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紅白とレコ大

2005.1.9

 大晦日の夜に『第55回NHK紅白歌合戦』を何年ぶりかで見てみた(見たと言っても、音楽を聴きながら本を読んでいる視界の端に画面を捉えていた程度なんだけれど)。

 ちぐはぐな対戦があったり(美川憲一×Every Little Thing/氣志團×中村美律子/和田アキ子×ゆず/倉木麻衣×森進一)、第1部=若者向け&第2部=中高年向けといった構成が崩れていたり(川中美幸×堀内孝雄が11・12番目/中島美嘉が45番目/倉木麻衣が47番目)、2004年の歌じゃないじゃんと思わせる選曲があったり(『MY WAY』『あの鐘を鳴らすのはあなた』『そして神戸』:ただし歌手がえらんだわけではないらしい)と、なんだか座りが悪かった。あれじゃ落ち着いて見ていられないんじゃないだろうか。

 言い古された説ではあるのだけれど、老若男女全方位的にウケる番組なんてもう作れないんだろうと思う。

 

 返す刀で^_^;『第46回 輝く!日本レコード大賞』についても。

こちらも視聴率が悪かったらしいけれど、それも納得できる。売上枚数だけがモノを言うゴールドディスク大賞と違って選考基準は曖昧だし、誰かが決めた「これが最優秀です」という判断を個人が受け止めて納得するという時代でもなくなっているような気がする。

 詰まるところ――これまた言い古された言葉ではありますが――価値観の多様化ということなのでしょう。