2002.5.19
柳家小さん師匠が16日午前5時、心不全のために亡くなった。87歳。
僕が落研出身だということがバレると、「そば食える?」だの「うどんと区別できる」だのと訊いてくる人が少なからずいた(ちなみに、僕はそういう噺は避けて通ったので^_^;そばもうどんも食べられないし、酒を飲むのも覚束ない)。そういうスルドイ人が増えたのは小さん師匠の功績なんじゃないかと思い当たった。小さん師匠のそば・うどんは絶品だった。笑うのを通り越して感心してしまうのだ。そういう“芸”が人間国宝に値するのだろう。落語=食の擬音という認識を世に広めたのは、小さん師匠だと思うんだよな。
さて、そんな小さん師匠を追悼する番組がいくつか放送される。
日付 | 放送時間 | 放送局 | 番組名 | 演目 | 備考 |
5/17 | 1:55〜3:25 | TBSテレビ | 柳家小さん 〜追悼落語特選会 |
強情灸 試し酒 うどん屋 |
放送済みm(__)m |
5/19 | 17:30〜18:00 | 日本テレビ系 | 笑点 | 芋俵 | |
5/19 | 23:10〜23:50 | NHK総合 | 柳家小さんさん 〜名人芸をありがとう |
笠碁 | |
5/20 ↓ 5/24 |
4:30〜6:00 | ニッポン放送 | 桜庭亮平 朝刊フジ | 提灯屋 ちりとてちん 千早振る 馬の田楽 大工調べ |
玉置宏さんの私蔵ライブラリ |
NHK総合の「笠碁」は見モノ。仲違いした碁敵が店先を通るのだが、素直に声はかけず目で追う。演じてみるとこれが難しい。一種のパントマイムだ。
TBSで放送された3本も見モノだが、いかんせん放送済みm(__)m。にもかかわらずちょっと紹介すると、途中から熱さを感じ出す演技が難しい「強情灸」、五升の酒を飲むうちに心なしか本当に赤ら顔になっていく「試し酒」、からむ酔っ払いとと煮込みうどんを食べる若い衆が絶品の「うどん屋」、ということになる。
ニッポン放送の5本も僕としては気になる。小さん師匠がこういう噺を演じるのを聞いた記憶がないからだ。得意とされている上記4本は何度も聞いたが、これら5本は聞いた記憶がない。時間が早朝なのが珠に瑕だが、起きるように努力してみる。がんばるよ。
合掌