Seoul 滞在
2010年05月 RTW6周目第4弾
タッチのち世界遺産見て歩き 7日目



寝たのが3時、一度6時に目が覚めたけどすぐ寝つけ、8時の目覚まし時計で起床。
非日常的生活も旅のうちですよね。^m^

1階で朝食をとって部屋に戻ったものの、なんだか出かけるのが億劫になってしまいました。
でもちょうどその時、隣の部屋にお掃除が入ったような音がしたのです。
しかたない・・・と部屋を後にしたのですが、今思えば重い腰をあげるきっかけになってよかったです。

乗り場は昨日チェック済みなので、スムーズにバス停・・・いや新村バスターミナルへ到着。
私が着いたのとほぼ同時にバスも来たので待ちゼロ、でも10分ほど停車していました。
ソウル市から出てしまうこのバスでもティマニ(T-Money)が使えます。利用範囲が段々広がってありがたいことです。
一律料金ではないので乗車時と降車時の2回タッチが必要になり、
新村BTから江華総合BTまで所要1時間半で1700ウォン(現金は1800W)、安いですよねぇ。

江華総合バスターミナルは、雑多なお店がひしめいてまるで市場のようでした。
待合室にはインフォメーションのブースもありましたが、ずっと休業しているかんじです。
(日本語可能な方がいたという旅行記を見たことがありましたが、私が行った時は平日でしたが1日中クローズしていました。)

壁に貼ってある時刻表も乗り場の案内板もハングルと数字だけなのでま〜ったくわかりません。
ソウルから近く世界遺産のある江華島(カンファド)ですが、総合バスターミナルに英語表記が一切ないとは・・・
韓国語ができないとかなり厳しいところですね。
言葉の苦労がなかった大邱や慶州が特別だったのかもしれません。
バスの運転手や切符販売窓口で尋ねるも、英語も日本語も当然のごとく通じません。
コインドルの写真を見せつつ「コインドル?」と職員風の人に尋ねたら、1番のバス停を教えてくれました。
1番乗り場でしばらく待っているとバスが入って来たので、運転手に「コインドル?」と尋ねたら頷いた・・・ホッ
その運転手は運転席に座ったまま歯磨きしていました・・・(-.-)
韓国人の歯磨き好きは有名ですが、何もお客を乗せたままの運転台で磨くことはないと思うのですが・・・
口をゆすぎに行って戻ってきた運転手に、「チョンドゥンサ」と言いつつ時刻表を指差して「どれ?」と聞いてみました。
コインドルから戻ったら伝燈寺(チョンドゥンサ)に行くので、あらかじめ時間を確認しておきたかったのですが、
ん?コインドルじゃなくてチョンドゥンサ?と頭をごっちゃにさせてしまったようです。
比較的若い運転手だった事もあり単語程度の英語を交えながら説明してくれたのですが、意思疎通まで至らず・・・
ま、コインドルを見るのが一番の目的なので、戻って来た時の状態でその先を決めることにしましょう。

始発なので一番前に座れ、地図と車窓の景色をキョロキョロ見比べていたら
15分ほど走ったあたりで「コインドル!」と声をかけてくれました。覚えていてくれたのね、ありがとう。

江華支石墓
(かんふぁしせきぼ/カンファジソンミョ/コインドル)

支石墓とは紀元前1000〜100年頃に造られた巨石を用いた墓のことで、江華島の支石墓はテーブル状の「北方式」と呼ばれるタイプである。
人類が農耕文化を始めたゆえに造られた巨石文化遺産としてのコインドルは、全世界で約55000ほど確認されているが、
その内の約30000、つまり総数の50%以上のコインドルが韓国に存在している。

2000年、世界遺産・文化遺産に「高敞・和順・江華の支石墓群」のひとつとして登録された。

先史時代から近年に至るまでの文化遺跡が数多く保存されている江華島には、
富近里、三巨里、鰲上里等の地域に約120もの支石墓が分布しています。その中の富近里にやって来ました。
入り口には日本語が堪能な女性がいましたが、日本人どころか外国人観光客なんてひとりもいません。
たまたまだったのかもしれませんがほとんど貸切状態でした。ちなみにこちらは入場無料です。

