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『たそがれ清兵衛』を観てきた

2002.11.27

 山田洋次監督作品『たそがれ清兵衛』を観てきたでがんす。

この映画を見ると、不思議と庄内弁を使いたくなってしまうんですよね。

なんだか良いです。

 一番嬉しかったのは殺陣たてにリアリティがあった点だ。原作の読後感でも書いたのだけれど、剣の達人主人公の殺陣を、チャンバラ風にしてしまってはもったいないと思った。これはこの映画のウリでもあるらしく、公式サイトにも「殺陣日誌」という連載が設けられている。考えてみれば、清兵衛役の真田広之さんは元JAC(Japan Action Club)だし、敵役の田中泯たなか みんさんは舞踏家だから、動きが鮮やかなのは当たり前なのかもしれない。

 どうも具体的でなくて申し訳ないのだけれど、お薦め度は★★★★★。

『たそがれ清兵衛』公式サイト
ところどころ音がします

 蛇足情報。
舞台となっている海坂うなさか藩は、庄内藩がモデルではあるけれども架空の藩だ。その城下町を、『蝉しぐれ』(文藝春秋刊:これがまた泣けるんだ。まる三はボロボロ泣いた)を参考にしながら地図にしてしまったのが井上ひさしさんだ。『藤沢周平の世界』(文藝春秋刊)の見開きに載っている。