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飛んで飛んで……回って回って……

2002.2.21

 「エアリアル」という競技を見た。竹とんぼみたいである。1回転する間に1回ひねるのを“Full”と言い、2回ひねるのを“Double-Full”と言う。世界の一流選手の間では、3回転4回ひねりが常識らしい。もう何がどうなっているのか――どういうふうに何回まわって何回ひねっているのか――僕にはよくわからない世界ではある。

 金メダルを獲ったチェコのバレンタ選手は、競技会で初めて3回転5回ひねり(Double-Full/Double-Full/Full)を成功させた(本人も練習で3回しか成功したことがない大技とのこと)。このときの点数が妙に低かった。もう少しで銀になってしまうくらい低かった(特にアメリカの審判が低かったのはちょっとした疑惑だ)。ひょっとして、審判も何回まわったか分からなかったんじゃないかな^_^;。

昨日に続いて採点の話だが、エアリアルは飛び込みの方法を真似すればいいと思った。7名の審判がつけた得点の最高と最低をカットした5名の点を加え、これを五分の三倍する(審判5名で採点するときと同じ点数にするためだそうだ)。これに、技に応じた難易度を乗ずる。換言すれば、審判は技の完成度のみを判定しているのだ。合理的だと思うけどなぁ。

 飛んで回るといえばフィギュアスケート。村主章枝選手はまあまあだったけど、恩田美栄選手はコンビネーションジャンプに失敗して17位だった。本人には申し訳ないけれど、僕はフリーが楽しみになった。これで思いっきりできるわけだから、伊藤みどり選手以来の女子選手によるトリプルアクセルにぜひ挑戦してもらいたい。