2003.11.18
陳凱歌監督作品『北京ヴァイオリン』観てきた。
13歳のチュン(唐韻)は父親リウ(劉佩奇)と二人暮し、バイオリンに非凡な才能を見せている。北京でのコンクールに出場したチュンだが、主催者への賄賂を用意しなかったために5位に終わってしまう。リウは、実力を認めてくれた音楽教師チアン(王志文)に頼み込んでレッスンを受けさせるが、さらなる高みを目指して音楽学院教授ユイ(陳凱歌)に乗り換える。ユイ教授に実力を認められたチュンは、国際コンクール出場を目指す――といった物語。脇筋として、女ジゴロ(男に貢がせて暮らしていんだなこれが)のリリ(陳紅)との友情なんてものも描かれる。
「息子役のバイオリンは上手だけれども演技は……」くらいの事前知識だけで見に行ったのだけれど、泣いた泣いた(前列に座っていた女性は、後半になって洟を啜り上げっぱなしでした)。
時制があやふや――「まだ当日なんだ」と思ったり「何日経ったんだろう」と思ったり――なような部分はあるけれども、いやはや参りました。自堕落な生活をしていたチアンが立ち直ったり、アバズレなばかりだと思っていたリリが人情家だったりなんていう展開もあったりして嬉しい。
お薦め度★★★★★です。