Daegu → Gyeongju |
2010年05月 RTW6周目第4弾 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
タッチのち世界遺産見て歩き 4日目 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
かなり長いです・・・m(__)m 頼んでおいたモーニングコールは自動音声ですがちゃんと5時にかかってきました。 地下鉄のどの車両に乗れば便利か?とか、ターミナルへの出口など昨日全て検証済みですし、 2駅なのでドアtoドアでも10分、多めに見ても30分あれば十分なのに、 心配性がゆえ、バス出発時刻の1時間前にホテルを出たので(こういう時に限って電車がすぐ来たりたりするし) バスターミナルでの待ち時間が長く、とっても手持無沙汰でした。 小さなバスターミナルなので、来ては出て行くバス毎に反応して待っていると、出発時刻の5分前にやっと入線しました。
慶州行きのバスは、わずか数人の客を乗せただけのガラガラで定時に出発しました。 隣を気にしないで済むひとり掛けの最前列だったので気がラク・・・と思ったら、 通路向こうの2人掛け席におばさんがひとりでゆったり座っており、ちょっとしくじったかも・・・^^; でも2列席はドライバー側なので、こちらの方のが景色は良く見えるさ!とちょっと強がっておきましょう。^m^ 定時(所要時間50分)で慶州のバスターミナルに到着しました。 電車にするかバスにするかまだ決めかねているものの、ソウル行きのバスの時刻・所要時間・料金などをチェック。 このバスターミナルの切符販売窓口には英語が堪能でバリバリ!なお姉さんがいました。 色々メモしたりしていたら、今乗って来たバスの運ちゃんが話しかけてきたのです。 とは言っても日本語も英語もダメな人なんですが・・・ 仏国寺への行き方を聞いたら、なんだか「仕事明けなので車で連れて行く」風なことを言うのです。 そして私の持っているパンフレットにご自分の携帯の番号を書いてくれたのですが、 「カムサハムニダ」位しか知らない私のレベルでは会話にならないじゃないですか・・・何考えているんだろう? 滞在先を知られたくないので撒くようにその辺をグルグルしてからホテルへ。 荷物を預かってもらい、すぐに仏国寺行きのバス停へ向かいました。 バスは右に左に史跡を眺めながら町を抜け、山道を走り40分ほどで仏国寺のバス停に着きました。 バスを降り、八重桜の咲くダラダラ上り坂の公園を突っ切って歩く事10分、入り口である一柱門が見えてきました。
一柱門に向かって右手にチケット売り場があり、その前は駐車禁止ながら広いスペースがあるので、 団体バスやタクシーで来る場合は横づけするのでしょうねぇ。
仏国寺への入り口である一柱門は、柱が一時の形で並んでいる門という意味であり、 また世の中の煩悩の濁りを払って一心で仏法の世界に向かうという意味でもあり、 どんな人に対しても出入の制限がないという証として門に扉がないのだそうです。 山門を抜けても、事実上の境内への入り口である天王門へは、美しい自然美の参道をもう少し歩きます。 その天王門の手前に、しだれ柳が影を落とし築山のある池が広がっており、 所々ベンチのある遊歩道が池を取り巻くように続いて散策することができます。 解脱橋
この池に架かっているのが解脱橋。 解脱橋とは娑婆世界(苦しみの多い人間の世界)から仏国浄土に向かうのに渡る橋とされています。 ほとんどの人はまっすぐ解脱橋を渡って境内に入って行きますが、下から見たかった私はちょっと寄り道をば・・・ 再び正規の参拝ルートに戻り木漏れ日の中進むと、静寂な散歩を楽しんだ目にすごい人ごみがとび混んできました。 観光客も当然多いですが、修学旅行生のグループがあっちにもこっちにも円陣を組んでおり、 円の中心で説明をしているガイドに耳を傾けるなんて子はほとんどおらず、おしゃべりやふざけあいでうるさいうるさい! このうるさい所にそびえているのが、仏国寺での一番のシャッターポイントである青雲橋と白雲橋、 そしてその向かって左手に蓮華橋と七宝橋があるのですが、撮れる状態ではないので先に上へ行ってしまいましょう。 (この旅行記では立地順で記していきます。) 青雲橋と白雲橋、上部にあるのは紫霞門
