2002.8.19
五つ星が満点。
赤瀬川原平 『その日の結論』 (NHK出版ISBN4-14-005297-X) | |
お薦め度 | ★★★★★ |
あらまし | 『放送文化』1994年7月号〜1997年12月号に連載した「テレビを消して街へ出よ」を改題加筆したエッセイ。そのときそのときに起こった時事問題を考察。 |
コメント | 内容はともかく、タイトルがいい。僕のサイトのポリシー(?)を言い当ててもらっているような気がする。それだけで^_^;手にしてしまった本。 |
荒俣宏 『黄金伝説』 (集英社ISBN4-08-772731-9) | |
お薦め度 | ★★★★★ |
あらまし | 「近代成金たちの夢の跡探訪記」の副題どおり、成金たちの遺跡を訪ねる、名づけて産業考古学。『PLAYBOY日本版』に連載したのが1988〜89年というからバブル景気絶頂のころだ。 |
コメント | 成金趣味というと悪趣味の代名詞のようだが、歴史に残るような大きな成金ともなるとそうでもない。新潟の豪農だった伊藤家や、石炭王麻生太吉(麻生太郎自民党政調会長の祖父)の遺したものを見るとそう思う。 |
関野吉晴 『ギアナ高地』 (講談社ISBN4-06-100373-9) | |
お薦め度 | ★★★★★ |
あらまし | 落差979mを誇るエンジェルフォールやテーブルマウンテンで有名なギアナ高地の写真集。 |
コメント | 一見の価値あり。スケールの大きさにただただ驚くばかり。 |
荒俣宏 『「しるし」の百科』 (河出書房新社ISBN4-309-23032-6) | |
お薦め度 | ★★★ |
あらまし | 「しるしの誕生」以下、「印」「掲」「旗」「表」「章」「祥」「徴」「標」「識」「験」(いずれも“しるし”という振り仮名つき)という章立てで、古今東西のありとあらゆる「しるし」を解説。銀座三越前に鎮座するライオン像と犬張子が同根だ、なんていう話が出てくる。 |
コメント | 荒俣氏は百科事典の執筆を担当したことがあるそうで、なるほど博識である。イコノロジーを拡大したような本。 |