ペルセウス座流星群


1年間に20回ぐらい「流星群」という現象があります。
これは一定の期間だけ、特定の星座の中の1点から四方八方に流星が飛び出してくるように見える現象です。流星群によっては、1時間に2個ぐらいしか飛ばないものから、1時間に50個ぐらい見えるものまで様々です。

ペルセウス座流星群というのは、年間を通して最大と言ってもいい流星群です。ペルセウス座はこの時期、北東から昇ってきます。その中のカシオペア座寄りのあたりから四方八方に流星が飛び出してきます。流星出現のピークは、今年(2013年)の場合、13日の明け方3時頃と予想されています。13日の明け方いうのは、12日の夜ですからお間違えなく。
ここをピークに前4日間、後2日間ぐらいは、数は少なくなりますが、ペルセウス座流星群の流星が見られます。
夏休みという方も多いと思いますので、夜更かしして明け方まで流星を見てはいかがでしょうか。

どれくらいの流星が見られるかというと、ピーク時でひとりの人が1時間に50個ぐらい見えます。それより早い時間だと、12日の夜、0時を回れば1時間に30個程度の流星が見えると思います。ただし、街中で空が明るいと、見える数は大幅に少なくなります。
1日前や後の日では、1時間に数個程度でしょう。

月が出ていると暗い星が見えません。もちろん、流星も暗いものが見えません。日没後、空が暗くなる夜8時ぐらいだと、西の空に半月より少し細い月があります。月は9時15分ぐらいに沈みます。それ以降なら月の影響を受けずに、暗い流星まで見えます。

21時15分の時点で、ペルセウス座は北東の空に半分以上昇っています。
流星が飛び出してくる場所を放射点といいます。ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座の上の方にあるので、十分昇っています。


2013.8.12 21時30分の北東の空  「ペルセウス座γ」のマークが放射点
(ステラナビゲーター9にて作成)


どこを見ていたらいいでしょう?
流星をたくさん見られる可能性が高いのは真上です。地面に断熱シートや段ボールをしいて寝て見ましょう。
放射点近くに出る流星は短いが数が多く、放射点から離れるに従って経路の長い流星が見えますが、見える数は少なくなります。


それと、8月13日は旧暦の7月7日。本当の七夕はこの日になります。
織姫と彦星、そして天の川も真上近くにあります。街から離れて空が暗ければ、天の川も見えるので、織姫・彦星と天の川を見ていれば、そこに流星が飛びます。
今年のお盆は流れ星と七夕の両方を楽しんでください。



流星の話はあちこちに書いてあります。こちらも参照してください。
  
  2012年7月29日 流れ星
  2012年8月12日 ペルセウス座流星群と金星食    「流星群」という現象についての解説がある
  2012年12月9日 ふたご座流星群    ここの最後に、流れ星に願い事を言えば、それが叶うという本当の理由が書いてある








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