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女子バレーボール世界最終予選の不思議

2004.5.18

 女子バレー日本代表がアテネオリンピックに出場できることになったのは嬉しい限りなのだが、マスコミが諸手を挙げて賞賛している様を見ると天邪鬼あまのじゃくなまる三ブラックが頭をもたげてきた。

 10日の『清水圭のスポーツBOMBER』(TBSラジオ/月18:00〜20:00)にゲスト出演した大林素子さんが、「初戦でイタリア(註:世界ランキング4位)っていうのは考えられないですよ。普通は、もっと弱いチームに勝って弾みをつけてからだと思うんですよね」という旨の発言をしていた。これを聞いたまる三は、「対戦相手のスケジュールが自由になるの?」と思った。
で、17日の『吉田照美のやる気MANMAN』(文化放送/月〜金13:00〜16:00)を聞いていたら、アシスタントの小俣雅子さんが「主催国は2チームまで対戦相手のスケジュールを選べるんですよ」と言っていた。ふーん、そうなのか。
でも、公平性が求められるスポーツ界にあって、そんなことがあっていいんだろうか?

 今回の最終予選は、「全勝で(アテネの)メダルを目指せ」などというキャッチフレーズが生れて盛り上がった。
でも――
冷静になって考えてみると、昨年のワールドカップでオリンピック出場を決めた中国(世界ランキング1位)アメリカ(同2位)ブラジル(同3位)や、各大陸予選でオリンピック出場を決めたキューバ(同6位)ドイツ(同11位)ドミニカ共和国(同14位)ケニア(同23位)は最終予選には出ていない。したがって、“目の上のたんこぶ”的存在として中国・アメリカ・ブラジルがいる。(世界ランキングは2004年1月15日現在。)

 日本のメダル獲得を願うことにやぶさかではないけれども、世界最終予選をトップで通過したから、即、メダル獲得を期待するのは浅はかだと思う。

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