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三行書評 第72回

2002.11.4

 五つ星が満点。

丸谷才一
『思考のレッスン』
(文藝春秋ISBN4-16-355610-9)
お薦め度 ★★★
あらまし 『本の話』(文藝春秋)に連載されたインタビュー記事。丸谷さんの思考の形成史から始まって、本を読むコツ・考えるコツ・書き方のコツまで言及している。
コメント 《「正しくて、おもしろくて、新しいことを、上手に」と、四拍子全部そろうことはなかなかむずかしい。それならせめて、新味のあることを言うのを心がけるべきではないか》という言葉は僕の(本サイトの)信条である(実行できているかどうかは措いといて^_^;)。志が間違っていなかったと勇気付けられた本。
クリス=レイヴァーズ
『ゾウの耳はなぜ大きい』
(斉藤隆央/早川書房ISBN4-15-208432-4)
お薦め度 ★★
あらまし 《大型の哺乳類は陸を支配し、大型の爬虫類は水を支配しているのである。いったい、なぜだろう?》。そんな疑問を子供の頃に抱いた生物学者が描く動物進化論。
コメント じっくり読みたい人にはお薦めするけれども、内容だけ勉強したい方には新書――ブルーバックスあたり――をお薦めする(具体的に本を挙げられなくて申し訳ないけれど)。