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第3回パカパカベストセレクション

2002.7.9

 『宮川まさるのパカパカ90分』(TBSラジオ/土曜日15:30〜17:00)では、毎週テーマを決めては失敗してしまった“バカ大人”を募集している。最後に勝ち残ったバカ大人には賞金3万円という番組だ。6日は「第3回ベストセレクション」を放送していた。

宮川氏が主催する劇団ビタミン大使ABCの公演があったので、録音だった。

 というわけで今日は、ベストテンの発表です。

順位 テーマ お名前 エピソード
10 丸いもので大失敗しちゃったバカ大人 ペレ
(?歳♂)
高校生のとき、学校の池で飼われていた鯉にダンゴ虫を与えてみた。どんどん食べるのでいい気になって与えていた。翌朝の朝礼で、校長先生が沈痛な面持ちで壇上に上がり、「昨日、何者かによって池の鯉が全滅させられました」と喋り始めた。理科の先生が解剖したところ、腹中から――当然だが――大量のダンゴ虫が見つかった。なんでも、ダンゴ虫には毒性があるのだそうだ。ちなみに鯉は寄付されたもので、30万円相当だったそうだ。
9 スポーツ関係で大失敗しちゃったバカ大人 遅刻常習犯
(30歳♀)
活躍できた理由を訊かれたジュビロ磐田のゴン中山が、「嫁のブラジャーを着けていたから」と応えたインタビューをテレビで見て、負けてばっかりの弱小草サッカーチームに所属する夫に、「あなたもブラジャー着けてサッカーしてみれば。私のを貸してあげてもいいわよ」と言ってみた。試合当日、夫が「今選ぶのは難しいから」というので、10枚ちょっとあったブラジャーをスポーツバッグの中に入れてあげた。この日、応援に行ってみると、夫のチーム全員が、ユニフォーム(Tシャツ)の下に「赤いのや黒いのや水色のが透けて見えた」。せっかく貸してあげたのに、「俺のは安物だった」とか「俺のは悪趣味だった」とか「小っちゃい」とか言われた挙句、試合にも負けた。
8 お金がらみで大失敗しちゃったバカ大人 父です
(32歳♂)
コンビニで、カップメン・玉子・牛乳などを買ったところ、若い店員が品物を乱暴に扱ったので、意見してやった。曰く「玉子なんて割れちゃうんだぞ。おまえじゃわからんから店長呼べ」。奥から出てきた店長にもさんざん苦情を言ったあと、千円札を丸めて叩きつけようとしたら、運悪くおでん鍋の中へ。一挙に立場が逆転し、「お客さんよ、これは客の口に入るもんなんだぜ」と店長が豹変した。結局、1鍋まるまる――1万8000円分のおでんを買い取り、4日間、朝昼晩とおでんを食べ続けるハメに。
7 ちょっとHなバカ大人 どこでもダイバー
(36歳♂)
15年前、スキューバダイビング教室のインストラクターをバイトでやっていた。交際中の彼女もスタッフの1人で、夜中に2人で女湯に行ったところ、年に一度の“ミカン湯”で、湯船に大量のミカンが浮いていた。彼女と乳繰り合っていると、女性従業員オバチャンたちが入ってきた。彼は、落ちていた子供用のシュノーケルを咥えて湯船に潜り、水遁の術を決め込んだ。さいわい湯船に浮いているミカンのため見えない。やがて、彼女の「お先にぃ」という声が聞こえた。出て行ってしまったらしい。どうしようと思案していると、手首にしていた最新式ダイバーウォッチが警告音を発した。見てみると、「水温異常 緊急浮上せよ」の表示。気がついたときには、洗い場で扇風機に当たっていた。
6 スポーツ関係で大失敗しちゃったバカ大人 川越街道
(25歳♂)
大学生のとき、草野球で2塁にヘッドスライディングをして二塁打、さらに三盗をして、見事にセーフ。屈伸運動をしてからプレイボールを待ったがなかなかかからない。こっちを見ていた球審が「しまいなさいっ」と叫んだ。何をしまえばいいんだろうと点検してみたら、バットが出ていた
5 新しい○○で大失敗しちゃったバカ大人 ミニコブラ使い
(35歳♂)
友人の結婚式で、「自宅から式場に着くまでの新婦を撮影してくれ、披露宴で流すから」と頼まれた。張り切って最新式のビデオカメラを購入。一緒に買えば安くしてくれるというので、ワキ毛処理機も買った。妻がワキ毛処理機を試す傍らで、試し撮りをしてみた。当日の撮影は無難にこなし、テープを式場に貸した。やがて、場内にパンツ一丁の男が腹を出したり引っ込めたり映像が流れ始めた。なにやら「イテッイテッ」という女性の声も聞こえる。やがて男は、「モザイクってオートでかかるのかな?」とつぶやくとパンツを脱ぎ、股間をアップで撮影し始めた。映像の中では、小さなコブラが鎌首を持ち上げたり下ろしたりしていた。司会者のマイクを奪って「みなさん御注目ください」と叫んでみたが、かえって事情をわからせてしまい、ヤンヤの大喝采を浴びた。
4 止めたり動かしたりして大失敗しちゃったバカ大人 大健闘おめでとう
(28歳♀)
ゴミ回収車を運転するのが仕事。前の日に収集車の調子が悪かったので修理工場に預けた。そのため、自転車で修理工場に行ってそこから出発した。1日の仕事が終わり、修理工場に置いておいた自転車を収集車に乗せて事務所に戻ることにした。ゴミ投入口に自転車(7万0600円で買ったばかりのプジョー)を載せたら、習慣で積み込みボタンを押してしまった。ベキバキバリという音とともに“折りたたみっぱなし自転車”の出来上がり。
3 乗り物で大失敗しちゃったバカ大人 黄金銃を持つ男
(33歳♂)
8年前の新婚旅行でドイツに行った。トロッコを見つけたので乗ってみた。気分はもう『小さな恋のメロディ』。メロディフェアを口ずさみながら動かしていたら、下り坂にさしかかってえらいスピードになってしまった。ブレーキも利かない。『インディジョーンズ』を思い出し、レールを踏みつければ止まると思ってやってみたが、あれは映画の中の話。現実には靴が両方ともすっ飛んで行っただけだった。ようやく止まったが、そこは軍事施設らしく、自動小銃を持ったドイツ兵に囲まれた。檻みたいなところに入れられて1泊。嫁さんには「営業2課の小林君と結婚すれば良かった」と言われる始末。翌朝無罪放免となったが、「このトロッコを元に戻せ」と言われた。仕方がないので、夫婦2人で力を合わせて押していった。ちなみに夫は裸足である。
2 大事な仕事で大失敗しちゃったバカ大人 サマランチ会長
(34歳♂)
トラック運転手をしているのだが、名古屋コーチンの雛を名古屋から東京に運ぶ仕事をした。メスは大切にしてもらえるが、オスの雛はケースに入れて何段にも重ねて運ぶ(コンビニの弁当状態)。1時間に1回はハッチを空けて空気の入れ替えをしなければいけないし、振動にも弱いので一般道を走った。路肩で何回目かの空気の入れ替えをしているとき、ケータイが鳴った。運転席に移って電話をし、「じゃあねぇ」で電話を切って発進してしまった。峠の坂道でガタンッという大きな音がした。上りきったところに車を止めて確認してみたら、ケース1列分がまるまるない。戻ってみたら、物凄い数のヒヨコがピヨピヨ鳴いていた。回収は諦め、納品もなんとかごまかした。2カ月後、夜中に“現場”を通りかかり、道を譲ってもらったのでクラクションを鳴らしたところ、「コケッ」という鳴き声がした。よーく目を凝らしてみたら、物凄い数の名古屋コーチンが桜の木に鈴なりになっていた。
1 旅先で大失敗しちゃったバカ大人 カズの妻
(25歳♀)
中3のとき奈良へ修学旅行に行った。鹿が可愛かったので、自由行動の日にもう一回奈良公園へ。突然、1頭の雄鹿に襲われた。馬乗りされ、仰向けに倒れた目の前に鹿の口があり、クチャクチャ音がしていた。鹿せんべいを売っているおじさんが「下手に手を出さないほうがいいよ」と言ってくれたので大人しくしていたら、間違いに気づいたのかやがて離れていった。後日、給食の時間に修学旅行のときのビデオが流された。そのうち、女子生徒が鹿に馬乗りされている映像が映り、撮影している先生の「Oさんモテモテです」というナレーションが聞こえてきた。以後、ついた渾名が“鹿やられ”。

