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三行書評 第173回

2004.11.8

 五つ星が満点。

ナンシー関
『超コラム テレビ CM編』
(世界文化社ISBN4-418-04504-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 消しゴム版画家でありコラムニストであったナンシー関のコラムからテレビとCMに関するものを厳選。
コメント 不肖まる三、ナンシー関さんの存命中はその存在を知らなかった。亡くなってからいろいろ読み漁るようになったのだけれど、《不世出のコラムニスト》という称号も頷ける。メディア自評の著者という立場で言えば恥じ入るばかりの読書体験であった。
小峯龍男
『図解 古代・中世の超技術38』
(講談社ブルーバックスISBN4-06-257262-1)
お薦め度 ★★★★★
あらまし てこや歯車やおもりや空気圧(大気圧との差)など産業革命以前に発明された38の技術について、《図に表せないものに真実はない》を信条とする著者が豊富な図版を使って紹介。
コメント 解りやすい。《17.半分しかない歯車》に感心した。知らなかったせいもあるのだけれど。「聖水の自動販売機」を牛乳パックで試作する方法が解説されているので、来年の夏休みの自由研究にいかがですか。
山際淳司
『グッドラック』
(日本経済新聞社ISBN4-532-09623-5)
お薦め度 ★★
あらまし 《スポーツの国の旅人たちへ》という副題が示すように、フリークライミングやラリーなどを嗜む人たちに宛てた手紙エッセイ、のようなもの。
コメント その道の第一人者に話を聞くというようなルポだと思ったのだけれども、そうではなかった。勝手に思い描いていたものと違っていたという理由で★を減らされたのでは山際さんも草葉の陰で泣いているかもしれませんね。