2002.4.18
17日の19時16分頃に、キリンチャレンジカップ日本代表×コスタリカ代表の実況を聞くためにAMラジオのニッポン放送にダイヤルを合わせてみたら――
……お見えになっています。
というアナウンサーの言葉が耳に飛び込んできた。「お、皇室から誰かが来ているのかな」と思ったまる三だったが、主語は小泉総理だった。尊敬語に詳しいわけではないけれども、「来る」の一般的な尊敬語は「いらっしゃる」で、その上を行くのが「見える」のような感覚がまる三にはある。早い話が、「お見えになる」という尊敬語の主語が、皇室以外である例を、放送では初めて聞いた。
そんな小野浩慈アナ@ニッポン放送の実況で幕を開けたが、イタリア戦・ウクライナ戦に比べてずいぶん役に立った(ポーランド戦はテレビ観戦)。ピンチでは相変わらず「危ない危ない」と言うばっかりで状況把握は難しかったが、ピンチが去ってから少しは状況説明があったので、点は取られなかったこと“だけ”しか分らなかったこれまでに比べればまだマシだった。
相変わらず試合途中でCMを入れていたため、コスタリカの得点シーンはCM中だったという汚点^_^;は残るけれども、まさかワールドカップ本番では入れないであろうという希望的観測を根拠に、まぁ許す。
実況の評価を10段階評価でするとすれば、2段階くらいはランクアップしているとは思うのだが、なにしろ満足するラジオ実況を聞いたことがないので迷う(Jリーグの実況を聞くほど熱心なファンではないので、ラジオ実況は5回ほどしか聞いていない)。テレビ・ラジオ観戦するしかないまる三としては、残り43日で本番を迎える現時点で、実況アナウンサー諸兄におかれては、なお一層の精進を望むばかりである。
どうも“野球型”を脱していないように思う。某広告代理店(名前失念)が調べた1997年セ=リーグのデータによると、平均試合時間3時間19分のうちボールが有意に動いている時間は30分だけだったという(残りは交替やサイン交換)。間がありすぎる野球に比べてフットボールは間がないので、各種エピソードを紹介している時間はないはずで、そのあたりの「方式」の違いを自覚して欲しい。
#それにしてもFWの決定力不足だと思いませんか?
- 【4月19日追記】
- 前半は、「日本がゴールネットを揺らしたら5名に1万円づつプレゼントします。ファクスまたはメールで御応募ください」と呼び込んでいたが、後半が始まるや否や「解説の長谷川健太さんが『ナイスプレー』と言う度に1万円を1名にプレゼントします」に変更された。もっと点を入れると予想していたようだ。
ちなみに第1号はGK楢崎のPKセーブだった。
- 【2002年6月6日追記】
- その後のホンジュラス戦についても書きました。