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高校野球秋季大会の私案

2002.10.8

スポーツの秋”ということでいろんな大会が開かれているが(もちろん運動会も)、今日は高校野球秋季大会の話。

高校野球秋季大会(いわゆる新人戦)は、ところにより地区大会を行い、地区代表による県大会をへて、ブロック大会――「東海地区大会」みたいな名称が普通だけど、ここでは区別するためにブロック大会と呼びます――が行われ、ここで優秀な成績を修めると翌春の選抜大会(春の甲子園)に出られる、という段取りで行われる。言ってみれば選抜大会の予選である。

 負けたら終わりのトーナメント方式を採用している選手権大会(夏の甲子園)の予選と比べると、県大会の決勝あたりで負けても大丈夫という点が異なるが、県大会(あるいは地区大会)の1回戦で負けると終わりである。番狂わせで負けてしまった実力校を救済するのはムリ。選抜するのが目的ならば、ちょっと可哀そう。

 話は変わるけれど、FIFAワールドカップ™2002やアジア大会の日本代表を見れば解るとおり、試合をしていくうちに強くなるということがある。試合慣れしていない新人クンたちにとって、試合というのは格好の舞台だと思う。

 そんなわけで近頃まる三が思っているのは、「リーグ戦ができないかなぁ」ということ。そりゃ、参加校数を考えれば総当りはムリ(夏の甲子園2002の予選参加校数を見ると最少の福井でも29校、最多の神奈川は205校)だけど、予選をリーグ戦で行ってはどうだろう。

 栃木大会(参加67校/関東ブロック大会への出場2校)を例に私案を述べると――

  1. 6校/組×11組(1組だけ7校)に分けて予選を行い、各組1位校が県大会へ。
  2. それに加えて、2位校の中から5校だけを選んで(たとえば得失点差で)県大会へ進出 。
  3. 県大会は16校によるトーナメント方式。決勝戦に進出した2校が関東ブロック大会へ。

 こうすれば、少なくとも5試合は行える。

 日程のことも考えてみる。
連投を避けるために中3日を空けるとすると、9月1日に始めれば9月21日には予選が終わる。その後も同じように中3日で行うと10月7日が決勝戦になる(現状では9月7日開幕10月6日決勝で、準々決勝以降は連戦)。

 どうでしょう。初戦で負けて終わりなんてツマラナイじゃないですか。

大発明(?)だと思って書いてみたのですが、神奈川(加盟211校)や広島(加盟97校)では地区大会(予選)を既にリーグ戦で行っていました。神奈川では4校/組、広島では6校/組が基本のようです。