流れ星


夏は流星が多く見られる時期です。なぜ多いのでしょう?

1年間に20回ぐらい、流星群という現象があります。これは一定の期間だけ、星座の中の1点から四方八方に流星が飛び出すように見える現象です。流星群によっては、1時間に2個ぐらいしか飛ばないものから、1時間に50個ぐらい見えるものまで様々です。
一般に、出現数の少ないものは長い期間活動し、多いものは短い期間になります。夏は活動期間の長い流星群がいくつも重なります。さらに、8月13日前後はペルセウス座流星群があり、ピーク時には1時間に50個程度の流星が見られます。

流れ星をたくさん見るにはコツがあります。まず、街中から離れて地上の光の影響が少ないところに行きます。そして、外に出たら暗いところに目を慣らすこと。最低5分、完全に慣れるまでには20分必要です。その後は明るいところを見ない、照明をつけない。どうしても照明が必要なときは、赤い光なら大丈夫です。
また、目が悪い人は、必ず眼鏡かコンタクトを付けてください。目が悪いと、見える星の数がかなり少なくなります。他には、立ったまま上を向いているとすぐ疲れるので、寝て見る。半月より大きい月が出ているときはダメ。数少ない明るい流星しか見えないので、眠い人は寝た方がいいでしょう。

どの方向を見ているのがいいのでしょう?
流星が現れる確率はどこでも同じです。でも、低いところは空気が光を吸収するので、暗い流星が見えなくなります。ですから、真上を見ているのがいいでしょう。真上には天の川も見えているはずなので、織姫と彦星や夏の大三角をながめているといいでしょう。
天の川が見えれば、その西側の岸にある明るい星が織姫(ベガ)、東側が彦星(アルタイル)。真上近くの天の川の真ん中にある星がデネブ。その3つで夏の大三角です。下がとがった二等辺三角形になります。


薄雲の中に現れた大きな流れ星
(写真は右側が南)


流れ星に願い事を3回言うと願い事が叶うといわれていますが、言えるでしょうか?
普通の流星は1秒以下の短い時間しか光りません。0.5秒ぐらいのものが多いので、0.5秒で願い事を3回言う練習をしないといけませんね。たいていの人は、実際に流星が見えると、うれしくて「わぁ~!」と言って終わると思います。



流星の話はあちこちに書いてあります。こちらも参照してください。
  
  2012年7月29日 流れ星
  2012年8月12日 ペルセウス座流星群と金星食    「流星群」という現象についての解説がある
  2012年12月9日 ふたご座流星群    ここの最後に、流れ星に願い事を言えば、それが叶うという本当の理由が書いてある








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