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4日目: イスタンブール



今日はイスタンブール市内観光なので9時出発とゆっくりめ。
なのに貧乏性^^;が災いしてか5:45に目が覚めてしまいました・・・(>_<)
ベッドの中で1時間位グダグダしてから起床し、のんびり支度を済ませてから朝食をとりに下ります。

オーソドックスなトルコ風のコンチネンタル・ブレックファーストでした。
ハム3種、チーズ2種、オリーブ2種、キュウリとトマト、ジュース2種、パン多種、コーヒーと紅茶。
チェリージュースとオレンジジュースと言うのがトルコらしいですね。
温かい料理はないのですが、美味しいチーズとパンと紅茶で私は充分です。

まずはガラタ橋を渡って、ブルー・モスクと呼ばれるスルタン・アフメット・ジャミィへ向います。
橋の上にはさばサンドの屋台がずら〜り並んでおり、煙モクモクの後ろでは釣竿が林立し、
道には人が湧くように歩いているし・・・混沌たる大都会はなんともエキゾチックです。

Sultan Ahmet Camii スルタン・アフメット・ジャミイ 別名ブルー・モスク
17世紀初頭、弱冠20歳のアフメット1世によって建造された、トルコ最大のモスク。
2万枚以上のブルー系のイズニックタイルで覆われた堂内の繊細な美しさは、まさにオスマン建築の最高傑作です。
ブルー・モスクの不思議
当時6本のミナレットはメッカのジャミイにだけ建てられており、このモスクも4本の予定でした。
皇帝が「アルトゥ(黄金)」のミナレットを建てるよう命じたのを、「アルトゥン(6本)」と聞き間違ったための産物なのです。

アフメット1世がオスマン帝国の威厳をかけて建てたこのスルタン・アフメット・ジャミイ、
高さ45m、直径28mの中央ドームの壁を覆う17世紀のイズニックタイルが青を基調としているので、
ブルー・モスクと呼ばれています。
靴を脱いで入ると、ひとり分ずつのサイズに織り分けられたお祈りのための絨毯が敷き詰められており、
ドームの巨大な空間には沢山の電球がワイヤーで吊り下げられ、
ワイヤーワーク越しに眺めるドームの空間はかなり巨大で威風堂々としていました。
でもブルー・モスクは外観の方がずっと素敵だと私は思います。


次はブルー・モスクからすぐそばの地下宮殿に歩いて向います。
ブルー・モスクとアヤソフィアの間に公園があるのですが、ここの物売りがすさまじく強引!
しかも日本人に慣れているようで、しつこさに磨きがかかっているのです。(-_-;)
「500円だよ、1000円じゃないよ。」・・・お見事!と言うしかないですね。

Yerbatan Sarayi イエルバタン・サライ 地下宮殿
元々はイエルバタン貯水池でしたが、メドゥーサの首が発見されてから一躍イスタンブールの名所になってしまいました。
ビザンチン・コリント式の支柱が28ずつ12列、計336本並んで天井を支えており、
貯められた水は宮殿への給水に使われていたと言われています。
地下宮殿の不思議
・ギリシャでは魔除けとして使われていた「メドゥーサの首」が2体あります。ひとつは逆さ、もうひとつは横向き。
このメドゥーサの首が実はどこにあった物かは今だ解明されていません。
  ・中央通路の途中にある「涙目の円柱」、親指を穴に入れて離さず手首を1周できれば願いが叶うといわれています。

小さな建物の中に階段を下りると、もわ〜っと湿気を帯びた中に、
林立する336本の柱が間接照明で妖しい影を落としています。
内部は、長さ140m、幅70m、そして円柱の高さは8mの空間に順路ができているのですが、
薄暗く、通路は濡れているので足元要注意ですね。
中央左手に涙目の円柱、更に進んでメドゥーサの首は一番奥の左手にありました。


入口前の道を隔てた向こう側の角を回りこんだ所(トラム通り)が地下宮殿の出口です。
入口と出口が違うので、待ち合わせなどには要注意ですね。
次はすぐ前の横断歩道を渡り、左手のアヤソフィアに向います。

Ayasofya Muzesi アヤソフィア
西暦325年以来様々な遍歴を経たビザンチン時代に築かれたギリシャ正教の大聖堂で、
漆喰壁の中からモザイク画が発見された1931年以来ビザンチン遺跡として再び脚光を浴び、
今や大聖堂としてというより、博物館としてイスタンブール観光のトップ・スポットになっています。
アヤソフィアの不思議
入口を入ってすぐの皇帝の間に「マリアの手形」と言われている柱があります。
大聖堂が建築された時聖母マリアが現れ、汗をかいて湿っていたという円柱に子宝を授ける力を与えた所、
信者がその尊い汗を求めて穴まで開けたとされ、今では保護するために取り付けられた銅版もかなり磨り減っています。

窪みに親指を入れ、残りの4本の指先を柱から離すことなくぐるりと1周できたら願いが叶うと言われています。
説も色々、呼び名も「すすり泣く柱」とか「湿った柱」とか色々あるのですよねぇ・・・