大雄殿に続く紫霞門とつながった青雲橋と紫雲橋は、 橋の下の一般人の世界と、橋の上の釈迦(天上)の世界を渡す架け橋の意味を持っています。 下の青雲橋は17段、上の白雲橋は16段で、仏教の33天の世界を象徴する33の階段からなり、 それぞれ青年と老人の姿、すなわち人生を象徴していると言われています。 この石段を登って紫霞門をくぐると、お釈迦様の彼岸世界である仏の国の仏国寺境内という事になります。 (もちろん現在はぐるっと回り道して境内に入ることになります。) 蓮華橋と七宝橋、上部にあるのは安養門
美しい蓮華模様が刻まれた蓮華橋は10段で下に位置し、 金や銀などの七つの財宝を象徴している7段の七宝橋が上にあります。 これらの石段は当時のまま保存されており、その価値は高く評価されているとのことです。 この石段を登って安養門をくぐると、阿弥陀仏の極楽世界を表現する極楽殿の区域に入ります。 (もちろん現在はぐるっと回り道して境内に入ることになります。) 大雄殿
仏国寺の本殿である大雄殿は、壬辰倭乱の際焼失し1695年に再建されたものですが、基壇は新羅時代のものです。 釈迦三尊仏が中央に安置され、過去・現在・未来の三世仏が配されていました。 多宝塔と釈迦塔
大雄殿の前に一対の石塔がありました。 過去仏である多宝如来が釈迦如来の法華経説法を証明する姿を形象化したという多宝塔が東に建ち、 新羅の造形芸術の極致といわれるだけあって、緻密でとても素晴らしいものでした。 一方西に建つ釈迦塔は単純な三重石塔であり、優美さなどは感じられなかったのですが、 1966年に行われた復元過程で、多くの遺物が発見されたとの事です。 舎利塔
高麗時代の初期に建立されたもので、華やかで繊細な彫刻が統一新羅時代の様式を継承していると言われています。 1905年に一度日本に持ち出された経歴があり、その後1933年に返還され、現在は元々あった所に安置されています。 それにしても高低差のあるお寺です。 昨日の海印寺といい、筋肉痛になりそうなほどの坂道や階段がある寺院が韓国には多いですね。 比較的静かになった青雲橋・白雲橋、蓮華橋・七宝橋をじっくり見てから出口へ向おうとしたら、 右手になんとインフォメーションがあるじゃないですか・・・ 来た時は子供たちがワンワンしていたので気づきませんでした。 せっかくなのでパンフをもらおうとしたら、なんと日本語のできるおばさんまでいたのです。 最初に立ち寄れば色々お聞きできたのに・・・残念。 でもこれから行く石窟庵のアドバイスをもらえたのでちょっとは報われたか・・・ でも次のバスまであと10分との事・・・ ダメ元で、まるで競歩のごとく(公園内は走ったし)下り坂なのが幸いして5分で戻れました。 しか〜しホテルを出る時以来なのでトイレに行きたいなぁ・・・どうしましょ・・・ 山道で何があるかわからないのでやっぱ入っておいた方が身のため・・・ 間に合わなかったらここでランチにして時間調整にしよう・・・ と、トイレに駆け込んでから行ったら、ちょうどバス停にバスが停まる所でした。 ゼイゼイ息を切らして乗り込んだのに、5分ほども停まっている・・・(-.-) 乗客は私ひとりだったので客待ちしていたのかも。ま、1時間に1本なのでとりあえずラッキーでした。 仏国寺から石窟庵へは、細い山道を交互に譲り合いながら更に上って行きます。 約15分で石窟庵の広い駐車場に到着、ちょっと上を見ると鐘楼が見えたものの他は見えません。・・・嫌な予感・・・
駐車場から階段を上った左手にかなり大きな鐘楼がありました。 一般人に突かせるのだからそれほど由緒があるのではないかと・・・? 更に進むと左手にある窓口でチケットを購入し、正面の山門をくぐり石窟庵へと向かいます。
山門とはよく言ったもので・・・山道が続きます・・・(-.-)
右側は崖、とっても危ない! 中央を歩いても、踏み固められた固いボコボコ山道にうっすら覆われている砂?が滑るのです。 足の悪い年配の人も多く、とっても大変そうでした。車椅子の人もいましたが、押す人の方がもっと大変かも。
