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テーハンミングッ

2002.6.19

 凄かったです>韓国×イタリア戦。鳴り止まない大韓民国テハンミングクコールのなか、韓国がゴールデンゴール勝ちを収めました。

 19日目を終えたFIFAワールドカップ™ですが、独創的なプレイや日本代表の進化、はたまた一流プレイヤーの技に興奮したり驚いたことはありましたが、正直言って、感動なんかしませんでした。白状しますと、「感動と興奮の……」という枕詞を冷笑していたのです。

 

 しかし――。

 

 18日の韓国×イタリア戦を見て感動しました。サッカーの試合で初めて感動してしまったのです。衰えることのない韓国選手たちの運動量、これでもかと攻撃的選手を投入するヒディンク監督の常識を逸した(?)采配、必死で守るイタリアの守備陣カテナチオ、中盤のボールの奪い合い……などなど。韓国選手とスタッフが場内を一周するなか、ベンチに座って寛ぐヒディンク監督に“男”を感じました。

 また白状しますけれど、僕はイタリアを応援していました。ベスト8を、過去の実績で眺めたときの陣容として気にしていたようです。さらに、日本が負けて韓国が勝つのは羨まし過ぎるなぁという気持ちが働いてもいたようです。狭量なナショナリズムと言うしかありません。

 しかし、韓国の戦いぶりを見るにつけ――特に同点に追いついたあたりから――“共催国としてのナショナリズム”あるいは“アジア魂”に火がついてしまいました。どうかお願いです。最終日まで試合をし続けてください>韓国。

 

 つい2日前、アイルランド×スペインを今大会No.1に推しました。しかしこのとき、これを上回る試合が出るだろうなという予感(あるいは期待)があったことも事実です。そして今、これ以上のベストマッチが出ることはないのではないかという確信とともに、韓国×イタリア戦を今大会No.1に認定します。2002 FIFA World Cup Korea/Japan™はここに集約されるかもしれません。

 この試合が見れた幸運を感謝します。

主審を勤めたモレノさん(エクアドル)はトッティが嫌いなんですかね。他の選手だったら反則を取ってもらえそうな接触でも流してましたし、第一、あれをシミュレーションと判断するのはちょっと……。物議をかもすかも。