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Bon Anniversaire à M. TROUSSIER

2002.3.22

今日のタイトルは、フランス語で「誕生日おめでとう、トルシエさん」です。

 キリンチャレンジカップ、というらしいですね>日本×ウクライナ親善試合。1-0で日本が勝った。

昨年のイタリア戦に続いてニッポン放送のラジオ中継を聞いていた。実況:煙山光紀けむやま みつのり解説:長谷川健太・岡田武史、ピッチレポーター:石田純一という陣容で、ほぼイタリア戦と同じだった。で、これが――

まったく役に立たなかった^_^;

 不満を列挙してみると――

  1. 誰がボールを持っているのかはおろか、ボールがどこ(自陣/敵陣/ゴール前)にあるのかさっぱり言ってくれない。
  2. フリーキックやゴールキックになったと言うのも遅くて、セットしている間は何も言ってくれない。
  3. 「中村決めてくれぇ」ばっかりで、誰が上がってきてゴール前にいるかなんてことは、もちろん教えてくれない。
  4. ピンチになったら「守ってくれ守ってくれ守ってくれぇ」ばっかりで、なにがどうなっているのやらチンプンカンプン。
  5. 驚いたことに、ハーフタイムになるまでイエローカード(日本・ウクライナ各1)が出たことも知らされなかった。
  6. ウクライナの選手交替(前半2・後半4)も知らされなかった。
  7. 後半ロスタイムに入ったこともピッチレポーターの石田純一に教えてもらっていた。
  8. ゴールが外れるとすぐにCMにいく。最低限外れたことは分かるものの、誰がクロスボールをあげて最後に触ったのが誰なのかはわからない。

 じゃ何をしゃべっていたかと言うと、一番量的に多かったのはファクシミリの“呼び込み”。「ワールドカップ本番で日本は予選リーグを突破できるか?」という御意見FAXを番組として募集していたのだが、その募集呼びかけが一番多かった。あとは、三都主アレサンドロをアレックスと呼んでいる理由(本人が希望しているから)。

 上記8.にも書いたとおり、(僕にとっては)驚くべきことにCMが始まる。試合の様子を知りたい聴取者にとっては、試合中のCMは邪魔者以外の何者でもないということがわからないスポンサーがいらっしゃるらしい。

 

 さて、テレビ中継も見てみた(BSデジタルのBS-iを見たのだが、ハイビジョンで撮影した映像の左右を切り落としたのが地上波TBSの映像だった)。

下手だね^_^;

 カメラマンが下手。三都主が左サイドを上がっていくと三都主のアップになってしまうため、ゴール前に選手がいるのかいないのかわからない。プレイ中の選手のアップならまだしも、ボールとはぜんぜん関係ないところにいる中村俊輔や高原直泰なおひろのアップになったりする。どこを撮ってるんだ、て感じ。

 スイッチャーが下手。キーパーがセーブしてコーナーキックになると、ただいまのプレイが再生される。以前ならよかったのかもしれないけれど、最近はマルチボールシステムだからリスタートが早い。したがって、VTRが終わったときには次のプレイがかなり進んでいるという事態になる。ちなみ、Jスカイスポーツ(2003年10月1日よりJスポーツ)などでヨーロッパのサッカー中継を見ていると、“ただいまのプレイ”が再生されることは少ない。たいていはちょっと前の“さきほどのプレイ”だ。VTRで見せるべきプレイ(=視聴者が見たいであろうプレイ)の選択眼と、試合の流れ(=プレイが止まる時間)を読む能力に敬服する。

試合球は本番でも使われる“FEVER NOVA”。韓国語は知らないけれど、日本語にはFとVの音節は本来ない。とくにV音節はまだ馴染んでなくて、意識しなければフィーーノになってしまうはず。これまた妙な名前をつけてくれたものだ>adidas。

 聞くところによると、ワールドカップ本番の中継はFIFAが指定したスタッフが担当するそうだから、欲求不満に陥ることはないであろう。

【2002年6月6日追記】
その後のポーランド戦コスタリカ戦ホンジュラス戦についても書きました。