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4日目: イスタンブール滞在



なぜだかふと4時に目が覚めたら・・・真っ暗です。(>_<)
ひとり旅の時は、いつもバスルームの電気をつけたまま、ドアを細めに開けておくのですが、
真っ暗なのです。どうしたの???

出入り口のドアのところにカードキーを挿しておくタイプなので、
手探りでそこまで行き、カードを何度か入れなおしてもウンともスンともいいません。
カーテンを開けてみてもまだ暗くて、明り取りの役には立たず、
ドアののぞき窓から外を見ても真っ暗、ホテル全体が停電のようです。

このレベルのホテルにしたら、ちょっとありえません・・・何があったのでしょう?
ベッドに横になってぼ〜っとしていたら、約1時間20分後、突然電灯が点きました。
色んなところのスイッチをバチバチしていたので、
急に全部のライトが点いてしまい、まぶしいったら・・・

出発日だったら大変な事ですね。
教訓:荷物は前日のうちに完璧にまとめておきましょう。

眠気がとんでしまっているので、
アイランを飲みながら旅行記でも作っていましょう・・・

塩味のヨーグルトドリンクです。
日本人には好き嫌いがあるかもしれませんが、私は大好きです。
今回はスーパーのカップ入りですが、
自家製のに巡り合うと
、塩分だけじゃない美味しさがあります。

8時過ぎ、朝食を取りに下ります。
この時間だと半分くらいのテーブルが埋まっていて、ホットミールも出ていました。
冷たいものは昨日とまったく同じ。

今日は黒オリーブを練りこんだパンと、チーズとソーセージをちょっとずつ、
一見春巻き風のスパイシーな揚げ物、マッシュルームのトマト煮、トマトとチーズのスクランブル風、
ねっちりとしたヨーグルト、甘いスイカを頂きます。
昨日喉が渇いて困ったので、激甘のトルコ菓子やオリーブはパスし
チーズも控えめにしました。美味しいのに塩分が強いのが残念です。

さ〜今日はホテル移動です。
とは言っても当初から予約済みのホテルですが、
この2晩がラッキーなアップグレードだったので、単純に元に戻るわけです。
Ilkayのチェックインの時間まで、Sirkeci Konakにいることにしましょう。
ちょっともったいない時間ですが、自分の体の方が大切ですから・・・

11時半にチェックアウトし、ゴロゴロとピギーを引いて引越しです。
トラム通りの角の店のおじさんは、通るたびうざったく声をかけるので毎回無視していたのですが、
やっと学習(笑)したようで、今朝は声かけなしでした。
Ilkayホテルではトラム通りに面した部屋をすぐもらえ、明るくていい感じです。
部屋そのものはSirkeci Konakよりかなり落ちますすが、
あちらがラッキーだったので、金額相応、納得です。

Hotel Ilkay
Hudavendigar Cad. No.44/46

窓の向こうはトラム通りですが
思ったほど騒々しくはなかったです。
ソファーを使えばトリプルになりそうです。
エアコンの効きもいいです。
半埋め込みのタブなので出入りがラク。
スライドドア式でシャワーは固定。

難は冷蔵庫がない事・・・ビールや水を冷やせません。(>_<)
すぐ斜め前にスーパーがあるので、直前購入する事にしましょう。

ひと休みしたら一番暑い時間になってしまいましたが、早速出かけましょう♪
る・る・ぶ的に考えると、スルタンアフメット地区よりシルケジ地区の方が便利かもしれません。
スルタンアフメット地区にもエミノニュにも歩いて行けます。

まずはエジプシャン・バザールへ。
ロクムで有名なハジ・ベキルの本店を通り過ぎると、右手にイェニ・ジャーミィがそびえています。
その広場の左にエジプシャン・バザールの中央入り口があります。
入り口はたくさんあるけれど、ここからがわかりやすいですね。

