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3日目: カッパドキア → イスタンブール



5時起床、カーテンを開けるとなんと外は雪!
しっかり積もっているし、今もじゃんじゃん降っています。昨夜お月様があんなにきれいだったのに・・・

とりあえずシャワーを浴びて、荷作りし、バゲッジダウンしてから6時朝食会場へ。
一番乗りでした・・・^^;

昨日のホテルより品数は若干少なめですが、
それでもハム・チーズ・オリーブ各3種、トマトときゅうり、温かいお料理が3種、
ジュース2種、フルーツも数種、パンは約5〜6種、コーヒーと紅茶などが並んでいました。
コーヒー党の私ですが、昨日の紅茶に感動して以来トルコ滞在中は紅茶にしようと決めました。^m^

美味しく頂いたら部屋に戻り支度してすぐにフロントに下り、7時半ホテルを出発、
今日はカッパドキアのいくつかを回ってから空路イスタンブールに入る予定です。

Cappadocia カッパドキア
アナトリア高原の中心に広がる、
東のカイセリ、西のアクサライ、南のニーデ、北のハジュベクタシュに囲まれたエリアをカッパドキア地方というのですが、
実際に奇岩が連なるのは、東のユルギュップと西のネヴェシヒルの東西15k、
南のソーアンルと北のアヴァノスの南北40kのエリアで、この囲まれたエリアをカッパドキアと呼ぶのが一般的のようです。

奇岩の不思議
約2000万年前
、エルジエス、ハッサン、メレンデスの3火山が大爆発し、周囲は大量の火山灰や溶岩で埋め尽くされました。
そして時と共に辺り一面岩肌の台地が形成され、その層の柔らかい所が長い年月をかけ侵食され、
硬い層や岩だけ奇岩となって残り、変化に富んだ景観としてあちこちで目にすることができるのです。


まずは車で15分ほどのスリーシスターズのビューポイントでシャッターストップ。
奇岩が3本寄り添うようになっているためスリーシスターズと呼ばれていますが、
雪をかぶっていっそう柔らかい線が出、素敵な写真が撮れました。

最初の見学は楽しみにしていたギョレメ野外博物館、この頃から雪は止み、徐々に青空が広がってきました。
青がとっても濃い空と、雪を纏った自然遺産のハーモニーの中、広い敷地を歩いて回ります。

Goreme ギョレメ
ギョレメは、ペリパジャスPeribacasi(妖精の煙突)というカッパドキアらしい奇岩に囲まれた地区にあり、
ローマ時代から多くのキリスト教徒が移り住み、信仰を基にした共同生活が営まれていました。
やがてイスラム教徒からの迫害を逃れるため洞窟に住み、9世紀後半から岩に穴を掘り教会を造り始め、
ギョレメの谷で造られた約30の洞窟教会は
現在野外博物館として保存され、その内のいくつかが公開されています。

洞窟教会の不思議
息をひそめるようにしながら造ったと思われる洞窟教会ですが、高い位置に造った入り口や高い天井に描いたフレスコ画、
そして今なお鮮やかに残るフレスコの顔料をその当時にどうやって工面していたのか・・・などナゾがいっぱいです。
地上の教会と同じように奇岩の内部を十字に掘り、丸いドーム型天井、美しいフレスコ画も描かれ、信仰心の深さを感じました。

点在する5つの洞窟教会を入場見学しました。

サンダルの教会(Carikli Kiliseチャルクル・キリセ)は一番奥にあり、
聖なる足跡が残され、サンダルを履いた使途が壁画に描かれているのが名前の由来です。
ここは入り口の階段が比較的上りやすいものが取り付けられていましたが、
かなり高い位置に入り口があるため、ちょっと怖い・・・。
キリストの生涯のフレスコ画もあり、全体的に壁画や天井画は鮮やかで、保存状態も良い教会でした。

暗闇の教会(Kranlik Kiliseカランルク・キリセ)はその名の通り内部が暗い教会で、
最後の晩餐の壁画が残っていました。
ここでも持参のペンライトがかなり役に立ち、私の歩みに皆さんゾロゾロ・・・^^;

へびの教会(Yilanli Kiliseユランル・キリセ)では、
向って左の天井に、馬に乗った聖テオドロと聖グレゴリが蛇を退治するフレスコ画を見ることができます。

バルバラ教会(Barbara Kiliseバルバラ・キリセ)にも
馬に乗った聖テオドロと聖グレゴリが蛇を退治するフレスコ画があり、こちらは壁画でした。
メスキータのようなアーチや柱にも様々な模様が描かれていました。

バジル教会(Basil Kiliseバジル・キリセ)は聖バジルを記念して造られた教会で、
痛みは激しいものの、キリストを抱く聖母マリアの壁画があります。

入り口に一番近い所にあるりんごの教会(Elmali Kiliseエルマル・キリセ)は、
入り口にりんごの木があったことからそう呼ばれているのですが、
残念ながら改修中のため見学はできませんでした。


