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三行書評 第8回

2001.7.23

 今週はパソコンに時間を取られたので、あんまり本を読んでいません。

谷川一巳
『世界と日本の鉄道なるほど事情』
(山海堂ISBN4-381-10399-8)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 「いつもは当たり前だと思っている日本の鉄道事情、実は世界のなかではとっても特殊。本書を読めば日本の鉄道の特異性が見えてくる」(表紙見返しから)
コメント こういう本を読むくらいだから僕は鉄道愛好家テッチャンである。新幹線のレール幅が1435mmであるくらいはそらんじているのだ。だが、本書に書かれている世界の事情についてはまったく知らなかった。まさに井の中の蛙。むろん、鉄道に興味がない人にとっては本書は★くらいか……。
王超鷹
『トンパ文字』
(マール社ISBN4-8373-9414-1)
お薦め度 ★★★
あらまし 中国雲南省で今も使われている象形文字文字=トンパ文字に関する報告が本書。筆者は「絵形かいけい文字」と呼んでいる。
コメント 「第3章トンパ文字総覧」が面白い。これはひょっとすると絵本かもしれない。
本多勝一
『「裁判官」という情けない職業』
(朝日新聞社ISBN4-02-257646-4)
お薦め度 ★★★★
あらまし 「貧困なる精神Oオー集」。ひとことで言えば、日本に三権分立はないと論評したのが本書だ。著者自身が臨んだ民事訴訟を通して帰納的に理解したことだ。
コメント 以前から本多氏はジャーナリズムが第四権力として独立していないと主張していたが、自身の裁判を通して司法も独立していないことを体感してしまった。