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これであなたも大リーグのスポンサー

2004.5.12

 日曜日にヤンキースvsマリナーズ(言い換えるとイチローvs松井秀喜の直接対決)の第2戦の中継をNHK-BS1で見ていたら、ちょっとびっくりしたことがある。7回だったか8回だったか、バックネット前の広告特等席にこんな文言が“日本語で”表示されたのである。

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マリナーズの筆頭オーナーである山内溥やまうち ひろし(三代目社長)が相談役を勤めている)任天堂の「ニンテンドウ64」なんていう日本向け広告が出ることは知っていたけれども、広告募集まで日本語で出るとは思わなかった。でも、球団経営安定化のためには有効な戦略だと思いました。

大リーグでは、企業が球団オーナーになることを禁じており個人にしか許していないそうです。企業は商売を優先するけれども個人ならば勝敗にこだわるという思想らしいです。だから、マリナーズの筆頭オーナーが任天堂だというのは間違いで、あくまで山内氏個人が筆頭オーナーなんだそうです。

ちなみに、山内氏がマリナーズの60%の権利を1992年に取得したときに支払った金額は7500万ドルだったそうです。これによって、マリナーズはシアトルから(フロリダ地区へ)の移転を白紙にし、全天候型屋根式球場であるセーフコ=フィールドの建設にもつながったようです。

“屋根式”というのがまたスグレモノだとまる三は思っています。天然芝と全天候型を両方満たすには屋根式しかないと思います。福岡ドームは開閉式だけれども天然芝は無理でしょう。現在計画されている新球場のほとんどは屋根式のようです。