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三行書評 第177回

2004.12.6

 五つ星が満点。

田中彰
『高杉晋作と奇兵隊』
(岩波新書ISBN4-00-009125-5)
お薦め度 ★★★
あらまし 奇兵隊・遊撃隊・膺懲隊・集義隊など幕末の長州で「諸隊」と呼ばれた民兵組織の結成から戊辰戦争を経て諸隊内の内覧化、さらに脱隊兵士の復権運動までを概観する。
コメント 攘夷で凝り固まっていた長州が、禁門の変・下関戦争・長州征伐が終わってみると近代化された討幕派に変身していた。これがまる三にとっては不思議で仕方がない。「諸隊」が一翼を担ったことは間違いなさそうだが、まつりごと方面の詳しい話が載っていなかったので自信がない。

 特装版(ハードカバー)になるくらいだから名著なんだろうけれども、解りにくい文章だった。それで今週は1冊です<言い訳。