2003.1.31
ジョン=リー=ハンコック監督作品『オールド=ルーキー』を観てきた。
肩を壊して一度は引退し、今は高校の教師をしながら野球部の監督もしているジム=モリス(35歳)。野球部が地区優勝したら大リーグに挑戦するという部員との約束を果たすため、投手としてプロテストを受けて見事合格、2年間のメジャーリーグを経験する、という実話に基づいた映画。
個人的な話になるけれども、向かい風に逆らって自転車をこぐとなかなか進まないとか、階段を上がると息が切れるとか、物忘れするようになったとか、いろいろと、「もう若くないなー」と思うときがある。昨今では涙腺がゆるくなってしまいよく泣くようになった。そんなときは、「年取ったなー」と思う。
そんなわけで、ぼろぼろ泣いてしまった^_^;。予告篇やテレビCMで、だいたいのストーリーは知っているのに、どうなるんだろうと思いながら見ており、結果を知って泣いちゃったりしたのだ^_^;。CGを多用してドカーンズガーンバキューンバキューンという映画は苦手で――ひょっとするとこれも加齢のせいかもしれないけれど――脚本がしっかりした人間ドラマのようなものがお気に入りのようだ。
主人公も素敵なのだけれど、5歳の息子ハンターを演じたアンガス=T=ジョーンズが可愛い。演技が上手いというわけではなくて、素直に撮られている感じが5歳の男の子そのものだ。
モリスが暮らしている田舎町の雑貨屋・床屋・食堂の親爺3人組がこれまたいい。こちらは演技うんぬんではなくて、登場人物として愛すべき人物だ。自分たちが住んでいる田舎町と小さな高校をこよなく愛している。
お薦め度★★★★。星を一つ減らしたのは――スポーツを題材にした映画にはよくあることだけれど――試合を含めた野球のシーンがイマイチだったから。我ながら厳しいとは思うけれど。