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まるで戦争だpart2

2001.9.13

 まず初めに、亡くなった方の冥福と傷ついた方の一日も早い回復をお祈りする。

刻々と流される映像を見て「まるで戦争だ」と思ったわけだが、戦争を知らない僕なりになぜなのかを考えてみた。
これまでも悲惨なテロはあったが、せいぜいビンタだ。グーで殴ったとしても一発目のあとで「言うことを聞かないと二発目だゾ」という感じだった。ところが今回は、一発目で腹を殴り、前かがみになったところで後頭部に拳を振り下ろし、さらに下から膝で蹴り上げる、というのを最初から考えていたみたいに思える。完膚なきまでにやっつけてしまおうという意思が感じられたのだ。それはまるで、「日常生活で人を一人殺したら殺人犯だが、戦争で百人殺したら英雄」と言っているかのようだ。
さらに、アメリカという国は「目には目を歯には歯を」を信条に(ちなみにこれはハムラビ法典の言葉)報復をやってきた国だから、「これは戦争になるかもしれない」なんてところまで頭が回ったのだ。

 各種報道を見たり聞いたり読んだりする中で不思議なことがある。

一つ目。自衛隊の動きが報道されないのだ。政府専用機2機(乗務員は全員自衛官)が羽田空港に回送された報道と、12日午前に開かれた安全保障会議(議長・小泉純一郎首相)に出席する制服組(2人)の映像が流れたくらい。動いていないわけが無い、というか何らかの動きをしてもらわなければ困る(その動きが妥当なものかどうかは、“政府対処方針第4項【国民への情報提供・注意喚起】”をもとに国民が判断する)。陰でこそこそはいただけない(もしそうだったらだけど)。「機密上の理由から」にしては在日アメリカ軍の動きは筒抜けだったりする。これは訂正します。12日昼ごろ、NHKで報道されていました。NHKのサイトで確認しました。

 二つ目。「アメリカをターゲットにしたテロがあるかもしれない」という情報がアメリカから日本に事前に通知されていたというのだが、にも拘らず田中真紀子外相は「どおりで訪米したときの警備が物々しかった」(大意)などと悠長なことを記者に語っていた。外相が、しかも訪米する外相がこういう情報を知らない(知らされていない?)とはどういうことだ? この問題についてはこちらも参照のこと。

 三つ目。これは不思議なことではなくて当たり前だなぁと思ったことだが、14日(金)日本テレビ系で放送が予定されていた『ダイハード3』は延期になった。テロリストがニューヨークに爆弾を仕掛けるという内容だからこれは無理だ。他にも延期・自粛がいろいろあるのでこちらを参照してほしい。