Fairbanks → Anchorage | 2009年09月 RTW6周目第2弾 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
南と北の北米を訪ねて・・・ 10日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(昨夜からの続き・・・) やっぱ・・・きついっす・・・(-.-) オーロラ観測は30分〜1時間毎に空のチェックが基本なので、ひとりだとず〜っと起きてなくちゃならないし・・・ ふわ〜っと意識がなくなって寝てしまったり・・・なのに寝た充実感がない訳で頭はぼ〜っとしているし・・・ 人間の眼は光源から逸らして15分経たないと弱いオーロラは見分けられないのだそうです。 なので本を読んで待っていたり、インターネットして待っていたり・・・と言うわけにはいかないのです。 ひたすら真っ暗な部屋の窓から北方向の暗闇をにらみつけるように見ているだけ・・・ そのうち体を伸ばしたくなりベッドに横になると、やはり目がくっついてしまいます。 今夜はこの大きなログキャビンにひとりきり・・・ 外階段の向こうは犬ぞり用の犬達が12頭いるので何かあったら騒ぐでしょうけど、 やはり何かあってからでは遅いので、施錠禁止と書かれている玄関ですがロックしちゃいましょ。 ここのベッドは壁から30cmくらい離してあるのですが、 これはベッドヘッド(枕元)に腰掛けて窓から外を見るためなんです。 ひとつひとつちゃんと考えられているのですね。 ベッドヘッドに座り、クッションを窓のサンに重ねてそれに寄りかかるように上半身をゆだねるのですが、 この体勢で長時間はやはり無理があり、 腰を伸ばそうとベッドに横になるとストンと睡魔の落とし穴に落ちてしまいます。 ふわ〜っと意識がなくなり、ハッと起きると1時間くらい経っており、また窓の外を凝視する・・・ てな事を朝の5時まで続けましたが、ドレープのようなオーロラさまにお会いする事はできませんでした。 1〜2度、北側の森のすぐ上がうっすら明るい空になったので、 もしかしたらごく弱いオーロラだったのかもしれませんが・・・ 朝方の6時に見た!という稀な話は置いておき、 5時に玄関のロックを解除し、部屋のカーテンを全て締めてベッドにもぐり込みます。 目覚まし時計の針まであと3時間、熟睡できますように・・・ でも・・・やはり眠れません・・・(-.-) 眠いとか目が冴えてしまった・・・という以前の問題で、頭がぼ〜っとしてしまっているのです。 8時にかけておいた目覚まし時計をオフにし、6時にベッドから出て顔を洗ってスッキリさせ、 リビングでネットをしながら熱いスープを飲みました。 今朝はうって変わって寒く、強い風はとっても冷たく、どんより鉛色の雲が垂れ込めています。 きれいだった黄色い葉っぱは落ちてしまい、一気に冬になったような精彩のない庭になっていました。
ひとりなので朝食は9時と遅くしてもらってあります。 朝食前に荷物を全てまとめて出発できる支度をしてから母屋の食堂へ。 昨日と全く同じメニューの朝食ですが美味しくいただき、 部屋に戻り歯磨きしてすぐに荷物を持ってロッジを出発します。
後ろにソリなど載せるためか2台分はありそうな大きな車で、今日はパスカルが空港まで送ってくれます。 ダンカンは学校に行ってしまっていないけど、後ろの席にはシーッドも乗っています。 空港にはスムーズに到着し、オーロラリベンジにまた必ず来るからね・・・と約束してお別れしました。 水物系はなくなったので、ピギーは持ち込み荷物にしてチェックインし、 すぐにセキュリティーを抜け2階の出発ロビーへ。 出発ゲートは6つあるのですが、左手の1〜3ゲートエリアは全然使っていないようで、 椅子等は全て撤去されガランとしていました。小さな売店もあったのですが活気がなかったですね。
