2001.12.15
NHK総合で金曜日21:15から「金曜時代劇」として放送されているのが、『五瓣の椿』(全5回)である。山本周五郎の原作を中島丈博が脚本にし、黛りんたろう他が演出。出演は国仲涼子・国本武春・隆大介・及川光博・竹中直人・江守徹・阿部寛など。主題歌は華原朋美が歌っている。
中島丈博は大ベテラン。黛りんたろうは、『すずらん』劇場版や『RAMPO』の監督や大河ドラマの演出も手がけている。正直なところ国仲涼子は新境地開拓であるが(というか、「『ちゅらさん』ご苦労様のご褒美」という気がしないでもないが)、他の配役はぴたりハマっている。オーケストラ(N響?)が生演奏でつけたとおぼしき音楽は荘重、美術も凝っている。
だがしかし。どこか面白くないのだ。もうずいぶん前に原作を読んだ僕にとっては、予告編が長すぎるのも一因のような気がする。なにしろ放送前の予告と第1回放送後の予告でストーリーはすべて分かって(思い出して)しまった。
映像の使いまわしも相当多い。国本武春の死に顔なんて、同じ画を5回は見てるぞ。
一所懸命作っているのは伝わってくるのだが、面白さがイマイチ感じられない。