やっと見えてきた石窟庵、でももうひと上りしなくては・・・ 最後の石窟庵への上り口にインフォメーションがありました。 せっかくなのでパンフレットをもらおうと思い声をかけたら、日本語ガイドが出てきてくれたのです。 手には分厚い資料、それを持って境内案内の看板の所でたっぷり説明をしてくれました。 中は撮影禁止だけでなく、手前の四角い所からガラス越しで見ることになるので細部はほとんどわかりません。 カメラのズームで見れば良くわかるけど誤解されてもつまらないですし・・・オペラグラスがあると便利かも。 なので事前にきちんとした資料で説明してもらえたのは良かったです。 戻りは当然下り坂、ラクはラクですが滑りやすいので意外と足に来ますねぇ・・・ 駐車場でしばらく待っているとバスが上ってきました。すぐに折り返して仏国寺まで戻るバスです。 今度は10人位のおばちゃんグループと一緒、整列乗車という言葉は知らないようです。(-.-) 仏国寺で乗り換えて市内へ戻ります。 時刻等調べようと慶州駅で降りたのですが、ホテルからここまで徒歩ではきついので列車案は没に。 朝昼抜きなのでめっちゃ空腹・・・駅前にはたくさんの食べ物屋さんや市場があったのですが、 お腹が満たされれば何でもいい・・・というのは私の辞書にはないので(爆) お目当てのお店へ向かいます。 20分も歩けばたどり着くでしょう・・・と楽観視していたら道路工事で通行止めだったり迂回だったり・・・(>_<) 工事現場の人にガイドブックと地図を見せたら、行き方を教えてくれ(指差しですが・・・)通してくれました。 そのお店への途中に、これまたお土産に検討していたお店があったのでちょっと寄り道をば・・・ 高級車がいっぱい停まっており、ガラス越しの店内には行列ができていたので、私の足も店内へ。
慶州名物の皇南パン(ファンナムパン)の老舗です。パンと言っても焼き菓子ですね。 カウンターの向こうでは、沢山のスタッフが黙々と山のような餡を生地に包んでいます。 なんで行列になるの?と思うほど手際よく大量に作っているのですが、 全て焼き立てなんですね。作り置きはしていないようです。そしてひとりの買う量が半端ない! 窯出しすると列は短くなり人は掃け、またしばらくすると行列・・・といった繰り返しのようでした。 バラ売りもあったようですが言葉が分からず、20個入りの小さい箱の方をお買い上げ〜 熱々を歩きながらひとつ食べたのですが、普通に美味しいけれど1度食べればもういいかな・・・ ファンナムパンの向かいの道を、右手に大陵苑を見ながら進むと左手にあるのが森浦(サムポ)サンパプ。 慶州で一番最初にサンパプの店を開いたのがこちらなのだそうです。そして今では慶州名物のひとつですね。 想像していたよりパッとしない外観でしたが、内部は年季の入った韓式家屋でこぢんまりしていました。 ランチタイムを大幅に遅れて入店したので、店内には帰る間際の、約半分が子供の総勢10人のひと組のみ。 なので私ひとりになってしまったのですが、すぐに若い女性同志と中年の女性同志のそれぞれ2人連れが入ってきました。 駆け回っていた子連れ一行がいなくなったし、ひとりだけというのもなんだか・・・なので良かった〜。 11時から21:30までの通し営業なので、ひとりで気楽に頂くにはピークタイムを避けるのがポイントですね。
サンパプのサンは包む、パプはご飯の意。 つまり葉野菜でご飯・おかず・サムジャン(味噌)・薬味(ニンニクなど)を包んでいただくお料理です。 有機栽培の野菜しか使っていないそうなので安心&ヘルシーですね。 グツグツ煮え立ったチゲや熱々の大きな煮魚などもありました。 これで9000ウォンは安いですよねぇ。 ちなみにお代わりのご飯は有料ですが、おかずは無料なんですって。 隣に座った60歳位の2人連れが話しかけてきたのですが、韓国語なのでチンプンカンプン。(-.-) 私の「?」という顔を理解したのか、なんと英語に切り替えてきました。 あの年代でサラっと外国語に切り替えられるなんてちょっと素敵です。 で、その内容は、私の持っていたファンナムパンの紙袋に気付き、「お店の場所を教えて」という事でした。 やはり韓国人が慶州に来たら必ず買いたいお菓子のようです。 たまたま2枚持っていたパンフレットを1枚差し上げたら、その場ですぐ電話をかけていたのでたぶん予約したのでしょう。 満腹になったので、ではすぐそばの大陵苑へGo!
