Seoul → Daegu |
2010年05月 RTW6周目第4弾 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
タッチのち世界遺産見て歩き 3日目 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
目覚まし時計より少し早めの4時40分、熟睡できたので爽やかに起床。 不要な物や購入したお土産などは、ダッフルバッグに入れてホテルに預かってもらい、 パソコンがあるので鍵のかかるピギーを持って、6時にホテルをチェックアウトし出発しました。 昨日、地下鉄車両の乗車位置や出口の最短ルート、エスカレーターやエレベーターの位置など確認済みなので、 ソウル駅にはかなり早めにラクラク到着です。
中央のワンフロア高いところからホームが見おろせるような造りになっており、 ホームへ降りる所にある電光掲示板は、英語とハングル表示でシンプル&わかりやすいです。 私がこれから乗るのは韓国版新幹線とでも言いますかご自慢の韓国高速鉄道で、 Korea Train Express から KTX(ケーティエックス)と呼ばれています。 KTE じゃお気に召さなかったようですねぇ・・・ 2004年4月01日にソウル-釜山、ソウル-木浦の2路線で運行が始まったKTXですが、 私が乗車した2010年5月の時点では、ソウル−東大邱間は専用線、東大邱−釜山間は在来線使用でした。 またソウルから世界遺産で有名な慶州へは、列車の場合、在来線への乗り継ぎが必要だったのですが、 2010年11月から慶州を経由して釜山へ向かうKTX新線が開通し、ソウルから慶州へもKTXで行けるようになりました。 同年12月にはソウル−釜山間にノンストップ便が新設され所要時間は2時間8分に短縮、 さらに馬山へも乗り入れるなど、KTXはどんどん便利になっているようですね。
ちょこっと奮発してファーストクラスにしてみました。(^^)v ファーストの乗車口を入ると、ラックに新聞や飴、お菓子などが置いてあり、 傍らの自販機では、お金を入れることなく冷たいペットのお水が出てきます。つまり無料!しかも制限なし! 乗り込むなり水と新聞とお菓子を取ってから席に着く人が多いので、すぐに理解できました。 私も水、飴、お菓子をひとつずついただいたのですが、飴だけはどうにも口に合いませんでしたねぇ。 他にはウエットペーパー、イヤホン、アイマスクなども置いてありました。 時間帯のせいか、それともファーストだからなのかわかりませんが、ほとんどの乗客はスーツ姿の男性でした。
風景をボ〜っと眺めているとあっという間に東大邱、定時の8:42に到着しました。 KTXの東大邱駅から地下鉄の東大邱駅へは、一旦外に出てちょっと(3〜4分)歩く必要があります。 お天気が悪いと不便ですね。
地下鉄駅付近にバスターミナルがいくつかあるので、明日の慶州行きの時刻と乗り場をまずはチェック。 一番大きそうなバスターミナルで時刻表を探していたのですが見当たらず、 運転手風のおじさんに尋ねると、道路の向こう側の建物を指差し途中まで一緒に行ってくれました。 教えてもらった所はとてもバスターミナルとは思えないような雑居ビル風で、 歩道から数段上って建物に入った所が待合室、キオスク風の売店と3〜4か所の切符販売窓口がありました。 バスに乗車する所はその窓口に向かって右手の屋外で、3台分位の乗り場のこぢんまりしたターミナルです。 まずは窓口で「キョンジュ」とだけ言い、時刻は紙に書いたものを出したら隣を指差すのです。 行き先毎に窓口が違うのかと思い移動したら、なんとそこには日本語のできる女性がいたのでした。 こんな所で日本語が通じるとは・・・それに年配者ではなく30歳くらいの女性だったのもびっくり。 金額の違いとバスの違いを説明してもらえたし、前方窓際とリクエストもできてラッキーでした。 では地下鉄に乗って今夜の宿泊ホテルへ向かいましょう。
地下鉄の切符はいわゆるトークン方式、プラスティックのトークンを改札口に投入して入ります。 大邱には2路線の地下鉄が走っており、東大邱駅はホームドアでした。 ホテルに着くと、「今案内できる部屋はあまり良くない、12時過ぎなら良い部屋になる」との事。 すぐに出かける予定だから、ならば良い部屋の方がいいし、荷物は鍵付きの所で預かってくれるらしいので、 チェックインせずに荷物を預かってもらってホテルを後にしました。 ・・・と簡単に書いていますが、実は2人いたスタッフどちらも日本語は当然ながら英語も通じず、 筆談(と言っても絵(>_<) とジェスチャーで20分位かかってやっと意思疎通したのでした。 そこそこ大きいビジネスホテルだったのですけれど・・・でも日本でも地方都市になると同じかもしれませんね。 しばらく歩いていたらインフォメーションがあったので入ってみました。 こちらには英語の堪能なスタッフがおり、立派な地図やパンフレットがありました。 海印寺までのアクセス方、大邱の美味しいお店、そしてこれから行く所への道順などを詳しく教えてくれました。 身軽になったのでまずはランチ♪ 大邱といったらカルビチムが名物です。 インフォメーションの人の話だと、私の目当てのお店はここから歩いて20分以上かかるらしい・・・ でも街の様子を見ながら散歩方々ちょうどよいじゃないですか。