ここは素晴らしい!ブルーモスクや地下宮殿の倍以上時間をかけてじっくり見たいほど・・・
ビザンチン建築の最高傑作といわれる大聖堂なので、
ドームの美しさ、そしてミフラーブなどの荘厳さはもちろん素晴らしいのですが、
一番楽しみにしていたビザンチン時代に描かれたモザイク壁画を、かなり間近で見られて満足です。
でもここがツアーの辛い所、見たら移動、写真撮ったら移動・・・なのです。
個人でゆっくり見たい・・・と思いましたね。


Topkapi Saraye トプカプ宮殿
征服王メフメット2世によって1467年に建てられ、オスマン・トルコ帝国の歴代スルタンが暮らした城でした。
70万uもの広大な敷地には、4つの庭園、ハレム、モスク、図書館、食堂、東屋などがあり、
16世紀の黄金期には4000人が暮らしたと言われています。
トプカプ宮殿の不思議
スルタン制が廃止されてオスマン帝国が消滅したのは1923年の事、
  その翌年からトプカプ宮殿は博物館として一般公開を始めたということで、その早業にはびっくりです。
 


次はバスに乗ってトプカプ宮殿に向います。
トプカプとは「大砲の門」との意味、海峡に向けて大砲が据えられていた事に由来しています。
駐車場から第1庭園を抜け、とんがり屋根が印象的なバービュスセラーム門(表敬の門)をくぐると第2庭園です。
右手の陶磁器展示室を軽く見てから、一番奥のコンヤルというレストランでまずはランチです。

ドネルケバブ、パイ2種、サラダ、プリン・・・これにビールをオーダーしたのですが、
コンヤルは市内にもある名の知れたレストランなのでお味は良かったのですが、雰囲気がよくない・・・
団体さんが多いからそうなってしまうのでしょうか・・・
そしてトイレ、トイレおばさんのいる有料トイレながらきれいじゃない上、すごい行列でした。

お腹を満たしてから、ゆっくり宝物館を見学します。
何といってもトプカプと言ったら宝物館、その宝物館に展示してある財宝が必見です。
映画「トプカピ」で一躍有名になった、柄に大きな3つのエメラルドをはめ込んだトプカプの短剣
世界で7番目に大きい86カラットのダイヤがきらめくスプーン職人のダイヤモンドなどが有名ですが、
他にも、宝石飾りの水差し純金の燭台ムラト3世の玉座などなど・・・
その絢爛豪華さは目を見張る物ばかりでした。

ここでもツアーゆえに時間がなく、ハーレムには入れませんでした・・・(-_-;)

そして更にツアーゆえ、次は革製品のお店に連れて行かれました。
なんと従業員?のファッションショーを見せられ(>_<)、一方通行の順路でショールーム(売場)へ。
絨毯屋同様シツコイ!日本人女性従業員もいて、これまたトルコ人と見間違うほどの口八丁手八丁!
しかも高い高い・・・ムートンのコートの売値が23万円、円ですよ〜。
当然かけ引き値引きを念頭に置いた表示価格なので、最終的には10万円まで下がりましたが、
ムートンがこのトルコで10万円は高いです。もちろん購入はしませんでした。

1日観光が終わってホテルに戻ってきました。
今夜も夕食は付いていませんので、部屋でひと休みしたら散歩方々出かけましょう。
夕食はKご夫妻とご一緒の予定で、18時半にチチェキ・パサージュでと約束をしてあります。

新市街の中心タクシム広場から南に伸びるイスティクラル通りをそぞろ歩いて、
老舗のアリ・ムヒッディン・バッジュ・ベキルで、名物ロクムを色々お買い上げ〜。
更に歩くと右手のシックなアーケードの中にレストランが並ぶチチェキ・パサージュがあります。
でもこの中にあるレストランはお洒落な感じがするものの、
こってりトルコ風のお食事をとりたい私達には不向きなので
チチェキを通り抜けて隣のバルック・チャルシュシュ(魚市場)に行ってちょっとチェックしておきましょ。
魚市場の食料品屋で、カラスミ、キャビア、チーズ2種などを購入し、
時間になり待ち合わせの場所に行くと、なんと昨夜夕食をご一緒した中の2人とばったり・・・
結局6人で魚市場の奥のレストランに入ります。

大海老の炭火焼、スズキの炭火焼、舌平目のフライ、ムール貝のフライ、烏賊フライ、メゼ盛合せ、
これに乾杯の生ビールに続いて白ワインも2本をあけ、ひとり当たり約2500円位でした。

お店の陶器のナプキン立てが可愛かったので手にとって見ていたら、
ウエイターさんがペーパーナプキンに包んで、そっと私のバッグに入れてくれました。(^^)v

イスタンブール最後の街歩きを楽しみながらホテルに帰ったのですが、今夜は風がと〜っても冷たい!
冷え切ってしまったので、ホテルのロビーバーでブランデーを飲んでからお開きにし、部屋に戻ります。
すぐに入浴し、0時におやすみなさいでした。


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