TUNIS滞在 2009年03月 RTW4周目第2弾
野の花と遺跡と・・・ 10日目




今日は時間に追われる日程じゃないけれど、混まない内に精力的に動きたいと思い、
6時起床、7時朝食、7時半ホテル出発と分刻みの慌しい朝のひと時でした。

チュニス中心部のメインストリート、ハビブ・ブルギバ大通りを東に10分程歩くと、
カルタゴ方面へのチュニス・マリンという近郊電車のTGM(テージェーエム)の駅があり、
ここからカルタゴ遺跡の最寄り駅までは30分程です。

チュニス・マリーン駅

ちなみにカルタゴ遺跡は広大な範囲に点在しており、カルタージュと名の付く駅が6つもあり、
今日はその中のカルタージュ・ハンニバルで降りてみるつもりです。
このTGMだけでなくメトロ(路面電車)も一律料金ではなく距離制なので、
切符売り場で「○○まで・・・」と言って購入しなければなりません。

チュニス・マリン駅は始発駅なのですが、列車は2両編成なのでいつも混んでいます。
このTGMだけでなくメトロもいつもギュウギュウなのは、料金が安いからなのでしょうね。
ちなみにカルタゴ地区まで30分の距離ですが、650(表示は0.650)ディナールなので約45円位です。

カルタージュ・ハンニバル駅

カルタージュ・ハンニバル駅に降りたものの全く表示がありません。
しかも降りたのは数人で、観光客風の人なんて皆無・・・
地図を頼りに歩いて行き、この辺で左折だなと曲がったらなんだか上り坂の車道・・・
民家の前でぼ〜っと立っていたおじさんに聞くと、「ここを上がって行く」と指す方は道とはとても言えない山道。

こんな坂道をズンズンと・・・

言われた道を上がったら近道だったようで、突然目の前に白い教会が・・・

サン・ルイ教会(アクロポリウム)


教会を回り込むとお目当てのカルタゴ博物館(ビュルサの丘)の入口で、
早速共通券を購入して入場します。


CARTHAGO(カルタゴ) CARTHAGE(カルタージュ)
紀元前814年に建設され、フェニキア語で新しい町と言う名のカルト・ハダシュットと名づけられた。
現在呼ばれている「カルタゴ」はこの由来からきているラテン語である。
カルタゴ゙遺跡は8箇所の共通券になっており、有効期限は1日。
(ビュルサの丘/カルタゴ博物館、アントニヌスの共同浴場、トフェ、カルディエ・マコン、ローマ人の住居、ローマ劇場、円形闘技場、パレオ・クレティアン)
1979年、世界遺産・文化遺産に登録。



Musee de Carthage カルタゴ博物館
1890年建設のアフリカ宣教会の神学校を改造した2階建の白い建物。
1階にモザイク等、2階に紀元前4〜7世紀の埋葬品や地中海交易品が展示されている。




Acropole de Byrsa ビュルサの丘
ビュルサとは牛の皮の意。ビュルサ1枚分の土地しか譲れないと言われたフェニキア人女王エリッサは、
皮を切り裂き細い紐にして土地を囲い広い領土を得た・・・という伝説の地である。
その土地は数階建ての住居が建てられ、古代カルタゴの中心地として栄えたと言われている。




Theatre Roman ローマ劇場
最盛期には1万人を収容したと言う劇場で、現在も夏のカルタゴ国際フェスティバル会場として利用されている。




Villas Romaines ローマ人の住居
階段状に造られた土台で当時かなりの都市計画がされたとうかがえるローマ時代の住居跡である。




Thermes d'Antonin アントニヌスの共同浴場
ローマ五賢帝のひとり、アントニヌス・ピウスによって建設された、広大な共同浴場跡。
当時建物は2階建ながら100を越える部屋があったと言われている。




Quartier Magon カルティエ・マゴン
ドイツの発掘隊によって比較的近年になって発見された住居跡である。




Tophet トフェ (Sanctuaire de Tanit タニト神の聖域)
トフェとは、乳児を火に投じる儀式が行われていたエルサレム近くの谷の名前である。
実際この地から炭化した乳児の遺骨の入った壺が発見されたと言われている。




Musee Paleo Cretien パレオ・クレティアン博物館
バジリカの遺構が残り、敷地内の小さな博物館が併設されている。



8つの内ちょっと遠い円形闘技場だけパスしてしまったのですが、半日で7箇所見学できました。
最後のパレオ・クレティアン、博物館はクローズ中のため庭しか見ることができなかったのが残念ですが、
カルタゴ、満足できました♪ でも・・・いや〜疲れた・・・
しかも杉ではないと思うのですが、なんだか花粉症的症状が・・・昨日までなんともなかったのに。

パレオ・クレティアン博物館からカルタージュ・デルメッシュ駅はすぐなので、
ちょっと遅くなってしまったけどこのままシディ・ブ・サイドに行ってから食事にしましょうか。

シディ・ブ・サイド駅を背に右手に進み、噴水のあるロータリを左手方向に緩い坂を上ると町の中心。
白壁にチュニジアン・ブルーが美しく、フォトジェニックな風景も多くなるけど、
お土産屋さんも観光客も多くなる・・・ちょっと微妙・・・