やって来たのはシンビ・カルビチム・シッタン。 別名「カルビチム通り」と呼ばれる程カルビチムのお店が軒を連ねるトンイン洞にあり、 こちらがカルビチムの元祖のお店だそうで、ジモティには一番人気があるらしいです。 でも・・・私が入った時には誰もいませんでした、客もお店の人も・・・(-.-) 定休?それとも営業時間が変わった?と不安になりつつも「アンニョンハセヨ〜」と何度か声をかけたらやっと出てきて、 「あっちに座って・・・」とでも言ったのでしょう、指したテーブルに座布団を持ってきてくれました。 メニューはなく、紙に書いたものが壁に貼ってあるのですがこれがハングルのみで全くわからん・・・(-.-) アジュンマが何度も説明してくれたのですがほとんど理解不能、 でもなんとなく感じ取ったのは、カルビチム2種だけ(上と並?or大盛と普通盛?)、あとは飲み物のようでした。 真鍮の洗面器みたいな器で出されたのも、裁ち鋏が突っ込まれた状態で持ってきたのも迫力ありすぎです。 カルビ(牛ばら肉)を甘辛く煮た物とガイドブックに書かれていたカルビチム、 写真で見るより量はしっかりあり、お味も「甘辛い」とひとことで表現するのは浅慮。 ニンニクと辛さは相当なものですが、いろんな香辛料が混じりこれがめちゃくちゃうまい!そして柔らかい! 葉っぱに包んで食べるより、ご飯で食べる方が絶対美味しい♪濃厚ですが味が濃いというより深いんですね。 満足♪満腹♪ 来た道を戻り、来る時横目で見たポンゲ市場を覗いてみましょう。
市場を覗きつつ中を横切って地下鉄1号線の大邱駅へ行き、西部バスターミナルのある聖堂モッ駅へ。 それにしても聖堂モッという駅名は面白いですねぇ。むりやり和訳したからでしょうか? 3番出口を出て振り向くとすぐ後ろが西部バスターミナルです。 この出口を出た所にテントが張られ、テーブルとイスが置かれており、人々が行列していました。 貧しい人たちへ無料の食事を定期的に配布していると知ったのは後になってからですが、 貧しくなさそうな人々の方が大半だったように見えました。韓国も豊かな国になった証拠ですね。
このターミナルの待合室からバス乗り場へ入るには、係の人が切符をチェックする改札のような所を抜けるのですが、 待合室にはトイレがあるのですが乗り場にはなさそうなので、出発10分位前になってから入りました。 2番線に海印寺行きと見受けられるバスが入っており、ドアも開いていたのですが客も運転手も乗っていないのです。 確認してから乗り込むのが習慣になっている私は、しばらくその辺をウロウロ偵察して時間をつぶしていたら、 表示も見ずヒョイヒョイと慣れたように乗り込むおじさんが・・・ まさにハラボジ(アジョシよりちょっと年配)って感じの風貌だったので 乗車口を1段上がって「ヘインサ?」って聞いたらうなずいたので私も乗り込みました。 右の最前列にハラボジ^m^が座っていたので私は左の最前列に座りました。 後ろはまだ誰も乗っていなかったのですが、出発までには7〜8人ほどに増えていました。 車窓にへばりつくように景色を眺めていたらなんだか日本語みたいなつぶやきが聞こえたのです。 ・・・?・・・ 顔は窓の外を見つつ、でも耳はダンボにしていたのですが次のつぶやきがなかなか出ないので、 そ〜っと振り向き「日本の方ですか?」と尋ねたら、「あ〜やっぱり日本人だったね」と言われてしまいました。 あちらは私を日本人だと感じていたのですね、でも私はしっかり韓国人だと思っていましたが・・・m(__)m 色々お話をしていくうちに、なんだか見覚えのあるお顔なんです。 で何気に荷物に目をやったら日本語で名前が書いてあり、なんとこれまた覚えのある名前なんです! 「○○さん?私○○です。」と切り出すと、その方もかなり驚いていました。 取引先の嘱託の方だったのですが、おそらく20年ぶりくらいではないでしょうか。 いや〜世の中狭いというか、びっくりです。 釈迦山の中腹辺りでバスは停まり、入山料を徴収するため係員が乗り込んできました。 海印寺へは、終点バスターミナルではなくひとつ手前のバス停で降りるのが近いのですが、 ここで1泊するその方のおかげで(-.-)終点まで付き合うことに・・・
