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カキーン

2002.11.19

 16日に行われた日米野球をNHKでテレビ観戦したのだが、なかなか楽しかった。

 歓声や声援は上がるものの、私設応援団の方たちがいなかったから、鉦や太鼓がラッパがなく、誰かに音頭をとられた「集団応援」がなかった。おかげで、バットが玉を捉える“カキーン”という音が良く聞こえた。ドーム球場だったせいもあって残響もあったようだが、とにかく良い音だった。

 軟式の草野球なら打球音を思う存分聞くことができるけれど、硬式野球の試合というのはたいてい応援団がいて、打球音を聞くことが難しい。高校野球地方大会で球場に足を運べば、打球音が聞けるほどの応援団だけれども、こちらは金属バットだ。金属バットの音が悪いわけじゃないけれど、木製バットの音はこれまた格別だね(珍しいから良い音に聞こえたのかもしれないけど)。

 声を振り絞って応援するのも楽しいことは理解できるので、一切止めてくれとは言わないけれど、全840試合中48試合(1球団当たり4主催試合)くらいは鉦太鼓ラッパ無しでやっていただけるとありがたいです。

7年も前ですけれども、横浜スタジアムでベイスターズvs.ジャイアンツを観戦したことがあります(1995年7月14日)。開門(午後3時頃)と同時に入場して試合前の練習から見たのですが、松井のフリーバッティング打球がものすごく飛ぶので、見ず知らずの人と「凄いですねー」と話に花が咲きました。そのときにも良い音だなぁと思ったことを思い出しました。