2日目: リスボン滞在
4:50、自然に目が覚めました。
4時間ですが熟睡できたのですっきり気持ちのよい目覚めです。でも窓の外は雨でした。(>_<)
6時までウダウダとベッドの中で本を読んでから起きだし支度を始めましょう。
7時、やっと外が明るくなってきて雨も上がりました。
2階のレストランでの朝食は、
チーズ、ハム、サラミ、パン、シリアル・・・温かい物はありませんがまあまあです。
8時半ホテルを出発、ちょっと肌寒く、途中パラパラっと雨も落ちてきたりで心配しながら
リベルダーデ大通りの遊歩道を歩いて、まずはフォス宮のインフォメーションへ向います。
エストレモス行きのバスの確認をし、リスボンカードを購入しようとしたらここでは販売しておらず
リベルダーデを隔てた向こう側の専用ブースを教えてもらいました。
次にロシオ駅へ。1階にあるはずの切符売り場は4階に移動していました。
駅そのものが大胆な工事中でかなりわかりにくい・・・
しかもオビドス方面の電車は今はここから出ておらず、
Entrecamposという地下鉄駅から出ていることを初めて知りました。ずいぶん変わってしまいました。
なら、Cardas da Rainhaまでバスで行って、そこからタクシーがいいかな? ちょっと再検討しましょ。
24時間のリスボンカードは$1200(¥876)でした。1日ではなく24時間なので便利です。
リスボンカード
地下鉄、バス、路面電車、ケーブルカー、エレベーター、26の美術館と博物館が無料。
24時間、48時間、72時間券があります。 |
早速このカードを使ってフィゲイラ広場から15番の路面電車でベレンへ向います。
たまたま乗った路面電車は2両編成の新型車でした。
旧型の方が味わいがあるのですが、新型の方は振動が穏やかで空調管理もされています。
左手に4月25日橋が大きく見えて来ると、世界遺産に指定されているベレン地区はもうすぐです。
地下道で大通りを渡って、まずは発見のモニュメントへ。
発見のモニュメント Padrao dos Descobrimentos
リスボンカードで無料 |
1960年、エンリケ航海王の500回忌を記念して建てられた、高さ52mの真っ白なモニュメントです。
カラベラ船を手にして立つエンリケ航海王を先頭に、
海外進出に関わった航海者、宣教師、学者等の像が続いています。
エレベーターで屋上に上ると、ジェロニモス修道院の全景や、遠くリスボン市街、4月25日橋が望めました。
モニュメント前の広場には、大理石のモザイクで世界地図が描かれているのですが、
下で見るより、屋上から見下ろす方が世界地図がよくわかります。
ガイドブックに書かれている事をチェックするために、下におりて日本を探しましょう。
ポルトガル人の日本到着は種子島の1543年ではなく、
豊後漂着の1541年が確かに刻まれていました。
ベレンの塔 Torre de Belem
リスボンカードで無料 |
発見のモニュメントから海沿いを少し上ると、
正式名はサン・ビンセンテの砦と言う、優雅なマヌエル様式のベレンの塔があります。
マヌエル1世の命で1515年からわずか4年で建てられた、表向きは優雅なこの塔には
実は潮の干満を利用した地下水牢があり、現在は博物館になっています。
石の螺旋階段を延々上ると、最上階はテラスのようになっており、
四隅にある小さな塔の中の石のベンチに座って眺める景色は、
来ては帰る慌しい人の流れを逆らうように、ゆったりした個人旅行の自由を感じるひと時でした。
ジェロニモス修道院 Mosteiro dos Jeronimos
リスボンカードで無料 |
ベレンの塔から通りと公園を抜けて山側にあるジェロニモス修道院へ向いましょう。
直線距離ならすぐですが、通りを渡るのに地下道を使う事になります。ひとりなら渡っちゃうのですが・・・
エンリケ航海王が造った礼拝堂の跡地に、マヌエル1世が1502年に建てた修道院です。
白亜の上マヌエル様式なのでコテコテな感じの外観ですが、随所に見るべきものがあります。
何箇所か門があるのですが、南門の中央にはエンリケ航海王の像が立ち、
その上部にはジェロニモス(聖ヒエロニムス)の生涯が描かれていました。
西側の入り口から入ると、内部は大航海をイメージしたモチーフで装飾されており雄大です。
その左右に安置されている石棺は、ヴァスコ・ダ・ガマとルイス・デ・カモンイスのものです。
私のお気に入りは、緻密な彫刻が施された回廊に囲まれたパティオ(中庭)です。
くっきりした光と影を受けたパティオや、
回廊の天井に反射した光を見ていると時間が止まってしまったような気分になります。
Pasteis de Belem
Rua de Belem 88 08:00〜24:00 |
もう14時、ランチ抜きだったのでおなかぺこぺこです。
ベレンといったらパスティス・デ・ナッタでしょ・・・
と言う事で、リスボンいち、いえ世界いち?美味しいといわれているお店に入ります。
お店の名前は「パスティス・デ・ベレン」そのまんまです。
お店の入り口も中もアズレージョ(青い絵タイル)を多用して可愛いです。
パスティス・デ・ナッタとはエッグ・タルトの事、どっしりとボリュームあるナッタは1個$110(¥80)、
以前は3個ひと皿だったのですが、今は1個単位で購入できるようになったのですね、高くなっていましたが。
テーブルの上のシナモンをかけるとひと味UPします。
サクサクのパイ生地も、た〜っぷり入った上品な甘さのカスタードも相変わらず美味しかったです。
暑かったのでセルベージャ(生ビール)も♪、$160(¥116)です。安い!
