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僧りょが脱きゅう、みつ月はとん挫

2002.3.20

 3月14日付朝日新聞に「顔なじみ66漢字」「4月1日から紙面に」という記事が出た。

朝日新聞社は、記事中で読み仮名なしに使う漢字を66字増やします。(略)本社漢字表は1945字から2011字になります。

 とのこと。増えてどうなるかを示す例文が今日のタイトル。これまでの表記法はタイトルのようだったのだが、これが「僧侶が脱臼、蜜月は頓挫」になるそうだ。もうひとつ、「いきでなぞめく彼はだれ → 粋で謎めく彼は誰」という例も。

 僕が作った駄作を御覧に入れると、「猿またをはいて編がさをかぶって田んぼに入った。昼にもちとなしを食べてたら、しりに発しんとはん点が出てきて、はれてきた」というのがある。これが、「猿股をはいて編笠をかぶって田んぼに入った。昼に餅と梨を食べてたら、尻に発疹と斑点が出てきて、腫れてきた」になる。

 僕はこの“混ぜ書き”が嫌いである。なんでもかんでも漢字にする必要もないけれども、混ぜ書きは勘弁して欲しい。どうも間抜けな感じがする。

 そういう意味で、今回の、使用できる漢字が増やされることは望ましい。欲を言えば、どんな難しい漢字だろうと混ぜ書きはやめて欲しい。最近は印刷の技術も進歩しているようで、新聞でも振り仮名が使えるようだから。

 追加される66字を朝日新聞のサイトで探したのだが見つからなかったのでここに示しておきます。

☆は朝日新聞独自/※はルビつきで使う
あらし くま ジュ
のろ

かけ
ホウ
はち
いそ くり しり ドウ
ひとみ
まくら
オウ ケイ※
もうでる
シン トン ミツ
おか ケン
かぎ
シン どんぶり メイ
ミョウ※
ガ※
かわら
ケン
こぶし
もち
ガ※ゲ
きば

とら
セン なし やみ
かき
また
なぞ ヨウ
かさ こま ソウ※
ソ※
なべ リョ
かま ころ ソク にじ
かま サイ※ そで ハン わき
ガン ザン だれ ハン※
キュウ
うす
チュウ ビ※
まゆ
キン※
にしき
ジ※
えさ え
つじ ふじ
くし 鹿 しか
つる フン

 その他に、訓読みを加えるのが12字。読みがななしで使う熟語が4つあるので、ついでにそれも。

☆は朝日新聞独自/※はルビつきで使う
  あら かなめ   ゆだねる いき   こたえる
れる
らす
やす
える
とり はぐく
やかた ほか
一揆いっき 元旦がんたん 公家くげ 外様とざま

 

#いや、別に朝日から金をもらったわけじゃないっすよ^_^;。