チュニジアン・ブルーと絵タイルをひときわ強調した建物に魅かれてチェックすると、ダル・エル・アンナビ。

Dar el Annabi ダル・エル・アンナビ
18世紀に建てられた裕福層の個人宅を改装して公開している。
入場料 D3 (撮影料、ミントティのサービス含む)




さて15時近くなってお腹ぺこぺこ・・・お茶ならいいけど食事としては惹かれるお店がなかなかありません。
チュニジアまで来てイタリアンだフレンチだは要らないし・・・と歩き、やっと納得できそうなお店発見。

雰囲気あるでしょ・・・ ここで頂きました
クスクスとオレンジジュースでランチ メルケスのクスクス お代わり♪

チュニジアンソーセージのメルケスを食べてみたいと思っていたのですが、クスクスメニューの中に発見♪
しかしメルケスもクスクスも量が多いし、じゃが芋も大きい!
ピリ辛のこのメルケスはビールで食べたかったなぁ・・・この店、アルコール置いていないのです。
しかたなく選んだのが、半個ずつ入れては手で押す古めかしいジューサーで作っているオレンジジュース。
ところがこれがと〜っても美味しくてお代わりしちゃいました。
半分に切ったオレンジを8〜9個も使って贅沢です。
酸っぱくて甘くて濃くて、チュニジアのオレンジジュースはどこで飲んでもハズレなしの絶品です!
お料理が出てくるまで結構時間がかかったし、食後も30分以上いたのでかなりのんびりできました。


さてそろそろ出て、せっかくなので一番はずれまで行って地中海でも見て来ましょうか。
海まで歩く途中も色々楽しい♪ 
ヘンナ描きのおねえさん、指先から手首まであっという間に仕上げちゃうのすごい!

手芸品を売っていた味のあるおじさん チャチャっと描くのポインタしてね


シディ・ブ・サイドと言えばカフェ・デ・ナット、ちょっと覗くだけ・・・

カフェ・デ・ナット ポインタしてね 雰囲気ありますねぇ・・・


シディ・ブ・サイドのヨットハーバー 地中海とサボテンの実 ポインタしてね


ひとしきり碧い海を堪能してからシディ・ブ・サイド駅に戻り、チュニス・マリン駅までの列車に乗ります。
始発じゃないので混んでいたのですが、ひと駅目で降りる人がいてラッキーにも座れました。
するとTGMでは初めての車内検察にあい、キセルの男性がつかまっていました。他にも2〜3人・・・
メトロでキセルはありえそうですが、TGMは改札があるのになぁ・・・とちょっと腑に落ちないのですが。

チュニス・マリン駅から大通り真ん中の遊歩道を歩いてホテルに戻ります。ポインタしてね


遅いランチだったのであまりお腹がすいていないので、あるもの+αでお部屋夕食にしちゃいましょう。
まだ外は明るいのでちょこっと散歩方々・・・
まずはマガザン・ジェネラルというスーパーへ。モノプリより庶民的なスーパーです。
薔薇水とか面白い物もあるし・・・でも今日は金曜日なのでアルコール売り場はクローズ・・・(>_<)
一番の目的はビールだったのに・・・
仕方ない、お土産用にと買ってあるワインを開けるとして・・・
じゃぁ残り少ないディナールを無駄使いしたくないので、
買出しは明日まとめてクレカでしましょう・・・と、お店を後にしました。

先日NHKのチュニジアの歩き方?(題名失念)で見たチュニジア版クレープ、
クレープその物は結構色んな所で見かけたのですが、TVのあの店がとっても気になっていたのです。
通り名はチェックしてあったので、あとはあの映像と同じ間口・・・と探したら見つけました!
で早速TVと同じ卵とチーズでオーダー♪


ハリッサという辛いソースをぬってから卵を割り落とし、ストリングチーズを散らして四角く畳んで焼くのです。
ちょっと熱々をかじってみると・・・いや〜美味しいです♪
早く部屋に戻ってワインと一緒に食べた〜い!

ホテルに戻って、まずはルームサービスに電話をしワインを開けて欲しいお願い・・・
すると初日に来て開けてくれた人がまた来てくれたのです。
「もう前の飲んじゃったの?」だって・・・くっ・・・恥ずかし・・・
ここでひるんじゃいけないので、「一昨日の事でしょ? 1日に半分じゃないの」と強がっておきました。^^;
でも前回も今回も感じが良く、ワインのラベルを読んでは「これはいいワインだよ」って説明してくれるのです。

飲みたい気持ちを抑え洗濯&入浴を済ませてから、どっしりと腰をすえて(笑)飲み始めましょう。


今回のワインの方がちょこっと高かったのですが、味も今回の方が私は気に入りました。
明日荷作りして余裕があったら買って帰ろうかな・・・
明後日の深夜、正確には明日の0時を回った翌日の1時にホテルをチェックアウトするので
明日が実質的なチュニス最終日になりますが、丸々1日あります。

ホテルから近いがために後回しになっているメディナ(旧市街)の観光や買い物で忙しくなりそう・・・
でも部屋は1泊とってあるので安心です。
近場だから・・・と手抜きにならないよう、よ〜くチェックして朝から闊歩できるようそろそろ寝ましょうか・・・
と言う事で23時半、おやすみなさい♪



  ■ 野の花と遺跡と・・・TOP
  ■ 海外散歩TOP
 
 ■ 国旗de散歩TOP
 
 ■ 路地裏の散歩道HOME
     BACK          NEXT≫