エジプシャンバザール Misir Carsisi
08:30〜19:00  (休):日・祝
正式名はMisir Carsisi(ムスル・チャルシュス)。
現地の英語ができる人はスパイスマーケットと言い、
エジプシャンバザールというのはあまり通じません。
100店舗程の香辛料や乾物、お土産屋が入っている。
スパイス売り場は楽しい♪ 真ん中の黒いのとその左の赤いのを購入

ナザール・ボンジュ

「他人のねたみを変わりに吸収する」
と言うお守りです。

例えば新車を買った時、誰かに
「あの車いいな」と思われると
必ずどこかが故障したりするのだとか。
すると持ち主は
「誰かにねたまれたから」と思うらしい。
だからトルコ人は、大切なものには
このナザール・ボンジュを
じゃらじゃらつけています。
目玉がいっぱい! 私が購入したナザール・ボンジュ

エジプシャンバザールを出て、今回のイスタンブールでのお目当てのひとつ
リュステム・パシャ・ジャミィに向う途中、とても良い香り♪
ふと見るとすごい行列!しかも地元っぽい人ばかり・・・
トルココーヒーの製造販売のお店でした。私も並びましょ。^^;

Kurukahueci Mehmet Efendi Mahdumlari
クルカフヴェジ・メフメット・エフェンディ
Tahmis Sok. 66  09:00〜19:00 休:日曜
  61g     1リラ
 122g     2リラ
 243g     4リラ
 500g  8.25リラ
1000g 16.50リラ
増えれば安くなる訳ではなく
微妙に高くなっていたりして
面白いです。
創業1871年、トルココーヒー文化の草分け的存在で、現在はイスタンブールで一番美味しいとされている。
店頭窓口売りのみです。英語を話すお兄さんもいました。しかも超忙しいのに優しいです。
左が61gの、右が243gのです。

慌てて買っちゃったけど、帰国前日の方がよかったな・・・失敗。
さて寄り道してしまいましたが(この寄り道が幸いするのです、私にとっては。)目的地に向いましょう。

リュステム・パシャ・ジャミィ Rustem Pasa Camii 
08:00〜18:00  無休 
宰相リュステム・パシャのため1561年に
トルコでもっとも有名な建築家スィナンによって設計。
イズニックタイルの美しさは素晴らしい。

たまたま聖なる金曜日の13時ちょっと前に着いたら、お祈りの時間とぶつかってしまい
上の写真のようにパラパラと人が集まってきて、「1時間は中に入れないよ」と言われました。
この写真を撮っている所にベンチがあるので、じゃあここで記録をつけたりして待ちましょう・・・

と思ったらとんでもない!!

湧くように人が集まり、ジャミィ内や回廊だけでなく前庭から私のいる所まで侵略され、
結局出口の階段の隅まで追いやられたので、まずいかな?・・・と去ろうとしたら、
ここの関係者みたいな人が、そこにいていいからと踊り場の腰掛けられる所を指差してくれました。
隣には、お祈りに来たお父さんにおいていかれた10歳位の男の子(お祈りは成人男性のみ)
もう一方には、スカーフをかぶった物静かなご婦人(トルコ人)
そして私の3人で隠れるように階段の踊り場に腰を掛けてのぞいていました。

写真右下に見えるのがビニルのゴザで、これを敷き詰め、その上に靴を脱いで上がってお祈りします。
敬虔な人は更にその上にひとり分のじゅうたんを敷き、頭にぴったりの丸い帽子をかぶっています。

その体の動きを間近に1時間見ていると、宗教という壁をこえた芸術的な何かを感じました。
荘厳で貴重な雰囲気を味わうことができて、ちょっと鳥肌ものでした。


1時間のお祈りが終わると、出てくるは!出てくるは!・・・
しかしすごい数です、100人なんてもんじゃないです。
300とか400とかそういう信者数だったような気がします。もしかしたらもっと多いかも・・・