一番奥の6番ゲートの片隅でPCを開いたのですが、 ボツボツ落ちちゃうのでインターネットを繋ぐのは諦め、旅行記をちょこっと作ったりしていると、 G4とG5のスクリーンの死角に、手錠された恰幅のいい男性1人とそれを取り囲む警官5〜6人が・・・ 同じ便に乗るらしいです。ヤダなぁ・・・ 手錠丸見えで立って搭乗開始を待っているなんて、日本じゃ考えられないですよね。 一番最初に乗って行ったので一番後ろに座るのでしょうね、私はYの一番前なのでホッ・・・
バルクの窓側なので足元は広く、隣もいなかったのでよかった・・・ と思ったら後ろの子供がずっとシートを蹴っていたけど。(>_<) 11:30スポットを離れ、12時ぴったりに離陸でした。オンタイム率高いですね、アラスカ航空。 小袋のスナックは往路と同じだったけど、飲み物は温かいコーヒーだったのでよかった♪ A側席は陽が当たってブラインドを下ろしている窓ばかり、F側席でよかったですが、 せっかくの前方窓際だったのに、眼下はびっしりの雲だったのがちょっと残念でした。 15分早い12:50、アンカレッジ空港に着陸です。 荷物を預けていないのでスムーズにピープルムーバー(市内バス)乗場に着いたのですが、 時刻表を見るとこの時間帯は毎時47分発・・・次のバスまであと30分も待たないといけません。 30分あるとダウンタウンに着いてしまいますが、やはり$1.75という運賃は魅力的なのでもちろん待ちます! それに今夜のお宿はピープルムーバーの終点のすぐそばですし・・・ タクシー乗場にはイエローキャブがずら〜っと並んでいますが、誰も使う人はおらず、 お迎えのいない10人位の人がこのバス停に集まってきました。
空港を出る時はまばらに空いていた席も途中で満席になり、どの停留所でも乗降がありました。 1時間に1本しかないので集中してしまうのでしょう。 車椅子の乗降があったのでちょっと時間がかかったものの、30分でダウンタウン・トランジットセンターに到着。 窓口でピープルムーバーの運行マップを購入し、復路の空港行きの時刻もチェックしておきます。 マップを購入したからか窓口の女性はとっても親切で、 私のフライトをコンピューターにインプットし、逆算してバス時刻を3パターン紙に書いてくれました。 ここからホテルまでは近道で1分ほど・・・ WEB予約の際、「エレベーターから遠い部屋」の項目にチェックを入れていたのですが、 「エレベーターの近くでよければ、とっても眺めの良い部屋があるんだけど・・・」とのお誘いが・・・ もちろんその部屋をお願いしました♪
窓は正面にしかありませんが角部屋で、部屋の中にいながらにして海が見えます。 ベランダ付きの部屋があるホテルはアンカレッジでは少ないのですが、 広いベランダに出れば左手にもクック入り江が見え、アンカレッジいちの繁華街五番街も、 紅葉がきれいな公園や雪を頂いた山も見えます。 難は冷蔵庫がないこと・・・アンカレッジではほとんど不要なんでしょうね。 ま、ベランダに出しておけば天然冷蔵庫ですけど。 このホテルは市内通話がタダなんです♪ まずは毎日メールを送ってくれていた代理店に電話を入れておきましょう。 ずっとメールのやり取りをしていたので初対面(会ってませんが^^;)な感じがしませんでした。 この時期はほとんどのアラスカのアクティビティが終了しており、 今月いっぱい運航可能な氷河クルーズを日本にいる内に予約&支払いを済ませておりました。 成田出発時の緊急メールは、その船にダメージが発見され急遽ドッグ入りしてしまったというものでした。 氷河も若干見られるキーナイ・フィヨルドクルーズを代案で紹介してもらっていたのですが、 こちらは出発保障が出ているものの、出航するスワードまでの足の確保ができていなかったのです。 アンカレッジからの有料送迎バスは私ひとりなので最少催行人員に満たなく、 ギリギリまで集客待ちをしていたのですが、今日現在まだ私のみだそうです。 タクシーを利用するには遠すぎ&高すぎるので、残念ながら諦めることにしました。 手間ばかりおかけし、何の収益も得られなかったのに、とっても感じが良い担当者でした。 