SEOUL滞在 2008年11月 ソウル旅行記
マシッソヨ〜ソウル 3日目




今日も6時起床。
ホテルの朝食はパスして、7時、外に食べに出かけます。
今日の朝ごはんは干鱈のスープ屋さん、プゴグッチッ・ムギョドン・トジュッコル。
長い店名ですが、プゴグッが干鱈スープ、ムギョドンは武橋洞(地名)、トジュッコルは馴染みの店の意。
という事は説明だけの店名なんですね。(^^)

早朝7時から営業 ポインタしてね↑
左からきゅうり、白菜、ニラ 水キムチ アミの塩辛 黒米入りのご飯

黙って座れば手際よくお料理が運ばれてきます、そうここは干鱈スープ1品だけの店なんです。
市庁の近くという場所柄、スーツ姿のサラリーマンが多いですね。
テーブルには穴が開いていて、お客が来てからキムチのトレイをセットしてくれるので清潔な感じがします。
キムチは、白菜、ニラ、きゅうりの古漬け風(これが甘辛くて意外と美味しい♪)、
水キムチ、アミの塩辛、ネギ入りアミの塩辛などが並びます。

薄味のスープには、ほとんど骨がなく食べやすい干鱈、ふわふわ卵、豆腐、青ネギが入っており、
鱈のお出汁がよ〜くきいているので、さらっと薄味なのに濃厚な感じすらします。

まずは何も加えずそのままのスープの味を楽しみます。
スープにアミの塩辛で塩味を足し、ご飯をのせたスプーンにスープをちょっと入れて食べるのも美味しい♪
スープに好みのキムチを入れる人もいます。食べ方に決まりはないので色々楽しみたいですね。
そしてネギ入りのアミの塩辛やキムチは白いご飯で食べる人が多いです。
でもこの店の白菜とニラのキムチ、アミの塩辛はいつも塩っぱいので、
スープの味の調整用が目的なのかもしれません。
前回よりW500値上げのW5500でしたが、今日の朝ごはんも満足♪

寒そうな清渓川を眺めつつ東へ歩き、ピアノ通りを左折し仁寺洞へ向かいます。


ここを抜けると早いだけでなく、鐘路大通りに出たら、その地下道にトイレがあるので便利なのです。
トイレを使って、地下道から向こう側に出、ピマッコルを抜け仁寺洞へ。
開店前の仁寺洞は観光客もまだいないので静か、南の端から北上する散歩は気持ちの良いルートです。
安國駅側に出たら道なりに東方向へ進むと、世界遺産の昌徳宮に到着します。

到着したのはまだ誰もいない8:30、
チケット売り場の前にはベンチがあるので、オープンまで座って待つ事ができ、
仮設ながらきれいなトイレもあるので安心です。
その内ポツポツと個人旅行者が増えてきて、10分前頃には日本人団体さんの数のすごい事!


昌徳宮(チャンドックン)
1405年、正宮である景福宮についで2番目に建てられた朝鮮時代の宮殿である。
文禄・慶長の役(1592〜1598年)に焼失したが、1615年に15代王光海君により再建されて以来
実質的な朝鮮の正宮として、歴代の王はここで執務を執っていた。
山の麓に位置しているため、その地形や自然との調和を図りながら建てられている。
原型が多く残され、かつ自然との優れた調和が認められ、1997年ユネスコ世界文化遺産に登録された。

ここの入場は一般観覧というガイド付きコースのみになり、
言語は韓国語、日本語、英語、中国語の4コース、日本語コースがダントツ回数が多いです。
そして木曜日だけ自由観覧ができるのですが、なんと入場料が5倍に跳ね上がってしまうのです。
今日は木曜ではないので一般観覧のチケットを購入して、すごい人ごみの敦化門前で待ちます。
この人数をどういう風に分けてガイドが付くのだろう・・・と思っていたら、
なんと200人に1人のガイドなんですって!

敦化門(トナムン=トンファムン)
1412年に建てられ1609年に再建された昌徳宮の正門。敦化(トナ)とは民を導き感化させるという意味。

上の左写真が入り口となる敦化門を道路側から撮ったもの、手前の広場にうじゃうじゃ日本人が集まります。
右の写真は敦化門の内側から撮ったもの、写っている人々は第1弾のメンバーのごく一部です。

マイクを持っているとは言えどういう風に収拾をつけるのでしょう・・・かなりひどいですねぇ。
自由観覧枠をもっと広げて欲しいものです。
私達は第1弾目の出発だったのですが、後に2弾目のグループは確認済み、3弾目はいたのかな?
少なくても400人以上の日本人がいるわけですよ。ほとんどがパックツアーの団体さんでしたが・・・


