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三行書評 第69回

2002.10.14

 五つ星が満点。

大沢在昌
『闇先案内人』
(文藝春秋ISBN 4-16-320310-9)
お薦め度 ★★★★
あらまし “逃がし屋”のプロ・葛原のもとに、別の逃がし屋に守られている人物を捜す依頼(半ば脅し)が寄せられる。
コメント 「一寸先は闇」の4日間を徐々に解明していく闇先案内人の葛原、といったところか。大沢さんの作品を初めて読んだけれども、なかなか面白いですね。「新宿鮫」にも手を出してみようかな。
小松崎茂
『サンダーバード画集』
(オークラ出版ISBN4-87278-991-1)
お薦め度 ★★★★★
あらまし プラモデル箱絵の第一人者が、サンダーバードプラモデルのために描いた絵を集めた画集。
コメント むちゃくちゃ懐かしい。ありきたりだけれど、僕は“2号”が好きだった。
戸塚洋二
『地底から宇宙をさぐる』
(岩波書店ISBN4-00-006523-8)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 著者は、東京大学附属神岡宇宙素粒子研究施設カミオカンデ施設長(刊行当時)。ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊博士の業績を解説した本。
コメント 素粒子研究の原理や歴史まで含めて丁寧に説明されており、分りやすい。講談社ブルーバックスが理解できる基礎知識があれば充分でしょう。ノーベル賞受賞を契機に読んでみてはいかがでしょう。