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三行書評 第161回

2004.8.17

 一日遅れの三行書評。五つ星が満点。

増田浩三編著
『栄光の超特急《つばめ》物語』
(JTB ISBN4-533-05234-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 戦前の「燕」、戦後復活した“青大将”こと二代目「つばめ」、電車特急となった三代目、福岡と鹿児島を結んだ四代目、そして九州新幹線「つばめ」までの歴史を辿る。
コメント 運転士・車掌・開発者・客室乗務員(つばめガール)・乗客(乗車記を書いた作家)など、幅広く網羅されていて面白かった。
大坪正則
『プロ野球は崩壊する』
(朝日新聞社ISBN4-02-257908-0)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 崩壊寸前のプロ野球が生き残るためには「興行」の域を脱して「産業」の仲間入りをしなければならないと主張する著者が、プロ野球再生の方策を提言する。具体的には、戦力均衡化(サラリーキャップや完全ウェーバー制ドラフト)収入アップ(放映権料やマーチャンダイジングやスポンサーシップ)に集約される。2004年4月刊。
コメント どうなるんでしょ>日本プロ野球界。
白石康次郎
『アラウンド アローン』
(文藝春秋ISBN4-16-365760-6)
お薦め度 ★★★★★
あらまし ニューヨークを出発後、トーベイ(イギリス)ケープタウン(南アメリカ)タウランガ(ニュージーランド)サルバドル(ブラジル)に寄港してニューポートにゴールするコースで行われた一人乗りシングルハンドヨットによる世界一周レース「アラウンド=アローン」。レース期間は8ヵ月に及ぶ。そのレースに参加した白石康次郎選手の航海記録。
コメント テレビやラジオや著作で白石さんを知るたびに感じるのは、タフさよりも楽観的なところだ。