帰国後も払い戻しのためのメールやらご挨拶などをいただき、次回は必ず利用させて頂こうと思っています。 さてひと仕事が終わったので、アンカレッジの街歩きを楽しまなくては・・・ まずは滞在中飲むためのアラスカン・ビールを買っておきましょう。(^^)v アラスカン・ビールはさ〜っと見ただけでも5〜6種類あったので全て飲みたかったのですが、 半ダース単位、しかもミックスにはしてくれないそう・・・ 悩みつつ選んだのはアンバーとIPA(インディアン・ペール・エール)。 12本は多いけど、せめて2種類は飲みたいから頑張っちゃいましょ。 重いビールをホテルに置きに戻り、冷えるようベランダに出してから、夕食に出かけました。 日本食は全然恋しくないですがさっぱりした海の幸が食べたいなぁ・・・と言う事で「やまや」へ。
暖簾をくぐり引き戸を開けると、ちょっと怯んでしまいそうなコテコテの一杯飲み屋風で、 氷川きよしが歌う演歌メロディがガンガンかかっていました。 開店したてならひとりでも入りやすいでしょう・・・と一番乗りで来たのですが、 オーナーの10歳の孫娘しかいず、しかもしゃべらないので、「どうしよう・・・」と思っていたら、 奥からこの店のオーナーの女性が出てきて、「カウンターがいいでしょ?」と勧めてくれました。 定食ならお手頃だったのですが、せっかくなので単品でいただきます。 チャキチャキしたオーナーに圧されてついミラービールを頼んでしましましたが、薄くて失敗。 なので日本酒を追加しました。やはり生ものにビールは合いませんから。 突き出しのスモークサーモン・オニオンがめちゃくちゃ美味しかったのですが、 これはコールド・スモークサーモンで、海産物屋でもあるこの店一番の自慢の商品なのだそうです。 刺身は、活き蛸、ホタテ、かんぱち、まぐろの赤身、生サーモン、鯛、ぼたん海老の7点盛りで、 切り身は大きく、鮮度も抜群で、どれもとっても美味しい♪ でもここはアラスカ、刺身の下はレタスでした。入手しにくい大根でツマを作るのは大変なのでしょう。 「日本の養殖の子持ち昆布とは全然違うよ!」との事でオーダーした天然物の数の子昆布は、 ワカメのように柔らかい昆布にニシンの卵がついていました。 そして自慢だというので鮭の塩焼きも・・・脂がのっていてこれまたグ〜でした。 この店を構えるまでの武勇伝をうかがったり、打ち解けてきたハーフの孫娘のクチパク演歌に爆笑したり、 ひとりでも楽しく美味しく過ごさせていただきました。 3〜4卓+小さなカウンターと狭いので、シーズン中は予約しないと入れないと聞いていたのですが、 時間が早かったせいもありますが、お店を後にするまで私ひとりだけでした。 最後に海産物のコーナーをちょっと見て&試食したのですが、 何種かあるスモークサーモンの中でも、 やはりサーモン・オニオンで食べたコールド・スモークサーモンがとっても美味しかったです。 久しぶりの和食はどれも美味しく満足しました。 最後の「チップは含まれていないから・・・」のひと言がちょっと興醒めしてしまいましたが、 ま〜チップ社会のアメリカなのに、チップを置かない日本人が多いのかも知れません。 ホテルに戻り、入浴&洗濯を済ます頃にはお腹もだいぶ落ち着いたので、 ベランダで冷え冷え〜になっているアラスカンビールをいただきましょう♪
日本ではあまり見かけないアンバータイプは、アメリカやカナダでは結構ポピュラーです。 アメリカに来るとアンバーを好んで選ぶのですが、今回のIPAの方が気に入りました。 ネットをしながら、外の夜景を見ながら、ぼ〜っと飲むビールのなんと美味しい事♪ アラスカに来た目的は2つ共叶いませんでしたが、ビールに慰められました。 なんと安上がりなこと・・・^^; 明日の予定がなくなったので、今夜は夜更かししてもいいし、明日は寝坊してもいいのです。 目覚まし時計をセットしないで寝ることにしましょう。 |
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