韓国最大の支石墓 巨石も展示されていました 韓流ドラマ?の撮影中

ここのコインドルは韓国最大の北方式支石墓(長さ6.4m、高さ2.6m、幅5.5m)です。
広い敷地(屋外)に、藁葺小屋や巨石などがゆったりと展示されています。
私が着いた時、10人位のグループがいたのでコインドルは後回しにし、外周から見て歩いていたのですが、
その人たちはすぐ去り私ひとりになったので、やっと人の入らないコインドルが撮れると思ったら、
また10人位のグループがやって来て占領されてしまいました。
そしてなにやら撮影を始めたのです。
皮のアタッシュケースを持ったトレンチコートの男性がもの憂げにコインドルを見上げる・・・といったシーン。
まさに韓流ドラマですね。
その撮影に入り込まないよう遠慮がちに撮っていたら、
カメラマンがスタスタとやって来て(どいて!と言われるのかと思った・・・)英語で「撮ってあげましょう」ですって♪
初めて手にしたはずの私のコンデジなのに、同じ位置から撮った私のとは雲泥の差の写真が残っていました。
(その美しい写真には私めがデカデカと映り込んでいるのでお蔵入りとさせていただきますが・・・)

コインドル(支石墓)の造り方
2本の支柱になる巨石を穴に落とし、その上から盛り土をして更に巨大な石を載せ、盛り土を取り除き、その真下を掘って埋葬したそうです。


降りた所の反対側でバスを待つこと20分、やっと来たバスで再び江華総合BTへ戻ります。
降りる際、ひとりの女性に伝燈寺行きのバスのことを尋ねたら、一緒に乗り場まで行ってドライバーに確認してくれました。
しかもまさに出発間際だったので待ち時間ゼロ、重ね重ねラッキーです。
江華総合BTから伝燈寺まで約25分、とってもスムーズでラクショウじゃん♪と思ったのもつかの間・・・
バス停から伝燈寺へは、かなりの急坂を、かなり歩いて、心臓バクバクするほど歩かされました。
途中で帰っちゃおうかと思ったほど・・・


伝燈寺
(でんとうじ/チョンドゥンサ)

県足山(チョンゾクサン)麓の三郎城(サムランソン)の中に位置する千年古刹で、高句麗の阿道和尚が創建した当時は真宗寺と呼ばれていたが、
高麗の忠烈王の貞和王妃が仏殿に玉燈を献納したことから伝燈寺と命名された。

バス停から急な山道を前のめりに歩いてやっと参道に入ると、何軒かのお土産屋さんや食堂がありました。
その参道をもうしばらく歩くと正面に三郎城の城壁が見え、その左手前に拝観料の窓口があります。
ここまでがつらかった・・・(車ならもう少し上まで乗ってこられます。)

ポインタしてねまだ山道が続きます

チケットを買って城壁をくぐってもまだお寺の影も形も見えず、さらに山道をズンズン歩きます。


しばらくすると左手に巨大でカラフルな灯篭みたいな物が現れました。
経典を収める本棚として使用されていたという輪蔵台で、1回まわすと1回経典を読んだのと同じ徳があるそうです。
結構重いのですが、もちろん私もひと回し(^^)v

竹林茶園(お茶処)や宿坊など通り越し、やっと右手に伝燈寺への階段が現れました。もうひと頑張りです。
それにしても奥深い山の、これまた上の方に建ってるお寺って韓国には多いですよねぇ。
そして海印寺や石窟庵もそうでしたが、ここもカラフルな提灯が所狭しと飾られていました。
しっとり落ち着くようなお寺が好きな私には若干違和感はありますが、韓式と理解すべきなんですよね。

ここを上りポインタしてねくぐって境内へ 提灯には可愛い絵が描かれてます

「伝燈寺」という看板のかけられた対潮楼の建物の下をくぐって境内に入って行くと正面に大雄殿が・・・

大雄殿
ポインタしてね

朝鮮王朝時代中期の寄棟木造建築で、釈迦、阿弥陀、薬師如来の三尊が祀られています。

大雄殿の伝説
反り返った屋根の軒下には目立たないが裸婦の彫刻がある。(裸婦というにはちょっと無理があるが・・・)
この大雄殿を造っていた棟梁が門前町の居酒屋の女主人と出会い、愛し合うようになり、
大雄殿が出来上がったら結婚しようと収入のほとんどを彼女に渡していた。
完成も近いある日居酒屋を訪ねると、女主人は有り金全て持って別の男と逃げた後だった。
失意の中なんとか完成させたものの、どうにも怒りを抑えきれなかった棟梁は、
大雄殿の重い屋根を支え続けさせ、さらし者にするという罰を与えるために裸婦を造ったのだといわれている。
過ちを悔い改め正しく生きて欲しいという願いを、逃げた女性にこめているという見方もあるそうだ。


