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三行書評 第15回

2001.9.10

 五つ星が満点。

 小林峻一・鈴木隆一
『スパイM』
(文春文庫ISBN4-16-745902-7)
お薦め度 ★★★
あらまし 戦前の非常時共産党を壊滅に追い込んだ熱海事件。それを画策したスパイMこと松村昇(本名:飯塚盈延みつのぶ)は戦時共産党を育て上げた幹部でもあった。そのスパイMの軌跡を描いたドキュメント。
コメント スパイとしてどう暗躍したかよりも、スパイになった理由を一番知りたかったのだが、イマチ掘り下げられていなかった。本人が1965年9月4日に亡くなっているのでインタビューができていないのもひとつの理由かもしれない。敗戦後のどさくさに紛れて戸籍を偽造していたりする。波乱万丈である。

 今週はNFLで逆上してしまってあまり本を読めなかった。その成果がこちらです。