←前回 次回→ ?今月の目次 ジャンル別一覧  ご意見ご感想はこちらから

日本!日本!日本!

2002.3.24

 日本テレビのラーメン特集に視聴率(ビデオリサーチ調べ)で0.4%負けた日本×ウクライナ戦生中継@TBS。番組最後に、放送事故のように紛れ込んできたのが練習滑走をするヤグディンだった。続いて放送されたフィギュアスケート世界選手権@長野の映像。

 で、そのフィギュアスケート中継。

 22日の女子ショートプログラム&アイスダンス・フリーも、23日の女子フリーも見ました。スポーツ中継全般に言えることだけれど、どうして黙っていられないのかね。和泉元彌キャスターがしゃべる、安倍なつみキャスターがしゃべる、小倉弘子アナウンサーがしゃべる、八木沼純子レポーターがしゃべる、実況アナ(持ち回り)がしゃべる、伊藤みどりさんがしゃべる(安住紳一郎アナウンサーだけは少し控えめ)。

 特に和泉キャスターと安倍キャスターは台詞を台本通りにしゃべっている(ようだ)。どうにも存在意義が理解できない。
リンクサイドの小倉弘子アナウンサーも“いっぱいいっぱい”の状態。練習滑走のためにリンクに出て行く映像に合わせて「見えますか? 見えますか?」とレポート。「はい、見えます」と応えるキャスター陣。おいおい、誰に向かってレポートしてるんだ? ああいうレポートというのは視聴者にするもんじゃないのかね。

 全体の演出にも疑問符がつく。
日本人が出ていない(出られない?)競技では、1選手(組)にスポットを当てていた。たとえばアイスダンスでは、マイケル=ジャクソン=メドレーで挑んだボーン&クラーツ組にスポットを当てていたのはいいが、惜しくも2位。1位になったロバチェワ&アベルブフ組については、事前の情報はほとんどなかった。もっと公平にやってほしいよな。
いっぽう、日本人選手が出ていると、「日本!日本!日本!」一色。日本人の活躍が気にならないといえば嘘になるが、大して期待していない^_^;。トービル&ディーン組@サラエボ五輪からアニシナ&ペーゼラ組@ソルトレーク五輪まで、いいなぁと思った演技はみんな外人さんだ。日本人の活躍よりもいい演技が見たいのだ。

 

 番組出演者が盛り上がれば盛り上がるほど、冷めていくまる三であった。

【3月25日追記】
24日24:40から1時間半、地上波TBSで「エキシビション+総集編」が放送された。和泉元彌・安倍なつみ・安住紳一郎によるスタジオでのコメント(なんと生放送)をところどころ挟みながら、本田武史(エキシビション+インタビュー:以下同)→女子シングルにまつわるクサイ物語→村主章枝→恩田美栄→ミシェル=クワン→ボーン&クラーツ→ドロビアズゴ&バナガス→イナ&ジマーマン→ティモシー=ゲーブル→申&趙→すのっぴぃ評判記→イリーナ=スルツカヤ→ロバチェワ&アベルブフ→男子シングルにまつわるクサイ物語→アレクセイ=ヤグディン→フィナーレという順番だった(三本締めで、「なんだなんだ」っていう顔をしているヤグディンとスルツカヤが面白かった)。
大多数のフィギュアスケートファンが何を求めているのかよく知らないのだが、もっともっと演技(エキシビション)そのものを見せて欲しかった。まぁどう考えてもスタジオトリオは要らんだろう(ファンの方ごめんね)。
卑近な話で恐縮だが、フィギュアスケートとなると子供のことも忘れて逆上してしまう僕の姉は、ペアとアイスダンスとエギジビションが好きなのだそうだ。姉の意見も聞いてみたいところではある。
やっぱりスルツカヤさんは素敵(*^_^*)。結婚してるんだってね。あ、ヤグディンもスゴイですね。2人とも、技術・表現力・ショーマンシップ、どれをとっても首ひとつ抜けているように思いました。