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三行書評 第130回

2003.12.22

 五つ星が満点。

宇都宮浄人
『路面電車ルネッサンス』
(新潮新書ISBN4-10-610034-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 欧米の路面電車再生ルネサンス事情/路面電車が求められる六つの理由/欧米に見る行政の取り組み/日本での取り組みや課題――といった視点から、路面電車を考える。
コメント 著者はバランス感覚の取れた人のようだ。自身の考えを絶対として押し付けるということがない。路面電車問題(?)を考える上でかなり参考になる本だと思う。
まる三としては――テッチャンであることを差し引いても――路面電車再生を図って欲しい。駐車場パーク乗車ライド自動車乗り入れ禁止商店街トランジットモール、便利だと思うんだけどな。
読売新聞大阪本社
『大阪あほ文化学オモロイヤツがエライ!!
(講談社+α新書ISBN4-06-272216-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 買い物・食・芸能・スポーツ・マナー・建物などを通して(東京文化との違いを中心に)大阪人気質を浮き彫りにする。読売新聞大阪本社版夕刊の連載「関西おもしろ文化考」からの抜粋。
コメント まる三はなんとなく大阪(関西)が好きだ(実際に住んでみたらまた違うかもしれないけど)。「おもろいやんか」と言いながら異質なものを認める文化、ツッコミに適した話し言葉である関西弁なんていったところを気に入っているのかもしれないと、本書を読んで思った。