錦川橋と進善門

敦化門から入り、前方右手の橋が1411年に作られた韓国最古の石橋の錦川橋(クムチョンギョ)、
更にその先の進善門(チンソンムン)を抜け、前方左の仁政門(インジョンムン)をくぐると
国宝の仁政殿(インジョンジョン)が正面にど〜んと構えています。


仁政殿 ポインタしてね 宣政殿 大造殿

臣下の礼や接見など王の公式行事を行う儀式の場であった仁政殿は、昌徳宮で最高位の建物です。
1405年に建造され、文禄・慶長の役(1592〜1598年)に焼失1609年に復元、1803年に焼失、
現在の建物は1804年に再建されたもので、内部が吹き抜けになった重層入母屋造りです。

仁政殿の左裏手にある宣政殿(ソンジョンジョン)は、王の執務室であった所です。
現在敷地内で唯一この宣政殿だけに残っている青瓦屋根がとってもきれいです。
残念ながら敷地内にさえ入れず、仁政殿から遠景で見るだけでした。

王妃の寝殿の大造殿(テジョジョン)は、1917年の火災により焼失した後、
1920年に景福宮(キョンボックン)の王妃の寝殿だった交泰殿(キョテジョン)を移築したものです。



落ち葉が足に優しい 不老門ともみじ

昌徳宮の奥は5000uもある後苑になっているのですが、ほとんどが制限されています。
ここがソウルの真っ只中にあるのが信じられない程の豊かな自然がそこかしこに広がり、
歩いているだけで健康になれそうな気がします。
落ち葉を敷き詰めた通路から左に入ると右手に愛蓮池、正面に小さな石門の不老門が現れます。
昌徳宮の中ではこの辺の紅葉が一番きれいでした。



愛蓮池と愛蓮亭 ポインタしてね

愛蓮池(エリョンジ)は自然な感じの小さな池で、
この池の北側に、1692年に建てられた小さな愛蓮亭(エリョンジョン)が佇んでいます。
ここもチャングムの誓いのロケに使われたそうで、
緑色の澄んだ水面に愛蓮亭と紅葉がその影を落として、しっぽりいい感じなのですが
200人の仲間(笑)なくしてひとりゆっくり佇みたかったです・・・



芙蓉池の南側にある芙蓉亭 芙蓉池越しの宙合楼 ポインタしてね 宙合楼への魚水門 ポインタしてね

天は丸く、地は四角いという東洋の伝統的な宇宙観によって造られた芙蓉池(プヨンジ)は、
水を張った四角い池が地を、中央の小島は丸く造られ天を象徴しているそうです。

「○がこの池を駆け回っている内に大人になっていた・・・」とのガイドさんの説明が大ウケしていましたが、
そういえば韓流スター大好きそうな熟年女性が多かったですねぇ。
チャングムの誓いは見たことがないので、何のことやらさっぱりわかりません。
次回来る時は見て来た方がいいのかも・・・

その池の南側にあるのが芙蓉亭(プヨンジョン)、四方に突き出した屋根も独特な形状ですが、
池側の2本の柱がを水の中にあるのも特徴的です。

1776年に建てられた少し高台にある宙合楼(チュハムヌ)は、
学問を研究する機関であり、王の書や肖像画などを保管する場所でもありました。
ここも魚水門前の石段から上(中)には入れません。



韓国版三十三間堂?(笑) 収納障子? 裏にはオンドルの煙突が。
こちらはサランチェ ポインタしてね

宮中でありながらまったく彩色を施していないのが特徴的な演慶堂(ヨンキョンダン)は、
王が両班(ヤンパン)の生活文化を学ぶための学習用両班屋敷として1828年に建てられました。
規律が厳しかったのか、サランチェ(男性区域)とアンチェ(女性区域)がはっきり分かれています。


これをもって見学は終了。あとは出口までこの道を行ってください・・・と言われ解散になります。

こんな道を出口に向かいます。 民族衣装の私達のガイドさん

もう一度見たい所へは戻れないように誘導路が出来ています・・・ヌカリないですなぁ。

一般観覧のW3000に対して、自由観覧がW15000というのはとても解せません。
でも円換算すると一般観覧が¥240、自由観覧が¥1200、一般が安すぎるのですが・・・
旅行日程に木曜が入っていないので選択の余地はありませんでしたが、
全くの消化不良気味だったので、次回は是非木曜日に来たいと思いました。


さてまたもや歩いてランチのお店に向かいます。季節が良いので歩くのが楽しい♪
鐘路界隈は美味しいお店が多いですね。
今日のランチは皮付き5枚肉のオーギョプサルが食べられるパッサンモリです。

