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いいんじゃない>『武蔵』

2003.3.23

壊れたと思ったビデオデッキだったけれども、クリーニングテープ(税込1029円)を買ってきて掃除したら直りました(通常1回で済む操作を5回行う必要がありましたけど^_^;)。疑ってゴメンナサイ>東芝さん。

 今年は、大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』(NHK総合/日曜日20:00〜20:45)を楽しみに見ている。先週16日に見られなかったので、22日の再放送を見たのだけれど、いやいや、“痛いドラマ”だ。

 毎回のように誰かが死んでいるようだけれども、痛みを伴った死に方をしている。戦国時代を舞台にした大河ドラマであれば合戦があるわけで、人数にすると何万倍(?)もの人が背景で死んでいるわけだけれど、主に描かれるのが武将たち――それも生き残っていく人たち――であるせいか痛くない。落馬したり槍で突かれたりといった合戦シーンがあるにはあるけれども、痛みを感じるほど感情移入ができないようだ。

 ところが『武蔵 MUSASHI』では、内山半兵衛(西田敏行:旅の武芸者)や茂介(中村梅雀:宮本村の若衆頭)や吉岡清十郎(榎本孝明:吉岡剣法流当主)といった主役クラスの登場人物たちが斬られたり突かれたり骨を砕かれたりしている。

 司馬遼太郎に代表される“英雄伝”よりも、吉川英治の“メロドラマ”を、さらに藤沢周平や山本周五郎の“人間ドラマ”が好きなまる三にとっては見ごたえのあるドラマだ。