薬師殿
ポインタしてね ポインタしてね

薬師殿も朝鮮王朝時代中期に建設されたもので、中央に薬師如来仏が安置されており、
井の字型に造られた天井の周りを色彩豊かな蓮の花や飛天などが彫られていました。


冥府殿
ポインタしてね ポインタしてね

菩薩像や29の仏様が祀られている冥府殿の壁や柱には、釈迦如来などの絵が鮮やかに描かれていました。


梵鐘
ポインタしてね

11世紀初めに河南省で作られた高さ1.6m、口径1mの小ぢんまりとした中国・宋の時代の梵鐘は、
どんな由縁で韓国の江華島に持ち込まれたのかは今だ不明とされています。


名水の湧水ポインタしてね

伝燈寺の名水はとても有名で、この湧水を使ってお茶会なども開かれると言われています。
そう言えば下に素敵なお茶処・竹林茶園がありましたね。時間があればひと休みしたかったのですが・・・

(バス番号は失念したため○番と表示しています。)
帰りは下り坂なのでラクラクバス停へ戻りましたが、時折通るバスはあるものの目指す番号のバスが全く来ません。
反対行きのバスはちょくちょく通るので、30分位待った時点で道の反対側のバス停に行って、
来たバスの運転手に尋ねようとしたら、なんと江華総合BTで色々尋ねたあの歯磨き運転手でした。
でもやはり「向こう側のバス停で○番のバスを待つように・・・」と言って去って行ってしまいました。
しばらくすると、折り返してまたやってきた歯磨き運転手が向こう側のバス停から、「かも〜ん」と私を呼ぶのです。

江華島には乗り換え場所として2つの大きめのバス停があるのですが、
バスが来なくて長いこと待っている私が哀れになったのか?乗り換えが必要だけど反対回りを提案したようです。
その時は、立っているのもつらいほど疲れていたので、20分や30分遠回りしてもそれはそれで楽しいかも・・・と、
言われるまま彼のバスに乗り込みました。
すると5分も走らない内に目指すバスとすれ違い、ちょっとしくじったなぁと後悔しきりです。

でも往路見ていない島の西側の海岸線はとてもきれいで、ま、いいか・・・と車窓の景色を楽しみました。
30分位走った所で、「ここで降りて、○番のバスに乗り換えるように・・・」と声をかけられました。
降りた所は、普門寺などのある席毛島へのフェリーが出るウェポリバス停でした。
ところが○番のバスがなかなか来ず、ここでも30分位待たされ、
や〜っと来たバスで江華総合BTまで戻った次第、かなりのタイムロスになってしまいました。
江華総合BTに戻るだけなら、やはり伝燈寺のバス停で待つべきでしたね。

ティマニの残額が少なくなってしまったのですが、江華島ではチャージができないそうです。
なので江華島からソウルへの帰路は現金で支払いました。

ライトアップがきれいになる頃新村に着き、買いたい物があったので地下鉄で久し振りの明洞へ。
お目当てのお店は1軒だけなので、脇見もせずズンズン歩いて、ササッと買って、また地下鉄へ。
ウインドーショッピングもせずこんな風に明洞を歩いている人なんていませんよね。^^;

それから夕食も買って帰りましょう。
今はなんとなくマヤッキンパッな気分なのでまたまた広蔵市場へ。
サービスのおでんのスープを飲みながら屋台でいただくのもいいですが、
今日は冷たいビールを飲みつつ食べたいのでテイクアウトします。
包んでくれるのを待っている間、楊枝に1本刺してくれました♪うれし〜美味しい〜♪

キンパッとレッドで夕食 マヤッキンパッ

ホテルに戻り、ゆっくりお風呂に入ってから、キンパッとビールで夕食にしました。
ただの細巻なのにやっぱ美味しいわ〜何がどう違うんでしょうねぇ・・・



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