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新語・流行語大賞決定

2001.12.4

 『現代用語の基礎知識』を発行している自由国民社が、2001年の新語・流行語大賞が発表された。大賞は小泉首相。1997年の「郵政3事業」に続いて2度目の受賞だ(当時は厚生相)。

 言葉にちなんだ受賞者が出席して盾をもらうのだが、「ショー=ザ=フラッグ」に受賞該当者がいなかった。「抵抗勢力」は受賞候補者が全員辞退したそうだ。そりゃそうだ。受賞候補者を選んで声をかけた勇気は買う。

 さて受賞した言葉を見て思ったのは、使い方を間違うと恥ずかしいものもあるということ。
「聖域なき改革」はいいけれど、「酒の構造改革じゃ」といった使い方をするとちょっと……。松竹梅・米米辛口のCMで渡哲也さんが言っている台詞だが、飲みたいとは思わないなぁ^_^;。CM企画会議が煮詰まっちゃって最後に誰かが言った案という気がする。それとも、「そうかそうか、酒だって構造改革だよな」と思う人もいるのだろうか。
確かに「狂牛病」という言葉を聞かない日はないが、熱があっても武部農水相のように「狂牛病熱」なんて言ってしまうと顰蹙ひんしゅくを買うから気をつけましょう。
子供たちの間で「ヤだねったら、ヤだね」が流行っていると聞いたのだけれど本当だろうか。親から「宿題やりなさい」と言われると「ヤだねったら、ヤだね」と返すそうだ。まる三だったらひっぱたいちゃうかもしれない。

 

 まあ今回の総括としては、「小泉さんに出席していただけるそうだから大賞に」というのはいかがなものか、ということ。昔は少しは注目していたのだが、これで、“実際の世相を反映していない箸にも棒にもかからない賞”だということがハッキリした。そういう意味で良かったんじゃないですか。所詮話題づくり。メガネベストドレッサー特別賞に米倉涼子さんを選んでしまう感覚だ。米倉さんが眼鏡をかけているところなんか僕は見たことばいぞ。