ランチ時は混むらしいので11時に入ったのですが、
全てのテーブルの上にはお昼の定食がすでにセッティング済みなので、その混雑ぶりが伺えます。
窓際の席のセッティングを外して石盤をのせ、席を用意してくれました。
と言うより、「日本人=ランチセットではなくオーギョプサル」と思いこんでいるのがなんだかなぁですが。

サンチュ、玉ねぎと唐辛子入りタレ
エゴマの葉、水キムチ、ミニサラダ
年季の入った石盤を斜めにして
一番下になる所にペチュキムチを。
私達は2人前を3人でちょうど良い ここまではお店の人がやってくれます 〆のポックンパッ(焼き飯)も2人前


オーギョプサルは2人前からしかオーダーできないのは知っていますが、
3人だから3人前としつこいオーダー取りを、冷麺とポックンパッとビールを取るからと2人前にしました。
バンチャンは少なめ・・・というか焼肉に巻くためのサンチュとエゴマの葉、玉ねぎ入りタレは別にすると、
ミニサラダと水キムチだけですね。ちょっとさびしい・・・
サラダはイマイチ、でも水キムチは今回の旅行中で一番美味しかったです。

あっという間に全ての席が埋まり、戦場のような慌しさになってなかなかおばさんを捕まえられません。
やっと捕まえてポックンパッを持ってきてもらったけれど、冷麺なんてすっかり忘れられている感じです。
食後のデザートはアイスではなく柿でした。四ツ割りにした物をひとり1切れだけですが。
すでにお腹もいっぱいなので、待っている人のためにもさっさと出た方が良いですね。


お店が全開した仁寺洞をもう一度歩きたいという2人と一旦別れ、
ロッテデパートでの待ち合わせまで、ひとり気ままな時間を取りました。
わずか2時間では何にもできませんが・・・

ロッテデパートで待ち合わせしたのは、地下でキムチを買うためです。
少々高めですが味を確認しながら購入できますし、
ビニール袋で何重にも包んだ後ラップでグルグル巻にしてくれるので、持ち帰るのがラクですね。
ただこのデパ地下、特にキムチ売り場のおばさんのしつこさは天下一品!
気の弱い人と切れやすい人は避けたほうが無難かもしれません。(笑)

ペチュキムチ半株とフィンガータイプのポッサムキムチを買い、ホテルに戻って冷蔵庫に入れ、
バラマキ土産が足らないという同行者のためにまたまたお出かけ、今度はグランドマートです。

地下の生鮮食品売り場で、私もヤクシ(甘いおこわ)や餅菓子、トッポッキ用のトック(餅)を買い、
1階の食品売り場に用のない私は端の方で待っていたのですが、この頃から体調に異変が・・・

ちょっとお腹が緩くなってトイレに行く事2度、その直後から立っていられない程の倦怠感。
周りに椅子はなく、壁に寄りかかって待つのがとっても辛い・・・

この後荷物を持ったまま隣駅まで地下鉄で行って、シーフードの夕食の予定でした。
でもとても食べられる状況じゃないので、「2人で行って来てよ」と言ったのですが、
さすがに心配なのか「何か買ってきて部屋で食べよう」という事になり、一旦ホテルに戻りました。

でも私は何にも食べたくなくただ寝ていたいので、
予定通りアカスリに行って帰りに夕ご飯食べてきて、そしてガス入りのお水だけ買ってきて・・・と頼んで、
ひとりで部屋で寝ていました。
といっても、横になっても仰向けになっても苦しい上、
お腹も本調子じゃないのでトイレに行ったり来たり、当然全く眠れません。

21時頃アカスリはせず夕食だけして、ペリエとキムガネのキンパッをお土産に2人が戻ってきました。
そのペリエを1本飲んでしばらくしたら、発泡性が幸いしたのか吐くことができ、やっとラクになりました。
胃の中に水分がほとんどなかったのが辛かった原因だったようです。
急に辛いものやにんにくを大量に摂取し、睡眠不足で疲れもたまってきて
胃がなかなか消化できない所にお腹を壊し、軽い脱水症状も起こしていたのでしょう。

胃が空っぽになったらすっかり元気になり、
やらなくてはと思いつつ何もできなかった荷作りが出来るまでに回復♪
それでもキンパッはもちろんの事、ビールを全く欲しないのは、やっぱり本調子じゃない証拠ですね。
荷物が大方片付いてから飲んだペリエがとっても美味しかったです。

モーニングコールを5時に頼み、部屋と自分の目覚まし時計を5:10にセットし、1時にベッドに入りました。


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