ホテルで食べようと6個入りのを購入したら、
筒状の青いケースに、トップを抱き合せる感じで縦に3組にして入れるのです。
おしゃれで可愛い箱だけど、くずれちゃいそ〜・・・
再び15番の路面電車でフィゲイラに戻り、
地下鉄でサルダーニャのバスターミナルにチェックに行きます。
バスターミナルに入るとすぐインフォメーションがあるのですが、
その隣に自分で時刻表を引き出せ、料金もチェックできるコンピューターがおいてあり、
使い方も簡単、他の地区も全部チェックできて便利でした。
ここでチェックしてから窓口で明日のエストレモス行きのチケットを購入しました。
地下鉄でロトンダ乗換えロシオに出、フィゲイラ広場から37番のバスでサン・ジョルジェ城へ向います。
バスはリスボンの狭い坂道を思いっきり吹かしながら上がるのですが、
急勾配なので、人や路面電車より最優先(笑)で上っていきます。
サン・ジョルジェ城 Castero de Sao Jorge
当時は無料でした。
|
リスボン最古の建造物で、
その礎は5世紀に西ゴート族が塁壁を強化し、9世紀にムーア人によって改築されたと言われています。
以後ポルトガル王室の居城となり、
城址公園となっている現在は、市街、テージョ川、対岸のクリスト・レイ等の大パノラマを楽しめます。
ここから見る夕暮れの旧市街は、紫色に一瞬染まった後
釣瓶落としのように漆黒の帳がおり始めるとオレンジ色の街灯がぽつぽつと灯り、
まさに哀愁のポルトガルを感じる事ができます。
アズレージョのきれいなサンタ・ルジア広場を抜け、アルファマを気の向くまま下りた後
バスと路面電車を乗り継いでバイシャ地区へ行き、
サンタ・ジュスタのエレベーターでバイロ・アルトに上がります。
サンタ・ジュスタのエレベーター Elevador de Santa Justa
リスボンカードで無料 |
パリのエッフェル塔を設計した建築家ギュスターヴ・エッフェルの弟子ルイス・レイナルドが設計し、
フランス生まれのポルトガル人技師ラウル・メスニー・デ・ポンサールが建築した、
32mの展望台まで上がれる25人乗りのエレベーターです。
エレベーターを降りた後、螺旋階段で最上階のテラスに出るとちょっとしたバルとイスがあり
ビールより高いここのオレンジジュースはとても美味しいです♪
注:下のバイシャと上のバイロ・アルトをつなぐため建設されたエレベーターだったのですが、
現在はバイロ・アルトへは抜けられず、観光用の展望塔になっています。
上でエレベーターを降り、バイロ・アルトの1755年の大震災で崩壊したままのカルモ修道院横から
ロシオまで散歩しながら下りていくと、ちょうど夕食の時間になりました。
Bomjardim
Travessa de Santo Antao 10 |
Frango de Churrasco(炭火焼きチキン)が美味しくて安いと評判のお店です。
ビール、本日のスープ、アレンテージョ風スープ、海老の鉄板焼き、チキンをオーダーしました。
でもスープはぬるいし、
鶏は半羽と言ったのに(意思の疎通が図れなかったのか故意なのか)1羽持ってきたり・・・
味はまあまあだったのですが・・・
地下鉄でホテルに戻り、入浴、荷物まとめし、23:30 おやすみなさいです。