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三行書評 第83回

2003.1.20

 五つ星が満点。

伊東四朗・吉田照美・水谷加奈
親父熱愛オヤジパッションPartI』
(講談社文庫ISBN4-06-273591-1)
伊東四朗・吉田照美・水谷加奈
『親父熱愛PartII』
(講談社文庫ISBN4-06-273592-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 《笑いの職人・伊東四朗、喋りの達人・吉田照美、愛嬌たっぷりの水谷加奈。(中略)文化放送の誇る人気番組の絶妙トークを活字化した文庫オリジナル》(裏表紙から。太字化も原文通り)。
コメント 僕は放送(文化放送/土曜15:00〜16:00)も聞いているから、活字になってもしゃべり方を想像することができるのでかなり楽しめた。だってさ、イリュージョニストのデビッド=カッパーフィールドを照美さんが“カッパ”って言ってしまったがために、伊東さんは《アメリカ人なのにカッパなのか》と応えてしまうのだ。これはちょっとたまらん。
田中孝一
『サッカーの物語』
(ベスト新書ISBN4-584-12019-3)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 日本のサッカーの歴史を、国立霞ヶ丘競技場・クラマーのコーチングスクール・ボール・天皇杯・スポンサー戦略・全国高校選手権・イエローカードとレッドカード・日韓戦・カメラ・古河電工・東京朝鮮高校・磐田スタジアム・アシックス・東京蹴球団・国立西が丘競技場をキーワードにして振り返る。(株)エスパルス発行の『GoaL』に連載。
コメント 釜本邦茂さんの引退試合は1984年(第63回)の天皇杯だったそうだ。ヤンマーは新興勢力日産自動車に負けてしまい、有終の美を飾ることはできなかった。そして、試合直後の引退発表記者会見をキャンセルしたそうだ。それは、釜本が会見をすれば、日産自動車初優勝(の新聞での扱い)が霞んでしまうことを心配したからだそうだ。エエ話や。