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三行書評 第34回

2002.1.21

昨日の僕の祈りが届いたのか、レイダース@ペイトリオッツはペイトリオッツが勝った。2チームを比べるとレイダースのほうが好きなのだが、背に腹はかえられない。

 五つ星が満点。

野田春彦・日高敏隆・丸山工作
『新しい生物学』
(講談社ブルーバックスISBN4-06-257241-9)
お薦め度
あらまし 東京大学・京都大学・千葉大学の名誉教授たちが書いた本。初版が1966年、改訂版が1974年で、15万部。これは1998年改稿の第3版。
コメント 生物は苦手だったので、苦手克服のために手を出してみたが、やはりダメだった^_^;。カエルの卵が細胞分裂を繰り返してオタマジャクシになっていく過程だけはドキドキしたけれど、物理学に関するこういうった本のときのようにはときめかなかった
エリック=シュローサー
『ファストフードが世界を食いつくす』
(楡井浩一/草思社ISBN4-7942-1071-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし マクドナルドを筆頭に隆盛を極めるファストフード業界。しかしその裏には、政治家に献金し、税金を投入させ、消費者から搾取し、労働者を虐げ、生産農家を顧みない体質がある。健康や環境までも含めた社会的損失の上で反映しているという告発の書。最低賃金を引き下げる法律が成立し、フランチャイズに参加するための資金に中小企業庁の融資が使われ、飲み物食べ物は香料まみれ、食肉処理場の労働環境は劣悪、多くの農場が苦しい経営を強いられている。
コメント 怖いよー。怖いけれども、明日のために読むべし読むべし読むべし。
中島誠之助
『ニセモノ師たち』
(講談社ISBN4-06-210953-0)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 著者は、いわずと知れた『開運!なんでも鑑定団』の鑑定士。「いい仕事してますねえ」が決め台詞。騙された話ばかりでなく、騙した話(時効だからね)も正直に書いているので面白い。
コメント あらん限りの技術を駆使してニセモノを造るニセモノ師が昔はいたそうだ。骨董の世界には(カネが有り余っていれば別だけれども)手を出さないようにしようと決心したものだ。