食事の客引きのためターミナルに来ていた食堂兼業の旅館の人と宿代の交渉をし、 部屋を見て荷物を置いてくるのを待つ事20分・・・(-.-) 日帰りの私にとっては貴重な時間ですが、戻りのバスの時刻や乗り場をチェックできたのでヨシとしておきましょ。 海印寺はバスターミナルや旅館街から徒歩で20分ほど離れた、緑豊かな静かな自然の中に位置しています。 ひとバス停分歩いて戻り、左折して少し行くと土産物屋が数軒あり、 川沿いのハイキングコースのような細道を森林浴を楽しみながら進むと、新緑の木々の彼方に山門が見えてきました。
階段を上って海印寺の小さな山門をくぐっても・・・うっ・・・まだ上り坂や階段が続いているじゃないか・・・ こんなに自然あふれる伽耶山中腹に建っているお寺なのに「海」という字が使われているのは、 上記「海印寺」の所で記した他に、 「静かな海に万物の形象が映る世界のように、心には万物の心理も同じように映し出される」 という華厳宗の海印三昧からつけられたとも言われています。
かなり急で一段毎の幅も狭い八萬大蔵経板殿前の階段(上写真の下段右)を上がった所から カメラもビデオも撮影は不可となるため画像等はありません。 校倉造りなので隙間から保存されている版木は見ることができるのですが、 長年あの状態で朽ちないのが不思議なほどオープンなのが意外でした。
再びバスターミナルまで歩いて戻り、ガラガラのバスに座るとあっという間に睡魔に襲われ、 気が付くと西部バスターミナルに着く直前でした。 このままホテルに戻るには早いので、大邱の中心部に位置する半月堂で地下鉄を降り、 ショッピングもウインドウショッピングも興味ないのですが、 夕食に・・・と思っていたお店へ行くついでに、大邱イチの繁華街ヤシコルモクをちょっと歩いてみました。 ソウルの明洞みたいな雑踏とお店が軒を連ねていましたが、日本人をほとんど見かけないのがソウルと違う点ですね。 ま〜いたのかもしれませんが、両手に買い物袋を下げているような観光客はいなかったですし、 おそらく海印寺を見たら移動してしまい、宿泊するような人は少ないのだと思います。
やって来たのは古くからこの地で営業を続け、地元の人に人気だというケジョン。 外観やクチコミより、若い人やファミリー層に人気があるような気軽に入れるお店でした。 写真つき&日本語も併記されているメニューだったので、日本人も結構来るのでしょう。 オーダーしたのはトルソッ・ユッケ・ビビンパッ(プ)、生肉の入った石焼ビビンパで、 特に大邱名物というわけではないですが、普通に美味しくいただきました。 上品(少な目)に盛られたバンチャンですが、ワゴンにのせて店内を回り追加してくれるシステムはスマートですね。 驚いたことに、日本語のとっても上手な若い男性スタッフがいたのです。 ソウルならまだしも、こんな地方都市の大邱の小さなお店に・・・ 他のスタッフも若い人が多く、手際も感じも良かったです。老舗というより今風のお店ですね。 ホテルまでは地下鉄で2駅、腹ごなしに歩くにはちょうど良い距離です。 ヤシコルモクのあっちこっちで人垣ができており、TVかラジオの公開番組みたいなのをやっていたり、 大道芸人もいれば、どうしようもない素人芸をやっていたり・・・そんなのをひやかしながら歩きました。 アキバ系の小太りの男の子(と言っても20歳前後?)が一番の人だかりでキャ〜キャ〜言われていたけれど、 キモカワイイっていうのは私にはどうにも理解できませんなぁ・・・
ホテル近くのコンビニ風の店でビールを手に取ってレジに行ったら、 お菓子を食べていた店番の30歳台?の女性から「どうぞ♪」と勧められひとつ口へ・・・ するとペットボトルのお茶も勧めてくれたので、「大丈夫」と断ったら、 「ダメ、喉につかえちゃうから飲んで♪」と紙コップに注いでくれました。あったか〜いですよねぇ♪
ホテルの部屋は、ドアを開けて入ると玄関のようになっており、そこで靴を脱ぐタイプのオンドル洋室でとても清潔でした。 面白いのは一番奥にサンルームみたいなところがあり、 外との窓だけでなく、ベッドルームとサンルームとの間も二重サッシになっていたこと。 冬季はかなり寒くなるのでしょうか? 入浴後、1.6リットル入り(さすがの私^^;でも飲みきれず、残りは捨てましたが・・・)ペットボトルのビールを飲み、 しばらくネットしてからおやすみなさ〜いでした。 |
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