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ラジオのトリビア

2001.9.25

 今年TBSラジオは開局50周年なので、月に1回のペースで特別番組「ラジオ進化論」シリーズを放送している。今月は小堺一機さんをメインに『ラジオがきこえた日』と題して、鉱石ラジオから真空管ラジオを経てトランジスタラジオへと発展した“受信機”の話をした(ゲストにパックンマックン・堀井憲一郎・坂下千里子、アシスタントに外山惠理アナ)。

世界初のラジオ放送は選挙速報
世界で最初のラジオ放送は1920年11月2日にピッツバーグのラジオ局KDKAが行った選挙速報だったそうだ。「聞いている人がいたら連絡をください」というアナウンスが混じっていたというのには妙に納得。不安だったんだろうね。こちらで聞けます(英語です。RealPlayerが必要です)。日本の初放送は世界に遅れること4年半、1925年3月25日に「こちらは東京放送局であります」というキョウダタケオさんの声だったそうだ。
世界初のトランジスタラジオ・ソニーTR-52
愛称“国連ビル”。夏を迎えたら前面パネルが熱で歪んでしまい、幻のラジオに。詳しくはこちら
“ポケッタブルラジオ”TR-63
112×71×32mmという大きさのラジオが発売されたのは1957年。ポケットに入るという触れ込みであったが実際には厚みがあって入りきらなかったので、営業マンはワイシャツのポケットを付け替えたとか。詳しくはこちら。ちなみに当時の値段1万3800円というのは平均的なサラリーマンの月収だったそうだ。
太陽電池ラジオは失敗
太陽電池を使って電池無しで動くラジオは小型化に失敗して商品化ならず。
ラジオ各国事情
日本では通勤ラジオと呼ばれる小型のものが人気。アメリカでは腕にベルトで巻きつけるタイプのものが人気(ジョギングしたりする)。ヨーロッパではインテリアとしても置けるようなデザイン重視。東南アジアは日本よりもさらに小さく、金線が入っていたりするとさらにグッド。

 学研から「大人の科学」シリーズというのが出ており、その中に磁界検地式鉱石ラジオというのがある。番組内で作ったのだが、なかなかクリアに受信できていたようだ。