2003.1.14
13日は成人の日で祝日だったから、大相撲一月場所二日目を御覧になった方も多いと思う。結びの一番は貴乃花×雅山だったけれども、いろいろと驚いた。
まずは横綱貴乃花が、柔道で内股をかけられた選手のようにひっくり返ったのに驚いた(よく見ると内股なんかじゃなくて外掛けなんだけれど)。あんな豪快に技が決まるのは珍しい。
そして二つ目。取り組みを終わった両力士が退場しないのだ。「あれ? 結びなのになぁ」なんて思っていたら、なんと勝負審判から“物言い”がついていたのだ。
5人の勝負審判による協議が終わって、審判長による説明が始まったが、これを聞いて3度目の驚き。「同体とみなして取り直し」だという。あれが取り直しということは、雅山が勝つためには相手に完全に体を預けるしかない。そうなると、体を預けられた力士がケガをしてしまうことは火を見るよりも明らか(いや、“かばい手”をすればいいんだけどさ)。
まる三ブラックとしては――
そこまでして貴乃花を勝たせたいか
と思った。
取り直しが決まって拍手する心理というのは、もう一度この取り組みが見られるのだという喜び、あるいは贔屓の力士が負けなかったという安堵だろうが、今回、向正面に座っている観客を見たところ、拍手しているのは――多く見積もっても――半分はいなかったようだ。半分以上は、取り直しという判断に不満を持っていたのかもしれない(と強引に味方につけてみる^_^;)。
結局、取り直しで貴乃花が上手投げで勝ったわけだけれども、その時まる三ブラックが口にした言葉は――
ハイハイ、よかったよかった。勝ってよかったねー
だった。
左肩を強打して心配される貴乃花だが、協会を味方につけていれば百人力かもしれない。
いや、本当に言いたかったのはそんなイヤミ^_^;じゃなくて、勝負事というのは観客に「えー?」と思わせちゃいけないと思う。その場では思わせても後々納得させなくちゃいけない。四文字熟語で言えば“公明正大”でなければならないのだ。そうしないと、観客は離れていってしまう。このままで良いのかな?
→前にも難癖をつけたことがあります^_^;