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三行書評 第141回

2004.3.15

 五つ星が満点。

堀江珠喜
『団鬼六論』
(平凡社新書ISBN4-582-85210-6)
お薦め度 ★★★★
あらまし 団鬼六の官能小説全159作品を読破し、団氏本人とも交遊がある著者が綴る「団鬼六論」。堀江さんは英米文学が専攻の大阪府立大学教授である。鬼六作品ベスト15読書ガイド付。
コメント いつの日か団氏の作品を読んでみようと思った。もちろん官能小説もね^_^;。
葦原伸
『西部劇を読む事典』
(生活人新書ISBN4-14-088082-1)
お薦め度 ★★★★
あらまし 西部劇に見る、西部開拓史・民俗学・英雄列伝・先住民、さらに西部劇百選・西部劇俳優名鑑・西部劇用語集も収録。
コメント ハリウッド製西部劇が意外と史実に基づいているらしいことに感心した(かなりの脚色はあるにしても)。リンゴ=キッドもバッファロー=ビルも実在の人物なんだって。
糸井重里監修
『言いまつがい』
(東京糸井重里事務所ISBN4-902516-2)
お薦め度 ★★★★★
あらまし みなさんは、怒りに任せて「もんとにほー!!!」と叫んだり、エレベーターで「何階でござるか?」と訊いてしまったりといった“言いまつがい”の経験はありませんか。『オトナ語の謎。』に続いてほぼ日刊イトイ新聞が送る第二弾。
コメント タイトルも間違っていれば、内容も“まつがい”だらけ。表紙は折れ、裁断が斜めになり、角が丸まり、背表紙は寸足らずという“まつがい”だらけの本。
加部究かべ きわむ
『サッカー移民王国から来た伝道師たち
(双葉社ISBN4-575-29602-3)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 王国ブラジルからやってきた日系人(ネルソン吉村やセルジオ越後など)やブラジル人(エドゥやアマラオなど)へのインタビューを再構成したサッカー読み物。『サッカー批評』に連載。
コメント フランスW杯以降にサッカーファンになった僕が読んでも面白いのだから、現役時代を知っている人が読んだら何倍も楽しめると思う。