 如何でしたか。世の中にはバカな人が多いですね。

 じつはこの他に、宮川賢選出の「裏ベスト・下ネタ部門」の発表もあった。かなりエゲツナい内容なので伏字にしておきます。読みたい人はドラッグしてね。

順位 テーマ お名前 エピソード
3 旅先で大失敗しちゃったバカ大人 金太郎
(32歳♂)
21歳のとき、福島県の飯坂温泉に行った。宴会の後、露天風呂に入ろうと行ってみたら1人きりだった。手にとった丸イスの穴に自分の“息子”を入れてみた。「軽く出し入れなんかして」いたら掃除のおばさんが来た。慌てて取ろうと思ったが「離れられない関係になっていた」。座ってごまかすわけにもいかない、というか座れない。露天風呂に移動して、「よく話し合って別れを告げようと思った」が、落ちていた石鹸に滑って転倒し、脳震盪を起こして気絶した。
2 ちょっとHなバカ大人 いけずのダブル
(44歳♂)
5〜6年前、イメクラで痴漢プレイ――個室に吊り革があって触ったり触られたり――にハマった。「欲望とは果てしのないもので」本物の電車の中で痴漢プレイをしたくなった。とは言っても、明らかな犯罪行為なので、イメクラ嬢に頼んだ。当日はガーターベルトにストッキング、下着は着けるなと言い、自分はトレンチコートのポケットに穴を開けておき、「直接やさしくしてもらえるように」細工した。もうちょっとのところで急ブレーキがかかったのですっかり前がはだけてしまったが、とりあえず“目的”は達した。駅に着いて一緒に降りたら駅員に事務室に連れて行かれた。彼女とは合意の上だと言ったが信用してもらえない。しかたがないので彼女の“装備”を説明し、やっと無罪放免となったが、「趣味に浸るのもいいけれど、他人の目があるんだよ」と説教された。
1 大事な日に大失敗しちゃったバカ大人 金太の大冒険
(35歳♂)
大事な商談相手を空港まで1人で迎えに行くことになったが、3時間半ほど時間があったのでテレクラに入った。うまい具合に電話が繋がり、女の子と会ってホテルへ直行。風呂から上がってみたら、女の子とズボンが消えていた。フロントに相談したら、掃除のおばさんが優しい人で、作業ズボンを貸してくれた。いざ穿いてみたら膝上までしかなくて、まるでバミューダパンツ。ズボンをズリ下げ、コートを着て隠したら、まぁなんとかなった。商談相手を出迎えて、いよいよ大事な商談が始まった。暖房が効いていたのでみんなコートを脱ぎだしたが、自分は脱ぐわけにもいかず汗をかいていたら、上司や商談相手が変な目で見だした。やがて女子事務員が入って来、渡されたメモを見たら「ズボンが発見されました」と書いてあった。

第2回パカパカベストセレクションの記録もあります。