広い敷地を有する大陵苑の南に位置する正門から入りました。
入り口にはチケットを切る女性が2人いました。 チマチョゴリでも赤と白だとまるで日本の巫女さんみたいですねぇ。 誘導路に従って左から時計回りに進むと、古墳の裏を抜けるようにして天馬塚へ誘導しているのがわかります。 天馬塚の前には案内所があったので立ち寄ったら、ここにも日本語堪能な女性がいました。 日本語併記のパンフレットをいただいただけでなく、大陵苑全体の案内をしてから なんと一緒に天馬塚に入って展示物の説明をしてくれたのです。 天馬塚
大陵苑で唯一公開されている天馬塚は、新羅時代の代表的な積石木郭墳で、 円周157m、高さ12.7m、5〜6世紀に造られた王陵と推定されています。 1973年の発掘過程で、白樺の皮に空を飛ぶ馬が描かれた障泥(乗馬の際の泥除け)が出土された事から 天馬塚と呼ばれるようになったそうです。 中に入ると「積石木郭」という言葉と、その構造がよくわかりました。 内部は博物館のように展示されていますが全てレプリカ、オリジナルの多くは国立慶州博物館で保存されています。 ちなみにガイドさんは全てレプリカだから写真OKと言ってましたが、 天馬塚内部のいたる所にNGマークがあったので、念のため写真は撮らないでおきました。 天馬塚を出た後もずっと説明してくださり、トータルで約1時間弱も・・・ インフォメーションのバックサイドではお仲間さんがティータイム中、私もフルーツをいただいてしまいました。 なので先ほど買ったファンナムパン、自分用に3個とって残りを箱ごとプレゼント、手ぶらになったのでラクになりました。 ガイドさんとお別れし、のんびり散策しながら引き続き古墳を見て回ります。
慶州市内で一番大きな古墳である皇南大塚も積石木郭墳で、 東西80m、南北120m、高さは高い方の北墳が23m、低い方の南墳が22.2mの双墳です。 先ほどのガイドさんは「メオトかも・・・」と仰っていました。 味鄒王陵
新羅第13代の王である味鄒王の陵は大陵苑のほぼ中央に位置し、 直径56.7m、高さ12.4m、内部構造は積石木郭墳であると推定されています。 陵の前には花崗岩でできた、魂が宿る場所という意味の「魂遊石」が安置されていました。 ゆっくりしっかり見て回った後は、北側の裏門から出てホテルに戻ります。 近くのコンビニでビールを買ってからホテルへ、預けてある荷物を受け取って部屋へ。 良いお天気でしっかり歩いたので喉カラッカラ!冷たいビールがうまい! ひと休みしていたら電話が・・・ 海印寺へのバスで偶然会った知人が予定を変更して慶州にやって来たとの事、しかも同じホテルに今着いたとの事・・・ それでは夕食をご一緒しましょうと時間を決め、 約束の時間までネットしようとPCを立ち上げたものの、重いだけでなく変なポップアップが入ってくる・・・(-.-) 危ないので自分のPCはしまい、備え付けのPCに変えたもののやはり重い・・・それに日本語変換できないし・・・ イライラするのでPCの電源を落とし、記録をつけたり明日の予定を立てたりしていました。
お店はいくつかチェックしていましたが、今から行くには面倒な距離なので、ホテルのそばの大衆食堂のような所へ。 飛び込みなので味も値段も運任せ・・・でも韓式料理なのでそう外すことはなかったですね。 この店のおすすめは左上の写真のお鍋なんだそうです。 それを2人前とると、上の写真の中と右のようにおかずが色々ついてきました。 最初はビールで偶然の再会そして再再会に乾杯!そしてマッコリに変え、 お互いの旅の話、昔の話などで夜は更けていきました。 |
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