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おまえらうるさいよ

2003.7.23

 北島康介選手が男子100m平泳ぎの世界新記録59秒78を樹立した。おめでとうございます。従来の記録を0秒16上回ったそうで、これは長さにすると約24cmらしい。

 で、22日未明にザッピングをしていたら、テレビ朝日で北島康介選手のインタビューが流れていた。よく分らずにさらにザッピングを続けていたら、NHKでは「北島康介選手が世界新で金メダル」旨のニュース速報が流れていた。ここまできて事態を理解したまる三は、テレビ朝日を見ることにした。

そしたら あぁた。これがうるさいうるさい。

 スタジオには、キャスターとして松岡修三さんと優香さんが、またコメンテーターとして鈴木大地さん(ソウル五輪100m背泳ぎ金メダリスト)が、さらに女性アナウンサーがいた。メインキャスターのお二人の感動は並々ならぬものがあったらしく、大騒ぎが始まった。感動を伝えたいのは分るけれども、押し売りはしないで頂きたい。と言うよりも、見てれば分るっつーの。

 やがてVTRが流れたのだけれども、松岡さんや優香さんや鈴木さんの顔が左下に小さく合成されたり(さすがに50mをターンしてから消えたけれど)、実況がなぜか^_^;古舘伊知郎さんだったりしたので、うるさいことこの上ない。古館さんがスポーツ実況に革命を起こしたことは認めるけれども、それはプロレスという、娯楽性を追い求めても良い――あるいは要求される――分野だったハズ。F1の実況が成功とは言えなかった(まる三はそう思っている)ことを見ても、娯楽性が要求されないスポーツにおいては古舘さんは通用しないような気がする。古舘さんの実況が適するスポーツは、筋肉番付とWWEくらいしかないんじゃないかな<かなり暴論^_^;。

とは言え、古舘さんがなんだかんだと余計なことを言いながらも出場全選手を紹介したのに対して、続いて放送された男子100m背泳ぎ準決勝を実況したアナウンサーが日本選手以外の紹介をろくすっぽできなかったことを比較すると、古舘さんの底力の高さは感じた。

 プロ野球中継で良い評判を聞かないマルチ画面といい、テレビ朝日はスポーツ中継が下手だね。世界水泳は観たいけれどもあれでは(以下略)って感じです。「副音声は現地音声のみかなぁ」と願いましたもん。

23日未明の放送を見て気づいたのだけれど、「ニッポン、ニッポン、ニッポン」と(あるいは「ソープ、ソープ、ソープ」と)クローズアップするところがまたうるさい。そりゃ日本人選手が活躍できれば嬉しいけれども、7位8位になってしまう日本人選手よりも1位になった外国人選手をまる三は見たい。つまりは競技そのもの――大袈裟に言えば人間の可能性――を楽しみたいのだ。

【2003年7月24日追記】
24日未明の放送では、あまりにもうるさいので音声を消して映像だけ見てました。
【2003年7月25日追記】
1着の選手が世界新を記録し、日本の森選手が3着になった男子200m個人メドレーの実況で、世界新よりも(ある意味で日本人選手の3着よりも)優先されたのがイアン=ソープの結果だった。CMが終わって日本のスタジオが映ったら、キューをもらったかのように^_^;全員が拍手している。もう最低だ。