さてそろそろ時間なので名残惜しいのですがバスに戻ります。
お次は10分ほどのパシャバです。

Pasabag パシャバ
ここはカッパドキアと言ったら思い浮かべる奇岩、「妖精の煙突」が多いところです。

円筒形の岩のてっぺんに硬い玄武岩が残っているため、帽子をかぶったような妖精の煙突がニョキニョキ♪
「てっぺんの岩は妖精が置いていった物」とか、
「てっぺんの岩には魔術に長けた妖精が住んでいる」とかいった伝説が沢山あるそうです。

写真を撮ったら移動です。


ぶどう畑が広がる中に、巨大でユニークな岩が林立しているゼルヴェの渓谷、
ここはカッパドキア最大の宗教都市があった所です。

Zelve ゼルヴェ
ここも3つの谷からなる広い地区が野外博物館になっており、大岩や天高くそびえる岩などのすぐそばを歩けるのです。

ゼルヴェの不思議
巨大な岩のファサードが崩れ落ち部屋がむき出しになっていたり、細長い大きな岩が突き刺さるように立っていたり、
そしてそれらの岩には人工的な穴が開けられており、住居として使われた跡が残されているのです。

はしごに近い木製の階段で住居のひとつに入ることができます。
教会とは違うので、中は何もなくあくまでも住居跡なのですが、
ま、平地に小屋を建てるより、岩を掘った方が簡単に家ができたというわけなのでしょう。
上りはヨイヨイでしたが、このはしご、下りるのはちょっと恐い・・・注意して下りましょう。


次はらくだ渓谷、ほんと!らくだそっくりの岩があります。
道路越しに写真を撮るだけの停車だったのですが、
車を止める空き地(駐車場?)にはちゃっかり売店や露店も出ているのでついつい覗いてしまいます。
妖精の煙突形のボトルにワインを入れたものや、奇岩のキーホルダー、絵葉書、ゴマパンなど
観光地にありがちなものが雑多に並んでいます。
その中にドライフルーツやナッツの量り売り屋台があり、試食したらとても美味しかったので、
種は抜いてあるのにホールのままのアンズ、いちじく、桑の実を購入しました。
3つ¥1000と言うのを、アンズ2、イチジク1、桑の実1の計4袋にオマケしてもらってお買い上げ!
って円払いなのだから相手もしてやったりなのでしょうけど・・・^^;
今ではどこでも手に入るホールのままのアンズ、当時日本ではとても高かったのですが、こちらは安い!
でも町の市場と比べればしっかり上乗せされているのでしょう。

このアンズ甘過ぎずとっても美味しかったので、もう少し買っておけばよかったです。


ツアーならでは・・・と言う事で絨毯屋さんへ。
まずは織る所を、次に広間でチャイを頂きながらデモンストレーションを見学します。
広い床にコロコロ〜っと絨毯を投げるように広げていくのですが、さすがに芸術的な光沢できれいです。
でもそのあとの商魂がすごい!お客ひとりひとりに従業員がつかず離れず状態で、
見るだけ、買わなくていい・・・など言葉巧みなのですが、逃がさない雰囲気がひしひしと感じられました。
素敵な絨毯はあったのですが、それよりお値段が素敵過ぎてとても手が出ません・・・(-_-;)

絨毯屋を出て昼食レストランへ向います。
スープ、トルティージャ(じゃが芋のオムレツ)、魚のフライ(虹鱒風)、フルーツカクテル。
ハーフの赤ワイン、トルココーヒーなどの飲み物を別料金でオーダーしました。


次はカッパドキア最後の観光ウチヒサールへ。

Uchisar ウチヒサール
尖った城砦と言う意味で、その名の通りカッパドキアいちノッポのウチヒサール城跡がそびえています。

ウチヒサールの不思議
ウチヒサール城址には異様なほど無数の穴が開いているのですが、これらは岩をくり貫いて造った部屋の跡だそうです。

ウチヒサール城跡周辺の円錐形の岩はかつての住居跡で、
戦争時、食料と水を持った住民達がこの無数に開いている穴をねぐらに数ヶ月立てこもり敵と戦ったそうです。


そしてまたまたお土産屋さんに連れて行かれます。(-_-;)
今度はトルコ石のジュエリーショップ。
お茶(エルマル・チャイ=りんご茶でした)をご馳走になってトイレを使うつもりで見ようよ・・・
なんてノリだったのですが・・・結局裏の手でかなり安くなったので、
お遊び程度のシルバーの指輪を2個お買い上げ〜 ^m^


このお店の前から、ポコポコ穴の開いている鳩の谷が良く見えました。
それにしても地区ごとにガラッと変わる奇岩群の数々、恐るべしカッパドキア、1泊2日じゃもったいないです。


