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『チョコレート』を観てきた

2002.11.20

 マークフォスター監督作品『チョコレート』を(いまさらだけど^_^;)観てきた。

 予備知識としては、「主演女優ハル=ベリーが、黒人としては74年目にして初めてアカデミー主演女優賞を獲った」ということしか知らず、ストーリーの断片さえ知らなかった――複合(5スクリーン)の映画館に行くまで上映することすら知らなかった――ので、ずいぶん集中して観た。

授賞式で発表者プレゼンターを務めたウーピー=ゴールドバーグが仮装して、「この映画(『ロード=オブ=ザ=リング』)に出たかったわ。でも黒人が出てこないんだもん」というような不満を述べていたのを思い出した。そういえばそうだった。

うーん、陰惨である^_^;。

 主な登場人物6人のうち3人が死んじゃうんだよ。それも、死刑・自殺・交通事故だもん。公式サイトを見てみると、「今夏<感動>のロードショー」と表示されるけれども、ハテ、感動できるだろうか? 

 だからといって不出来な映画というわけでもないと思う。“数奇な出会い”を楽しみ、“人間はどこまで変われるか”を考える映画じゃないかと思った(ちょっとカッコつけてみました)。

 南部男を演じたビリー=ボブ=ソーントンも上手。愛よりも強さを求めていた白人至上主義者がどこまで変わっていくのかは見所。

 恋人と見るにはお薦めできないが、ドンパチの超大作に飽きてしまったら一見の価値はある、ということでお薦め度は★★★★。

『チョコレート』公式サイト