で、ここで更にびっくりしたのは、あのもの静かなご婦人、実は物乞いだったのです。
物乞いとひと言で言ったらいけないのかもしれませんが、
お祈りが終わって帰る人が出てくると、袋を持って立ち上がりずっと呟いているのです。
このご婦人の他に、いつの間にかあと3人増えていました。
出てくる人の10人に1人位の割りで、恵んであげる人がいます。
そういう人はポケットに小銭を入れておいて、ひとりだけでなく物乞い全員に恵んでいます。
出口は3箇所ありますから、他の出口でも同様のことが行われているのでしょう。

今回もまた何かこう・・・考えてしまうものを見てしまいました。
気を取り直してジャミィの中に入りましょう。



小さなジャミィながら、内側全面に張り巡らされた、ブルーを基調としたイズニックタイルは
息を飲むほどに美しく、まさに期待通りでした。
特にタイルの写真左のチューリップの赤色は、現在の技術を持っても出せない色とされています。
水色の洪水の中でぼ〜っとした30分は、至福の時でした。

さてスィルケジ駅まで出て、キオスクでアクビルを購入しましょう。

アクビル Akilli Bilet(賢いチケット)の略
新しいプリペイドシステム。デポジット6リラ
普通の補充式アクビルと、マーヴィアクビル(1日用、1週間用など)もある。

午前中じゃないと売り切れるなんて情報もありましたが、午後遅めでも無事購入できました。
ブルーのアクビルでした。デポジット6に14リラ分チャージしてもらってから、
スィルケジ駅の中を探検。

スィルケジ駅
イスタンブールに2つある終着駅のひとつで、ヨーロッパ側にある。
かつてのオリエント急行の終着駅でもあり始発駅でもあった。
立派な石造りの駅舎は、エミノニュ側から見ると派手なピンクとオレンジ色だけど
良く見るとさすがに歴史を感じる重厚な趣がある。

現在は近郊列車の駅として利用されている。
無料の鉄道博物館も併設されています。
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オリエントエクスプレスと言う名のレストラン
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エミノニュまで散歩します。
今はお腹がすいていないのですが、さばサンドが気になる!

鉄板がジュウジュウしているお店を
選びました。 
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グリルのさばをエキメッキで
意外な美味しさです♪
レモン汁と塩は好みで・・・
みんなパシャパシャ多めにかけてます

熱々を少しかじりながら歩きます。

するととうもろこしの屋台があちこちに・・・その中で一番の売れ行きの所で1本購入します。
作り置きがほとんどないので、焼きたて熱々に塩をかなりかけて
とうもろこしの皮で包んで、さらにビニール袋に入れてくれました。

この時期至る所に出ているとうもろこしの屋台、「焼き」と「茹で」があります。
品種改良された甘くて柔らかいとうもろこしと違って、昔懐かしいとうもろこしらしい味でした。
「焼き」はちょっと硬くて青臭いのですが、こちらの人は「茹で」より好きだと言います。
私も焼きとうもろこしに挑戦!顎が疲れるほどの歯ごたえですが、現代人には必要な食べ物かも知れません。

さばサンドと焼きとうもろこしを購入し、どちらも熱々を少々かじってからホテルに持ち帰ります。
まだお腹がすいていないので、ホテルの部屋でゆっくり夕食でいただくことにします。

ホテルの前のスーパーでワインを購入してから部屋に戻り、
1階のバ-でハッピーアワーのビールで喉を潤しましょう♪
16時〜18時の間は、アルコールが半額になります。
70mlの生ビールが8リラの所、半額の4リラになるのでラッキーです。


美味しく気分良く飲んでいると、バーテンダーさんがしつこいので
30分ほどで切り上げて部屋に戻りましょう。

毎度のごとく、洗濯&入浴が済む頃ちょうど食欲も出てきました。

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トルコワインもまずまずでした。期待していなかった分美味しくいただけました。
さばはお魚ですが油が乗っているので、赤ワインとの相性はバッチリあいました。
涼しい部屋でのんびり、ワイン片手に、「さばサンド」と「とうもろこし」の夕食は正解でした。(^.^)

久しぶりのワインでいい気分♪
今日も良い子のおねむの時間に、眠くなるのでした・・・おやすみなさい。



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