次は赤い川のほとり、アヴァノスの陶器のお店へ向います。
ヨーロッパでは有名と言われる陶芸家、Galipさんの足回しロクロの実演を見学してから
自然に販売所に入ってしまう流れになっているのです、よくあるパターンですね。
彼もお父様も陶芸家としてトルコでは有名だそうで、
巨匠(笑)の作品は別コーナーに展示してあり、値段も全然違っていました。
ロクロ回しをビデオ撮影していた時から、熱い視線(爆)を感じてはいたのですが、
何かとアプローチしてくる(>_<)のをマキながら、作品を見ていました。

高額な先生の作品も一般の商品も購入する気は無かったので、ひやかし程度に見ていたら、
1枚位買ってもいいかなぁ・・・と思える先生の絵皿があり、
裏の手料金交渉をすると30%引まで下がったのですが、それでもまだまだ高い・・・

するとそこへご本人が来て、スタッフに自分が案内するからと代わり
特別価格(45%引き位)を提示してくれたのですが、
絶対欲しいという訳ではなかったので難色を示していたら、なんと56%引き位の料金まで下がりました。
表示価格が上乗せされていたものとしても、半額以下のこの金額なら買っても良いかな的価格です。
しかもカード払いの場合何%か増しになる所、手数料をゼロにするように口利きもしてくれ、
目の前でお皿の裏にサインを入れ、更にサインを入れた絵タイルもプレゼントして頂きました。
同じ大きさの普通の絵皿の表示価格は、US$80前後で販売されていたので、
これがどの位価値があるのか、あるいは全くないのか全然わかりませんが、思い出の品になりました。

梱包の担当の人も、明らかに他とは違う丁寧な包み方をした上で
立派なビロードのハードケースに入れ、更にその上からも厳重に梱包していたので、
たとえ価値は無いにしても良い物なのだと思います。いや思いたい・・・
なんでも鑑定団に鑑定してもらいましょうか・・・(爆)
冗談はさておいて、帰国後ずっと箱に入れたままだったのですが、
旅行記を作るにあたって本日10年ぶりに開けてみました。
ちょっとお披露目です。

35x35cmの立派な箱入り
ポインタしてね
直径約31cm、結構大きいのです。
トルコらしいブルー地にチューリップ
ポインタしてね
裏面にサインをした名刺と
お皿の裏、右上の落書風(笑)サイン

ポインタしてね


さてバスは一路カイセリ空港へひた走り、何となく物々しい軍の空港にはギリギリの17時到着です。
バスターミナルのような小さい待合室にバスは横付けし、入るとすぐX線の荷物チェック、
抜けるとチケットにスタンプを押してくれ、歩いて飛行機に乗り込みます。

 ASR-IST  TK265  17:30→19:00  1h30 

シートは、3−3の12列と2−2が2列の小さなプロペラ機(RJ−100?)でしたが、
アンカラ行きと全く同じBOX軽食(ハム&チーズのサンドイッチ、チョコサンド)が出、
ランチがまだ消化されていない私は、ガス入りのお水のみ頂きました。

19時定時にイスタンブール到着、
小さな国内ターミナルは3つあるターンテーブルの内2つが故障中でした。
お迎えの日本人女性とトルコ人女性の2人と無事お会いでき、40分程で新市街のホテルに着きました。

日本を出る前から行こうと決めていたオジャックバシ(炉端焼き屋)で食事を取ろうと、
旅行中お世話になったKさんご夫妻と4人で出かける約束をしていました。
部屋に荷物を置いてすぐロビーに出ると、あと3組6人の方も参加したいとの事・・・
是非是非とご一緒する事になり、総勢10名で向います。

たぶんこの辺・・・と歩くのですが見つからず、
途中にいたおまわりさんに聞いたら、あと1ブロックの所のお店まで連れて行ってくれました。
半地下風のお店の窓から炭焼き炉が見え、地元の人も多くなかなか良さそうなお店です♪
ここに行ったら是非と薦められていた、チョップ・シシとパトリジャン・ケバブを注文し、
テーブルにのり切らないほどの多種のメゼの小皿と、直径20cm程のプ〜っと膨れた空洞パン、
美味しい焼きたてピデ(パン)も色々運ばれてきました。

4〜50cmもありそうな長い串の先っぽに小さな肉が4〜5個付いたチョップ・シシは、
焼きたてが大皿に山と積まれているけどお肉はちょこっとなので、見て豪快、食べて美味しい、そして楽しい!

30cmもありそうな大茄子の間にスパイシーなひき肉を挟んで焼いたパトリジャン・ケバブ、
こちらも肉汁が茄子に染みて美味しい♪

生ビールで乾杯したあと、白ワインも2本あけ、お料理は10人でもかなり残す量でした。
これでひとり当たり20万リラ(1200円位)でした・・・人数が多いと楽しいですね。
皆さん満足してくださったようで良かったです。

深夜のイスタンブールですが10人もいるので安心♪腹ごなし散歩をしながらホテルに帰ります。
ホテルすぐそばのカフェでお茶したのですが、チャイの美味しいトルコなのにTバッグの紅茶でした。(>_<)
しかもぬるくて薄くて最悪・・・
部屋に入ったのが23時半、すぐ入浴して、おやすみなさいは1時になってしまいました。


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