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三行書評 第119回

2003.10.6

 五つ星が満点。

辺見庸
『いま、抗暴のときに』
(毎日新聞社ISBN4-620-31637-7)
お薦め度 ★★★★
あらまし 『サンデー毎日』2002年8月31日号から2003年5月4日11日合併号に掲載された「反時代のパンセ」をまとめたもの。
コメント 使われている語彙が難しいというのが一番印象に残った^_^;。さすが芥川賞作家(意味不明)。そんなことはともかく、少数派として意思を貫くのは大変だ。貫いているのが辺見さんだ。
南伸坊
『顔』
(筑摩書房ISBN4-480-82370-5)
お薦め度 ★★★★
あらまし 誰と誰が似ているとか、美人についてとか、“顔”に焦点を当てた(冗談)考察集。『漫画サンデー』に「顔面科学」として連載したもの。
コメント “こだわり”って大切だよね、という感を抱かせる一冊。意外な発見があって面白い。
赤瀬川原平・ねじめ正一・南伸坊
『こいつらが日本語をダメにした』
(東京書籍ISBN4-487-75392-9)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 「黒山の人だかり」とは何人くらいかとか、長嶋茂雄さんは舌打ちしたことがないだろうとか……諺・慣用句を取り上げて、いじくりにいじくった(飲み会の無駄話みたいな)座談会。
コメント 無駄話が好きな僕にとってはたまらない一冊だった。
唐沢商会(唐沢俊一+唐沢なをき)
『脳天気教養図鑑』
(幻冬舎文庫ISBN4-87728-558-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 脳天気な教養――今風(?)の言い方をすれば“トリビア”――を兄・俊一の原作、弟・なをきの画でお届けする。
コメント ここで仕入れた知識を『トリビアの泉』に投稿してもたぶんボツだ。だってマニアック過ぎるもの。