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2002.3.9

 第25回日本アカデミー賞が発表になった。最優秀賞受賞リストを見ると、『GO』(監督:行定勲/脚本:宮藤官九郎/撮影:柳島克己/照明:高屋斎/編集:今井剛/出演:窪塚洋介・山崎努・柴咲コウ)の独り勝ちだったようだ(名前を挙げた人は最優秀賞を獲っている)。最優秀作品賞を獲った『千と千尋の神隠し』、最優秀主演女優賞を獲った岸恵子さん@かあちゃん、最優秀美術賞を獲った『千年の恋 ひかる源氏物語』も含めて、まあ、順当だったのではないだろうか。

 だが、不思議な点がないわけではない。

  1. 三國連太郎は『大河の一滴』の助演男優か?
  2. 柴咲コウは『GO』の助演女優か?
  3. 野村萬斎は新人か?

 『大河の一滴』を僕は見ていないのだが、見たことのある同居人に訊いてみたところ、やはり首をかしげていた。『GO』からは大竹しのぶさんも助演女優賞にノミネートされていたところをみると、『GO』には主演女優がいなかったのかな? 野村萬斎さんが新人賞の対象だというのは、イチローが大リーグで新人賞を獲れるようなもんか<納得。まぁいつも通りの重箱の隅でした。

 

 高倉健さん@ホタルが主演男優賞を辞退したのも今日初めて知った。辞退の理由は「若い人に獲らせてあげたいから」だそうで、これはエライと思った。健さんと吉永小百合さんはまがうことなき巨星なわけで、ノミネートされればあげなきゃいけない雰囲気がある。(吉永さんが今回獲れなかったが、相手が岸恵子さん@かあちゃんというやはり大物だった。柴咲コウさんが主演女優にノミネートされていたら危なかったかもしれない。)それを察しての辞退だと思う。なかなかできることではないと思う。

 

 受賞作品を振り返ると、全ての作品にテレビ局が出資している。日テレが『千と千尋の神隠し』、TBSが『陰陽師』、フジテレビが『ウォーターボーイズ』、テレ朝が『千年の恋 ひかる源氏物語』(と『ホタル』)、テレビ東京が『GO』だ。これが、今日のタイトルの謎解きであった。

 

 最後に番組としての話。会場の司会は関口宏さんと吉永小百合さんだったが、番組としては、インタビュアーとして松本志のぶアナ・松永二三男アナほかがあたっており、スタジオに福澤朗アナと市川森一(脚本家)がいた。スタジオの二人は必要だったのかな? 発表直前にむりやり予想を入れたりしていたが、どうもせわしなかった。間延びしてしまった場合の保険だったのかもしれないけれどね。

 最優秀主演男優賞発表時に松永アナが興奮して絶叫していた。三つ子の魂百までとはよく言ったものだ。